こんにちは、基礎科日本画コースです。
今回は日本画コースの専門課題の様子をご紹介します。
芸大、美大の日本画専攻の多くの実技試験では、透明水彩絵具での着彩課題が出題されます。モチーフをよく観察し、そのモチーフたちがまるで画面の中に存在しているかのように表現する力が求められます。また、空間感や絵として画面を構成する力も必要になります。
専門課題期間中、日本画コースでは主に、この着彩課題に取り組んでいます。
モチーフの特徴や表情をよく観察して画面の中に再現していく練習のため、今回は白い石と小石、リンゴを描きました。
先の効く細い筆で、細かい表情を追っていますね。密な観察と集中力が必要です。
こちらは現役藝大生のデモンストレーション。まずは鉛筆で形を取っていきます。
そして、透明水彩絵具で彩色をしていきます。
色の作り方や筆の運びを間近に見ることができます。とても参考になりますね。
ここからは生徒優秀作品のご紹介です!
真っ赤なリンゴが生き生きと描かれています。白い石に映り込む微妙なリンゴの色味も綺麗ですね。自然な空間感も魅力的です。
この作品は、なんと言っても白い石のリアリティが魅力的ですね。画面の中に手を伸ばしたら触れそうなほどです。リンゴもかじったときの音が聞こえてきそうです。
白いけれど重たい石と、複雑な色味と表情を持つリンゴという難しい課題でしたが、粘り強い観察で見事に表現できましたね。
これからも日本画コースでは、色々なモチーフを描いていきます。
絵を描くことが好きな人、上手くなりたい人、是非、日本画コースで一緒に学びましょう!!!
2021年5月24日(月)〔基礎科〕