こんにちは、基礎科です。
昨日6月30日は、今年度2回目となる特別企画、着彩体験を開催しました!
(基礎科では、2019年度より従来のデッサンを中心とする「1課題体験入学」に加え、各科専門の「特別体験入学」を行なっています。)
今回は、花の着彩に取り組みました。
「ピンクの百合」
この花を着彩で表現することは難易度が高いので、混色方法や色の乗せていく順番など、実際にレベルの高いデモストを見ることは貴重な経験になります。また花の着彩研究は日本画専攻だけでなく、デザイン科や工芸科の藝大入試二次試験の平面構成対策においても、とっても役に立つ勉強になります。
基礎科日本画コース担当の現役藝大生講師が、なんと2人同時にデッサンから完成までを体験参加者と一緒にデモストレーションをしてくれました!豪華!!!!!!
行き先は同じでも、進め方は人それぞれ、様々です。
共通する大事なこと、それぞれである個性とも言える個人が観察によって、より着目した要素。
そんなところも観て感じてほしいなあと思いました。
藝大日本画専攻4年の杉山先生(通称 花ちゃん先生)
同じく藝大日本画専攻3年在籍中の川口先生
進行MCは同じく藝大日本画専攻3年在籍中の高橋先生がやってくれました。
初心者の目線でデモストレーターから話を聞き出したり、分かりやすいように大事なところで止めたりデモストペースをコントロールしてくれましたよ!
最初はモチーフの準備。
百合を束の中から各自選んで水切りをし、ガラス器に活けます。
(「水切り」とは、切り花を長持ちさせるために水揚げをよくする処置です)
絵を描くのにちょうどいい位置になるように茎とガラスの縁を練りゴムで止めてますね〜なるほど!
着彩のための鉛筆デッサンから制作が始まります。
花の形をとる上での大事なポイントを説明しながら進めていきました。
花はシルエットが命です。
あまり焦らずによいカタチをとっていきたいですね。
デッサンの進め方も二人それぞれ。
午後から彩色に入りました。
二人は、パレットも違うんですね〜
杉山先生は基礎科日本画講師用デモストセット、本人曰く受験時代に使っていたものと似ているとのことです。
川口先生は私物の道具を持参してくれました。ご自身で改造したパレットとのことです。色数がすごい!
MCの高橋先生がどうやら一番少ない色数で制作されていたようです。
道具も人それぞれですね〜
そんな会話を交わしながらも、彩色に入ってからは進みがグンと早くなりました。
そしていよいよ終了時間に
二人とも流石ですね!
とっても楽しそうに描いている姿が印象的でした。
同じ種類の花でも、表現に違いがあって、どちらもそれぞれ共感できて。
花の絵っていいなあ。花をうまく描けるようになったらいいなあ。と思いました。
2学期もまた、着彩体験を開催する予定です。
お楽しみに!
基礎科では、平常授業や講習会でこのようなデモストがよく行われています。
迷っている方は、夏季講習に参加されてみては如何でしょうか?
基礎の夏季講習は6日単位で参加することができます。
進路専攻を迷われている高校1、2年生の方でも、ぜひ参加してみてください。
2019年7月1日(月)〔基礎科〕