こんにちは、基礎科ビギナーデッサンコースです。
11月も中盤となりすっかり冬の足音が聞こえてくる季節となりました。
11月前半の優秀作品をご紹介しましょう。
それぞれのモチーフの質感や現象を丁寧な観察で、柔らかい鉛筆の調子によって表現され好感の持てるデッサンになっています。
3本の木枝の空間や、円筒ガラス花器を取り巻く空間がすっきりと見えてきます。
外側の固い殻と、割ったことで見える実の対比が良いですね。
グレー色の紙に、白と黒の描画材で素描をするグリザイユ画法、この課題はスターター課題を終えた人が取り組みました。
光の当たっている手の甲から手首にかけての形や抵抗感がよく表現できています。
白い画用紙に描くときは、通常一番明るいところは紙の白が基準となり、グレーや黒の階調(トーン)をのせてデッサンをして行きますが、この課題では、紙の地色が陰影の中間ベーストーンとなり、光(明るい領域)を白で、より暗いところを黒で描いて行きます。
普段のデッサンでは、とかく色をのせやすい影側の作業ばかりしがちですが、我々が通常モノを見るとき最初に視覚に飛び込んでくるのは、光の当たっている明るい領域です。
この課題では白で明部の形や質感など積極的に描いていくことが目的でもあります。
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ビギナーデッサンコースは、2学期にも沢山の入学があります。
藝大・美大に進学したいものの、実技の経験がほとんど無い人や、初心者の人にぴったりの入門コースになります。
冬季講習会でもビギナーデッサンコースを開講します。
2021年11月17日(水)〔基礎科〕