基礎科 今年度初の専門課題を終えて〜油画コース優秀作品特集〜

こんにちは!基礎科です。

先週から始まった今年度初の専門課題が終わり、それぞれの科で素晴らしい作品がたくさん出ました!
はじめて本格的な専門課題をやった人も、ある程度経験がある人も、自分の志望する科に対する意識は強くなったんじゃないかと思います。

さて今回は、油画コースの専門課題の優秀作品を5点紹介していきます!

今回は「観察して得た情報を基に、工夫して描きなさい」という課題文と共に、
こんな感じでモチーフが組まれました。

 

 

モチーフの多さはもちろん、固有色や質感の違いなど、見えてくる情報がいっぱい!

では優秀作品をどんどん見ていきましょう!

 

 

現実の世界と鏡の世界の対比が綺麗にできており、作者の表現したいことがスッキリと見えてきて非常に良いですね!背景も単色ではなく色の変化があり、向こうに何かがあるという空間の広がりを感じます。

 

 

左右対称的な構図による強さと、それに説得力を持たせる描写でおおっ!となる絵ですね。この作品のような深みのある色を表現したい時は、透明色の絵の具を何層も塗り重ねるといいと思います。

 

 

 

真正面から見た牛骨のインパクトはもちろん、もりもりと盛られた絵の具やそれをひっかいたり削ったりしてできるマチエールがこの作品の良さを引き出しています!足を止めてじっくり眺めていたい絵ですね。

 

 

 

牛骨や林檎、水色の布に注目すると、さまざまな固有色を持ったモチーフがお互いに影響しあっているのがわかりますね。絵の具の扱いも非常に上手で、モチーフの置かれている場の雰囲気が伝わってきます!

 

 

 

作者の独創的な世界観を表す大胆な色使いが目を引きますね!組まれたモチーフからいろいろなものを連想し画面に配置していくことで、「絵を作る」という行為をよりはっきり意識できると思います。

 

 

今回、自分の思い通りに油彩を扱えた人もそうでない人も、油彩の良さや難しさが感じられたのではないでしょうか。
油彩は自由度が高く、使う人によって表現の仕方もさまざまです。まずはとことん絵の具に触れる、手を動かしてみる。そうした実験を繰り返すことで、絵の具の扱い方が感覚的にわかってきます。
次の課題も気を引き締めて、有意義な制作時間にしましょう!

 

2021年5月15日(土)〔基礎科

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