こんばんは基礎科です。
今日は指導に関して書こうかと思います。
すいどーばたの基礎科では、実技に慣れてきた生徒の皆さんには、皆さんが実技に向かい、その実技に対してアドバイス、コメントをしていくというスタイルで指導を行っています。(もちろん、はじめての方には道具の使い方からレクチャー、導入を行います)そして実技制作終了後にみんなで作品を並べて講評会という形で1点ずつ講評を行い、一つの実技が終了します。
指導の方法ですが、言葉のみで指導するか、それとも実際に実技作品に手を入れて加筆指導するか、どちらが良いのかはよく議論になるところです。私は形の違いや、構造的視点、絵の狙いに関する部分などは言葉で説明して、「本人に理解してもらうこと」が重要かと考えています。一方で、「こうするとこうなる!」といったテクニック的な部分や像の印象の捉え方に関する部分などは、やはりその場での実演指導がないと伝えるのが難しいのかなと感じています。
この日は加筆指導が多く入りました。基礎科も年度末、高校二年の基礎科生が4月には三年生になり多くの生徒が夜間部に進級していきます。この見方、技術は基礎科にいるのうちに身につけてほしいという講師の思いもあったりします。
顔面の描写では、どうしても書き込んで情報を増やすことに意識が向かってしまい、空間性や、影の強弱、微妙な位置関係を合わせるなどの「描いた情報を整理する」という仕事がおろそかになりがちです。そうなるとどうなるかというと、顔が似ないという状態になってしまいます。
ここを打破するのが結構大変なのですが、これはやはり描いているのを実際に見て、自分のデッサンの顔が似ていく様子を見て、技術を盗んでいくのが近道だと思います。
鉛筆調子をコントロールして、額に対して、瞼や眼球が奥にある様を表現しています。
身振りも交えて、ポイントを解説!
生徒もどのように描くのかメモをとりながら熱心に見ています。
私たち指導スタッフもいろいろな形で皆さんに伝えるよう頑張りますので、皆さんも吸収して力をつけていってください!
2017年2月10日(金)〔基礎科〕