こんにちは、基礎科です。今回は特集としてデザインコース・工芸コースにフォーカスした制作風景の様子と、基礎科講師である松橋孝先生によるレクチャーの様子をご紹介します!
では最初にデザインコース・工芸コースの紹介です。デザインコース・工芸コースでは主に藝大受験を見据えた対策として、デッサンのみならず平面構成・立体構成、週ごとに二つの課題を行っています。タイトなスケジュールの中ですが課題をしっかりこなしていくことで基礎的な力が身について行きます。そして間も無く基礎科も今年度は終了になります。来年度に向けて大詰め、最後までキッチリやって行きましょう!
まずは先週の平日クラスのデザインコースから、「動物の習性や形状などといった特徴から1つ選び、それをテーマとして立体構成しなさい。」という課題です。
各々動物の特徴を捉えながら専用のヘラや三角定規を駆使して黙々と完成度を上げています!
リスの口いっぱいに食べ物を頬張って頰がパンパンになっている特徴がうまく作り込めていますね!
立体構成は色々な角度から見られるので、角度を変えて色々な方向から手を入れて全体の完成度をより高めてきています!
次は工芸コース、「自分で決めた擬態語をテーマに美しい形態を作りなさい。」
今回の工芸コースの課題はデザインコース寄りの課題ではありますが、工芸コースでも美しい形態を知ったり作ったりすることは今後にひかえてる試験でも大いに役立ってきます。
それぞれ美しい形態を意識しながら進められています。
流れるような曲線がとても美しいです!この調子でどんどん完成度を上げていきます。
さすが工芸コース!粘土ヘラの扱いがとても慣れていますね。長いヘラを使い細部まで形を表現しています!
次に平面構成を見て行きましょう。今回は「冬をテーマに、りんご・毛糸・ビー玉を自由に組み合わせ構成しなさい」と言う課題です。3月になり春が近づいていますが、自分なりの冬へのイメージを画面に昇華していけると良いですね。
工芸担当三浦先生もデモストしてくれました。工芸コースでは別課題となりますが、同様にりんごもモチーフとして与えられています。
さすがですね!本物を隣に置くと不思議な感じ…描写力を身につけることも目標の一つです。描いている手先だけでなく制作の姿勢なども見て覚えて行きましょう。
お待たせいたしました。金曜日に行いました松橋孝先生レクチャーをご紹介します。講師レクチャーはこれで3弾目となります。(1弾はこちら、2弾はこちら)
松橋先生は東京藝術大学・大学院出身の日本画家で、基礎科の講師でもあります。短い時間ではありますが、大学時代の様子や、普段制作されている作品について様々なお話をしてくださいました。
レクチャーで使用したスライドの作品の一部を紹介します。松橋先生は紙ではなく麻布をベースとした作品を多く制作していらっしゃいます。繊細な麻の綻びが平面作品ながらも奥行きを演出しています。
静謐な雰囲気が漂います。
日本画出身の先生ですが、平面のみならず立体作品やインスタレーションも手がけています。どの作品も空間が彩られる美しい作品ばかりです。
そしてなんと本物の作品まで持ってきてくださいました!繊細ながらもしっかりとした物質感のある素敵な作品たちです。生徒のために作品集も。受験と離れ実際に作家活動をされている先生から直接お話を聞ける大事な機会。来年度の基礎科も乞うご期待ください!
日曜クラスは今日で基礎科としての制作は終了となりました。高校二年生の生徒が多い基礎科ですので、ほとんどの生徒が来年度の受験生となります。来年の本番に向けどんどん精進していってください!
2019年3月3日(日)〔基礎科〕