基礎科2学期&キャラ粘土&そっくり模刻 始まったよ!

みんな夏バテしてないかい!?
基礎科は二学期始まりました!

そしてそして!特別課題!
キャラ粘土&そっくり模刻 が始まりました!

こちらはキャラ粘土チーム。
まずは持ってきた資料でエスキース。
3次元になった時を想像しながら資料で見えない部分も案を練ります。

漫画をパラパラ…

工芸科出身の小林先生による粘土のデモスト。
あっという間にツルツルに!すごい!

こちらはそっくり模刻チーム。
白い石粉粘土を使います。

こねこね…

過去基礎科に在籍していた先輩たちの作品です。
どれが偽物かわからない…!

皆夢中で粘土をこねている姿が印象的でした!

どんな作品が出るか楽しみ!

最後に、なぜこの課題を設定したのか、主任の吉田先生からのメッセージを載せます。

私は普段日本画だし立体は関係ない…そう思っている人も是非読んで欲しいな!

 

日々、デッサンなど受験に直結した実技に取り組んでいると「課題に没頭する」「楽しくて時間を忘れる」「自分の作ったものを見てもらいたい」といった、小さい頃にものをつくる時に感じたような感覚が薄れてくることはありませんか?

この課題は、自分の趣味性や嗜好性と実技制作の接点を作ることで、普段の実技反復で忘れてしまいがちな、
意欲や完成への強い執着心などを呼び覚ますという目的を持っています。

一見遊びの要素の強い課題ですが、実はその中に普段の実技に必要な要素が詰め込まれています。

・どのような視点を持つか(モチーフ選択)

・実現への工夫(カット・トリミング)

・立体視(デッサン力)

・技術・執着心

・完成への意欲

などこの課題に必要とされる要素はそのまま多くの受験課題に必要とされる要素と重なります。

それらの要素を楽しみながら、没頭しながら体験するのが今回の課題です。

実はこの課題は、デザイン科受験部で年度はじめに行 う課題でもあります。

小中高での図工、美術の時間の削減により粘土に触れたことがないという生徒も増えていきました。
多くの科で課される石膏デッサンにおいて、物を立体的に捉えるという力は不可欠なものとなります。
その力を養うのに一番の近道は立体の制作を行うことです。

以前、日本画科で多浪していた学生が数ヶ月間、彫刻科に修行にきて塑造を繰り返し行っていました。
話を聞くとデッサンで立体を捉える力がどうしても足りない、その力をつけるために塑造をやらせてくれということでした。
数ヶ月間彫刻科と合流したのち彼女はその年、無事に東京芸大の日本画科に合格しました。

基礎科に在籍している今だからこそ、どの科の生徒にも体験しておいてほしい課題として、このカリキュラムを組みました。

皆さん、ぜひ楽しみながら将来につながる力を身につけてください。

 

2018年9月12日(水)〔基礎科

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