こんにちは!基礎科です。
先週の授業は自画像課題でしたね、先端、映像、建築の3科説明会もあってボリューミーな週でした。
しかーし!!!
実は先週10人ほどの生徒と共に一部屋だけ別の授業をやっていたんです・・・
それがそう!人体クロッキー課題!!
なんだ〜って思う人もいるかもしれないですね、人体クロッキー自体はすいどーばたでも定期的に開催されたりしてますから。
だかしかーし!!!
近年では試験課題で人体モデルが出題されることは減少傾向にあるので昔ほど頻度は少ないし、科によっては全くやらないところもあります。
けどけど
正直人間を上手に描けるなら描けるようになりたいですよね。なんたって我々自身だし、人体が描ければデッサンだけでなく、イラストやフィギュア制作の時なんかも大いに役に立ちます。
ということで!
今回は絵画的な表現をする、とかそちらのアーティスティックな表現ではなく人体をしっかり捉えられることを目標に、こんな授業をやってみました。
モデルさんのポーズ時間が載っているタイムスケジュールです。読めるかな?
そう、人体クロッキーは実際にプロのモデルさんが来てくれてヌードや着衣でポーズを取ってくれるんです、凄いですよね!
なのでポーズを取ってもらって、休憩時間を挟みながら進行していきます(ポーズをしたまま動かないのって、スッッッゴイ大変なんですよ)。
そんな時間で授業が進むので今回、
クロッキーを描く→人体の立ち方などについての見方や簡単な解剖的知識などのレクチャーをする→またクロッキーをする
という段取りで3日間やってみました!(実際はちょいヘビーすぎたのでこのスケジュール表よりもレクチャーは少なめになりました)
言葉よりも画像で見たほうが早いと思うので・・・
今日はまずはじめの1ポーズ目は特にレクチャーなどなく、みんなに描いてもらいました。
そして休憩時間、レクチャーの始まりです。
今回はまずヌード、そして立ちポーズから理解を深めていきます。「立っていること」を理解するということはその仕組みを理解することです。
仕組みが分かれば応用で色々なポーズを理解できます。
ということで今回は定番のコントラポストのポーズ(画像にも出てますがダヴィデ像などが有名ですね、片足に重心をかけることによる全体の流れが綺麗なバランスで見えるポーズです)
をモデルさんにお願いして、まずはそれを描きながらレクチャーで知識などを吸収しながら、理解を深めていきます。
1枚目のものより早速グッとよくなってます!線が大きく柔らかく動いてきていますね。
そんな感じで初日はこのポーズをじっくりと取り組み、レクチャーも骨格や筋肉についての内容なども挟んでいきました。
この辺りは近年発売されてる美術解剖学の本などを見ながら。
僕が学生の頃よりも充実した内容の素晴らしい本がたくさん出ているのでぜひみんな手にとってもらいたいところですがなかなか値も張るので、
そういう意味でも入り口の授業として紹介して、みんなに慣れてもらってそこから手を伸ばしてもらって、というのも趣旨のひとつです。
そして翌日からは色々なポーズを!
そして着衣のポーズです!
みんな3日間で本当に手が柔らかくなって、体全身を掴むように線を引いていけるようになっていっていました◎
(時間があれば1点ずつコメントしたいんだけど・・・ごめんよ〜)
衣服を着ていても中にあるのは同じ人間の構造です。
そこが分かれば、どんなポーズやコスチュームでも自然に描くことができるわけですね。
ということで合間に講師たちも描いてみました。
今回最終日は生徒と講師が希望するポーズをモデルさんにお願いして、
ちょっと漫画っぽいポーズとか、そういう所謂「ぽくない」ポーズもお願いして描かせてもらいました!
あくまで「入り口」として、この授業を受けたら完璧に人体が捉えられる!じゃなくて人体を色々な見方で探求できる切っ掛けになったらいいなと
今回このような授業形態を組んでみました。
今年度の後半では体験授業としても組み込みたいなと考えているので、興味の湧いた人はちょこちょこチェックしてみてねー!
2019年6月26日(水)〔基礎科〕