基礎科 彫刻コース 最後の課題はフォーンのトルソの石膏デッサン!

こんにちは!基礎科彫刻コースです。

オイッス!あたしゃフォーン!

彫刻コース最後のデッサンはフォーンのトルソを描きました。筋肉むきむきな像です。

そうあたしゃムッキムキ!

ボディしか残っていないので屈強な人間の像を想像してしまうかもですが実はプリチー(死語)な尻尾みたいなものがついています。

プリチー!

そんなわけでフォーンとは映画『シャイプ・オブ・ウォーター』でヴェネツィア国際映画祭の金獅子賞やアカデミー賞作品賞等を受賞したギレルモ・デル・トロ監督の出世作のひとつ『パンズ・ラビリンス』に出てくるパン(ファウヌス)と同じ半獣神なんです。(パンズ〜も英題で現代はEl laberinto del fauno、fauno=フォーン)(あと『ナルニア国物語』とかにも出てきたよね)

ただ日本ではフォーンの呼び方が定着してますがこの像はケンタウロスなんじゃないのって説が濃厚らしくて、

絵画や彫刻で表現されてきたビジュアルを考えてもケンタウロスの方が納得な感あります。でも尻尾みたいなのついてるしそう考えるとケンタウロスじゃない気が・・・背中の毛なのかな。

果たしてどっちなのどっちなの?!

ところで寅さんみたいな一人称のフォーンさん、描く上でのポイントとかありますか?

えっ???

(ずっと声聞こえてたの・・・?)

(そして知らない・・・)

フォーンはダイナミックなその動きと構造が魅力的な像です。

ぼんやり描き進めるとそれらの関係性が曖昧になってしまうので、いろんな発見をしてあげると良いでしょう!

仕方がないから私が説明してあげましたよ。

ほんとすいませ・・・いやそれがあんたの仕事だろ!

てな感じで優秀作品を見ていきましょう!まずはこちら。

出だしは動きが弱かったりしましたがしっかり修正してバランスよく全体像を描いてこれました。グレーの色幅も作れてきているので腕の断面の深い影の色等が映えてますね。

ひとつひとつの形の捕まえ方がより正確になればさらに魅力的な一枚になるでしょう。

受験科で頑張ってこいよ〜〜!

上半身と下半身で傾きが大きく変わる印象を出すためには光が当たる側と影になる側をぱっと見てしっかりと表現しなくていけません。

地道に描写を重ねていきながら終盤うまいことくの字型のフォルムを感じさせるような仕事が見えてきました!

出だしからもっと像を理解した仕事ができるようになると最強でしょう。

受験科に行っても頑張ってこいよ〜!

石膏の白さに反応して自然な色味で描いてこれました。伸びやかな印象が出ていて爽やかな一枚です。

これも個々の形がもっとモチーフの持つ凹凸に反応していけると尚よいですね!

受験科だなあ〜!頑張ってこいよ〜!

 

最後はフォーンさん同じことしか言わなかったですがそう、4月からは受験生になるからあとは応援するのみです。

いろんな日々があると思いますが確実に未来へつながる日々になると思うので、大切に過ごしていってください。

ではでは今年もお疲れ様でした、みんなガンバー!!!!!!!!!🔥🔥

 

2022年3月6日(日)〔基礎科