基礎科です。
いよいよ8月に入り夏季講習会も中盤になりました。
8月4日から専門課題に取り組んでいます。
専門課題とは、東京藝大の入試の2次試験にあたる、各科各専攻で実施する専門実技のことです。
(油画科では油彩、彫刻科では塑造、日本画科では静物着彩、デザイン科工芸科では平面構成や立体構成など)
基礎科の夏季講習会では、どのタームにも初めて実技に取り組む生徒がいますので、毎回デモストやレクチャーなどを行い丁寧に導入しています。
その様子をご紹介しましょう。
日本画コースです。
今回のデモストは東京藝大日本画専攻に在籍中のH先生
日本画の着彩では、彩色前のデッサンもしっかりと時間を掛けて行います。
鉛筆の段階でかなりのメリハリや形の稜線などが表現されています。
モチーフは砂浜で焚き火? 早くコロナの収束を願って止みません…
デッサンの段階で陰影や形態感、空間のイメージが見えてきていると、彩色もそのイメージに合わせて彩色していけますね。
次は彫刻コース
手とビニール袋の構成塑造に取り組んでます。
塑造は水粘土で制作しますが、毎回その為の芯棒を組みます。
今回の導入は東京藝大彫刻科在中のY先生!
心棒は塑造板にねじ止めした鉄製のアングルに角材や番線(太い針金)をシュロ縄で縛ったりして組みます。
どのように心棒を入れるか、そこもデッサン力の見せ所
講師が一緒に伴走しますので、初心者でも大丈夫です!
次はデザインコース・工芸コース
水粘土による立体構成課題に取り組みました。
最初にプロジェクターを使って様々な立体構成作品を紹介、水粘土の可能性についてのレクチャーをしました。
先ずはどんなことをするのか?イメージを持ってから制作に入ってもらえたらと考えています。
基礎科にも東京藝大デザイン科在籍中の講師が多数いますので受験レベルのリアルな話を聞くことができます!
レクチャーの後は、実作業の説明をデモストを交えて行いました。
水粘土の扱い方(練り方や固さのコントロールなど)や基本となる用具や技術の解説もしています。
イメージの有機形態を作ってくれました。道具を合理的に使うと手早く制作できます。
今回はモチーフにカボチャもあるので東京藝大工芸科に在籍中のT先生が、カボチャの塑造を見せてくれました。
本物と見比べ方、視点の高さなども参考になりますね。
油画コースでは、何やらギラギラすごいモチーフに取り組んでいます。
油画コースでは、全体で統一したレクチャー導入というよりは、個性や多様性を拾い上げ独自の画面作りを目指していきますので、エスキースの段階からマンツーマンでの対話・指導が主となります。
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では各コースで出ました良い作品をご紹介しましょう!
油画コース
デザインコース
課題は「カボチャと任意の形態を立体構成」
工芸コース
今後の成長が楽しみな作品が出揃いましたね!
なかなか見応えがありました。
東京は猛暑日が続いていますが、皆さんの出席率も高く集中して制作できています。
次も専門課題が続きますので、盛り上げて良い作品を制作していきましょう!!!
2021年8月6日(金)〔基礎科〕