基礎科 油画コース講師のFです!
安全に外出できる気候になったので(!?)芸術鑑賞に六本木に行ってきました〜
サントリー美術館で開催中の【幕末土佐の天才絵師 絵金】展🏮🏮🏮
以前のブログ「必見‼️秋のおすすめ展覧会&美大学園祭・オーキャンスケジュール【下半期Ver.】🚶🎒」でも紹介していた展示の一つ。
まだ開催中のものも沢山あるよ!チェックして出かけてみて!
筆者、以前から気になっていた画家で、2023年にあべのハルカス美術館(大阪)での展覧会を開催していた際にどうしても行けなかったことが悔やまれていました。
〈〈〈〈〈〈あれから2年半!!!!!!〉〉〉〉〉〉
ついに東京に巡回してくるとのこと!「ずっと画集で眺めていた本物が見られるんだ..」前のめりで鑑賞してきました。
高知県には絵金の作品の本物を鑑賞できる美術館兼収蔵庫の「絵金蔵」がありますが、現存する約200点の絵金作品のほとんどは地元高知県の神社・自治会・公民館などに分蔵されていて、このようなまとまった量を一挙に拝見できる機会は滅多にありません!
めちゃくちゃ貴重な機会!
※唯一、撮影可だった空間。その他の名作や馬絵提灯がお見せできないのが残念!😢
🌟絵金(えきん)とは、本名:弘瀬金蔵(ひろせきんぞう)1812–1876という、幕末から明治初期にかけて高知(旧・土佐)で活躍した絵師です。
つまり、 絵師、金蔵
⇩
“絵金” ということですね。
芝居絵屏風や馬絵提灯を数多く手掛けたことで有名な絵師で、現在でも夏祭りの数日間に絵金の屏風絵を飾る風習は引き継がれています。
描かれる題材は、歌舞伎や人形浄瑠璃の演目のクライマックスシーン。中でも「四谷怪談」、「番長皿屋敷」、「宮本武蔵と佐々木小次郎の決闘」など有名どころは見た目を鑑賞するだけでなく“絵の内容を読む”のも楽しい。
筆使いは繊細かつ的確な抑揚で、確かな技術がビンビンに伝わってくる。
↑【芦屋堂満大内鑑 葛の葉子別れ】
死んだ許嫁そっくりの女性に出会い赤ん坊をもうけるが、実はその女性の正体は化けた狐だった!正体がバレた狐が赤ん坊を置いて去っていくところ。赤ん坊は後の安倍晴明。
う〜ん、、、濃い。これくらいの内容の濃さでたくさんの作品が見られます。
提灯に照らし出された展示手法も雰囲気満点💯
この展示用のヤグラ、毎年7月に高知県で行われる夏祭り「絵金祭り」の展示を再現されている。
情、怨念、人間模様、(切腹が多めでした汗)
どの作品にも共通するのは、当時の絵師にしては珍しい大胆な空間構成とプロポーション。手前でとんでもない修羅場が起きてるのに、奥でも何か1、2つくらいの物語が展開されてる。
補色を大胆に使った刺激的な色彩感。肉眼で見ると結構色強いです。
照明が明るくなったり、
暗くなったり。
これ、夏祭り「絵金祭り」での夕暮れを再現してるそう。陽が沈んで暗くなると提灯の灯りに作品が浮かび上がって怪しさ満点🏮。
めちゃくちゃ凝ってる!
絵金作品は、闇の中にあってこそ圧倒的な存在感と異彩を放つ、と言われています。(※絵金蔵HPより)
言葉の表現が難しいですが、美術の専門知識のない人でも十分に見応えを感じられる展覧会です。
鑑賞後に入り口の前で同じポーズを。
せーの、「狂おしいほど、美しい!」パシャ📸
図録もGET!!
11月3日までやってるから、ぜひ見に行ってみて!
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サントリー美術館「幕末土佐の天才絵師 絵金」
9月10日〜11月3日
休館日:火曜日
高校生:1,000円
https://www.suntory.co.jp/sma/exhibition/2025_4/
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2025年10月14日(火)〔基礎科〕