先日11月10日(日)に基礎科の特別体験企画、工芸金工体験「スプーンを作ろう!」を開催しました!
【基礎科の工芸体験】
「スプーンを作ろう!」
もの作りが大好きな方、工芸に興味のある方のご参加お待ちしております!
工芸技法の鍛金(たんきん)を体験できます!2019年11月10日(日) 9:30~16:30
・参加費無料!
・高校1、2年生対象!
・用具貸し出し!詳細・お申込↓https://t.co/U8XPgPqfQr pic.twitter.com/GhSvtVbXg1
— すいどーばた美術学院 (@suidobata_info) November 7, 2019
「工芸」と聞いてもピンとこない、なんか博物館にある古いモノ…のようなイメージを持ってしまっている人もいると思います。
現代における「工芸」てどんな世界なのでしょうか?
藝大、美大には工芸領域の学科や専攻があります。体験授業の最後にはそれらを紹介する工芸レクチャーも行いました。
いつもは絵を描いているアトリエが金工工房に!
万力達もデッサンのモデル業から本来の仕事に復帰です。
この万力はリード型万力。万力は金属加工会社や工房などには必ずある道具なんです。シンプルだけどモノ作りの現場の頼もしい味方です。
金鎚もホームセンターにある釘を打つためのものではなく、金工工具屋さんの金工プロ用です。
お芋みたいな木槌は、撞木鎚。これは先が丸くなってます。打ち出したり膨らましたりするのに使います。
最初に道具の使い方の説明を小林先生が実演しながらしましたよ。
小林先生は藝大の工芸科鍛金専攻出身で金工技法で作品制作をしています。
作業方法のイメージがわかったところで制作開始です。
まずは作品(スプーン)の形をエスキースします。
アイデアが絞れたところでいよいよ地金(材料の真鍮板)から形を切り出します。
金属は硬いイメージがあると思いますが、糸のこで切ることができたりします。
慣れなくて刃を折ってしまったりしてもドンマイドンマイ。
それを見越して準備してありますよ!
全ての経験は貴方の中に蓄積されていくのです。
初めてなのに安易な作業性よりも作りたい形を選ぶ!
きっとこうやって技法は進歩し新しいものが生まれてくるのかもしれません。
短い時間の中で精一杯こだわっていますね。我々も応援したくなります!
最後は研磨剤で楽しい楽しい磨き作業。
みんな表情がほころびます。
みんなの作品を並べて鑑賞会。
それぞれ自分の制作したスプーンについてコメントしてもらいました。
各自作っているものにちゃんと理由がありました。
みんな無口で黙々と作業していたけれど、色々考えていたのだなと感心しました。
世界にたった一つしかないオリジナルのスプーンです。
とってもユニークな作品が揃いましたね!
体験1日の最後には工芸レクチャーで締めくくりました。
レクチャーでは、藝大工芸科の紹介、現代の活躍している工芸作家の紹介、藝大在学中の三浦先生の大学での制作過程の紹介などなど盛り沢山でした。
基礎科では通常のデッサンの体験に加え今回のような特別体験も行なっております。
今回の体験を今後の進路を考える上で参考にしてもらえたら幸いです。
2019年11月14日(木)〔基礎科〕