今日から春季講習会最初の専門課題が始まりました!
(専門課題とは、各専攻コース独自の課題のことです。)
油画コースは静物油彩、彫刻コースは粘土塑造、日本画コースは静物着彩、デザインコースと工芸コースは平面構成に取り組んでいます。すいどーばた基礎科では、高校1、2年生のうちから本格的な専門課題に取り組んでいくことができます。
春季講習会なので、初めて専門課題に取り組む学生が沢山います。そのため各コースでは画材道具の説明やレクチャー、デモストによる導入などが行われました。
この導入カリキュラムは、すべてのタームで初めて実技に取り組む学生に向けて毎回行っています。
ですので、これから新たに講習会に参加する人も安心です!
デザインコースや工芸コース、日本画コースは朝、木製パネルに画用紙を張る「水張り」から作業が始まります。最初にデモストしながら手順の説明をします。
ここで失敗してしまうと、最初からつまずいてしまうので慎重にいきたいところです。先生もマンツーマンでついていますね!
日本画コースでは、花先生が着彩のためのデッサンからデモストしています。
構図の取り方や、押さえるポイントなど解説しながら進めてくれるので具体的でわかりやすいですね。
日本画の「着彩のためのデッサン」は、着彩だからといって薄く描くわけではないそうです。
しっかりメリハリをつけていますね!
日本画コースの隣では、デザインコース・工芸コースが平面構成の導入をしています。
最初に色彩レクチャーをやり、専門用語の解説などをします。指導時や講評会でよく使う言葉や考え方があります。
レクチャーの後は基本的な技法を実演しながら解説します。
先生たちは東京藝大在籍の若手講師で、最近まで受験をしていたのでそのリアルなノウハウがあります。
アクリルガッシュは本来、区切られた色面を不透明で均一に塗ることに向いている絵の具ですが、水分量を調整して水彩表現もできます。
その技術的表現の差が、画面のメリハリの差に繋がったりもします。
工芸コースの坂井先生は、水彩表現を使ってモチーフのスルメを描写してくれています。
工芸科の色彩構成では、アクリルガッシュだけでなく透明水彩絵の具を使う人もいます。
階下のアトリエでは、彫刻コースが石膏像の水粘土模刻に取り組んでいます。
彫刻で模刻や塑造をする時は、回転機の上に心棒を組みます。講習会では毎回、先生がデモストで一緒に組んで説明をします。
見比べる視点の高さなども大事だそうです。
花粉症にも負けず熱い指導の浅井先生!
その奥では油画コースが、静物油彩に取り組んでいます。
真新しい道具ってウキウキしますね!
油画コースでは、答えは学生の数だけあります。そのためマンツーマンでの対話を大事にしています。そしてその中で各学生独自の目指す先を共に考え探っていきます。
明日の午後まで制作をした後、各コースで講評会をします。
初めて専門課題に取り組んだ人にとっては記念すべき専門一作品目となりますね!
どのような作品が出てくるか楽しみです。
春季講習会は、以下のコースのこれからのご参加も受け付けております。
ぜひこの春からスタートをきってみませんか?
ターム2
・3月30日〜4月2日(9:30~16:30)
ターム3
・4月3日〜4日(9:30~16:30)