基礎科 冬季講習_中期1 油画コース

こんにちは、基礎科 油画コースです。

まずはデッサン。

デッサンは石膏がモチーフです。
今までやってきた「石膏デッサン」とは違う課題になっています。

石膏デッサンを描くときの観察の仕方として「垂直線、水平線を引き位置の確認をする」「比率を調べる」「明暗を三種類にまとめる」「断面の形を意識する」「シルエットで見る」「骨格や筋肉を意識する」などがありますよね。それらを集めたプリントを配り、「そのプリントと組み合わせて描く」という課題です。

こういう課題を初めて描くという人も多くいました。
みんな、どんな風に考えてどんな工夫をして描いたのでしょうか?


これはプリントの「輪切りの形」を使っていますね。あえて普通の石膏デッサンのように入れる事で輪切りした胴体の不思議さが目立っていますね。面白い構成だと思います。


これは「直線で描く」を使っています。線の表現が面白いです。石膏を描いている柔らかい表現と線の強い表現がうまく組み合わさっていますね、更に絵を描いた紙自体が折れているという多層の表現になっています。


光と影を利用した画面構成や石膏の入れ方が面白いですね。棚の花瓶には何もなく影だけに花があるなどの遊び心も良いですね。


夕焼けの中に足場を周りに組んだジョルジョがいます。巨大な建造物に見えます。発想が面白いですね。


歪んだ背景の線が石膏の中にも浸食してきています。
完成度の高いデッサンですね。


木炭をたっぷり使っていて良いですね。背景の工夫も面白いですね。丹念な描写で強い作品になっています。


石膏二体の表現の差が面白いですね。石膏を小さくして広い空間を描いたデッサンになっています。


かなりのアップです。型の継ぎ目まで描いてあります。大胆な白黒と構図でインパクトの強い作品です。

次は油彩です。

食卓、ワイン、パン、スープなど。
制作日が12月25日、26日なのでクリスマスのイメージです。

部屋の隅にビニールテープで窓とクリスマスツリー、その足元にはぬいぐるみ。

課題は「風景を描きなさい」

どこからどこを見て、どう切り取って、どう組み合わせるのか、、、
それをどんな色でどう描くのか、、、

見えたものをただ写しとるだけではなく場の設定が重要になる課題です。


独特の世界観とそれを表す色使いが心地よい作品です。一見して綺麗な色面が見えるので強い画面を作り上げていますね。


画面上部のテープで線を引いたような表現と下部のリアルな表現の組み合わせが面白いですね。上の白い部分も下地を塗った上から白を塗っているので、色が複雑になっていますね。


モチーフ台の足元に注目したのが面白いです。マチエールにこだわって制作をしていました。床の絵の具の工夫も良いですね。


よくみると中央の隙間からサンタクロースが見ています。広い色面と床のマチエールの工夫がとても良いですね。壁のクリスマスツリーがまだテープを貼っている途中など、構成がとても面白いです。


描写するところ・しないところをしっかり分けて画面のメリハリを出しています。描写力を活かした構成になっていますね。


アトリエ全体をモチーフにして、絵を描いている人も描いています。画面両端は線だけの表現になっています。色の使い方が面白いですね。


青を基調とした部屋、クリスマスツリー越しに食卓が見えています。意欲的に空間構成に挑戦していますね。


白黒を基調として描いているので靴の赤が効いていますね。手前の人のポーズも面白いです。


キラキラ楽しいクリスマスですね。手前の電飾をよくみるとトナカイのツノになっているのが可愛いです。

皆しっかり画面構成を考えて格好良い絵を作っていました!
この調子で頑張っていきましょう!!

2021年12月30日(木)〔基礎科

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