基礎科 入門に最適! ビギナーデッサンコース 夏季講習会中期1篇

基礎科です!
夏季講習会も中盤に入りました。
基礎科では平常授業と同じく講習会でも初心者のための入門コースとして、ビギナーデッサンコースを設定しています。
藝大・美大進学を考えているものの、殆どデッサンを描いたことのない人や経験は少しあるものの不安な人などが、実技を始めるのに最適な入門コースです。

初日には、鉛筆の削り方など用具の説明に始まり、毎課題でモチーフの見方や描いていく上でのポイントなどを解説しています。画面にアタリをとって構図を確認するなど最初の描き出しのデモストも行いながら導入していますので、どうしていいのか分からない人はとりあえず真似をしてみると良いですよ!

今週は夏季講習会中期1のタームでした。
その様子をご紹介しましょう。

最初の課題は「米茄子と革手袋」


固有色と質感の差があるモチーフです!

コロナ以前は、先生のデモストをみんなで取り囲んで見ましたが、現状では密にならない様、各自の席からでも見えるようモニターにて映しています。

最初のアタリ取りから全体の光と明暗までの調子がのってきたところのイメージです。
既にこの段階で、それぞれのモチーフのらしさがでています。茄子のヘタのように、特徴的なところは丁寧な観察で進めていく必要があります。
初心者がいきなりこのように進めることはできないかもしれませんが、実際にデモストを見ることによってかなり具体的なイメージを持つことができると思います。高いレベルの実技を見ることは、上達への近道となります。

 

デモスト、仕上がりました。
それぞれの固有色がしっかりと乗り、茄子の実とヘタの質感や表情の差や、革手袋の毛羽立った表情や縫い目、革の厚みまでもが表現されています!

では、生徒の優秀作品をご紹介しましょう。

 

 

 

 

 

皆さん、茄子にしっかりとした黒い調子が乗せられましたね。
デッサンは、黒から白までの調子の幅が広いほど画面が豊かに見えます。
茄子の黒光りしてる光沢感やヘタの観察など良いですね。革手袋も固有色や質感の表現がうまくいっています。

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2課題目は「亀の子タワシとキッチンペーパ」
この課題でも導入含めた講師によるデモストが行われました。

描いている姿勢も参考になります。卓上デッサンでは、画面やモチーフが自分に近くなりがちです。
椅子を引いてなるべくテーブルとの距離をとると、見下ろしのキツさが緩和されて視線も安定します。

 

 

 


講師によるデモストです。キッチンペーパーの柔らかい質感や、タワシの形態感、針金で締めてあるところなど参考になりますね。

 

生徒の優秀作品です。

 

 

 

 

 

 

 

 

キッチンペーパーを積極的に扱っている人もいますね。透かし模様までよく観察しています。
タワシは針金で締め上げている成り立ちを理解して描いていますね

 

3課題目は、イーゼルを使った静物デッサンに挑戦です。
モチーフは「ビール瓶、パプリカ、小石」

モチーフについての説明をしています。

ビール瓶のラベルを描くときの注意点など説明をしています。
円柱状の形態に巻かれているものなのでロゴも楕円の上に乗せてあげるつもりで回り込みも気をつけて描きます。

 

講師デモスト

 

 

では生徒作品です!

 

 

 

 

 

 

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皆さん枚数を経るごとにグングン成長しています!
使える鉛筆の調子(トーン)の幅も増えましたね、今後が楽しみです。

夏季講習会は再来週の8月21日まで続きます。
来週から始まる[中期Ⅱ]、再来週の[後期]もビギナーデッサンコースがありますので、これから始めてみようと思っている人は是非参加してみてくださいね!

 

2021年8月7日(土)〔基礎科