基礎科 2022春季講習_中期 2課題目優秀作品

こんにちは、基礎科です。

このところ急に真冬のような寒い日に戻ったりと天気が不安定な都心ですが、アトリエの中では熱い制作が続いています!
中期の2課題目、専攻コースでは専門課題に取り組みました。
(専門課題とは各科の専門実技(藝大入試の二次試験科目)のことです。油画科は油彩、日本画科は静物着彩、彫刻科は粘土塑造、デザイン科・工芸科は色彩構成や立体構成など)

この中期のタームから初めて当学院で実技に取り組む人も多数いますので、初心者に向けた基礎科恒例の導入レクチャーを各コースにて行いました!その様子と各コースで出ました良い生徒作品をご紹介しましょう!

彫刻コースでは手の水粘土塑造に取り組みましたが、まずは心棒作りから始まります!

回転台の上の塑造板にビス留めした金属製のアングルに木材をシュロ縄で固定していきます。細かいところは番線(太い針金)なども使います。

シュロ縄の縛り方にも色々コツがあったりしますので、デモスト交えて丁寧に解説をします。

デザインコース・工芸コースでも水粘土による立体課題です。
最初にレクチャーをします。
初めて取り組む人にも、水粘土でどんなことができるのか?イメージを持ってもらえるようにしています。

水粘土は、固さを調整したりするために練ったりします。
まずは練り方から説明をします。適切な固さが制作する上で重要になるからです。

粘土ベラや定規など粘土用具の使い方もデモスト交えて解説をします。

 

日本画コースでは静物着彩に取り組みました。
着彩のための鉛筆デッサンや彩色の入りなど、デモストを交えて説明をします。

同じ制作環境で現役藝大在学講師のハイレベルなデモストを見ながら制作することができます!

 

とっている形や線が美しいですね!流石です!

油画コースでは、初めて油彩に取り組む生徒に向けて用具の説明含めた導入を行ないました。
今まで油絵具に触れる機会が無かった人でも安心です。誰にでも初めてがあります。

 

 

 

ビギナーデッサンコースでは、春季講習の毎課題でデモストをしました。
今回は野菜モチーフです。

今回はデザイン担当のT先生がデモストしてくれました。
2時間位ですが、画面全体が見えてきていますね!

制作している手元を大型モニターに映していますので、みんなも制作しながら見ることができます!

 

 

 

それでは生徒作品を何点かご紹介しましょう!

◯彫刻コース

「手の塑造」

指先から腕までの流れがとても良いですね!シワなどの影の入れ方も自然で360°ぐるっと一周回してみれる良い塑造です。

指の影はシワなど肌の質感がとても良くリアリティのある塑造ですね!少し力の抜けたポーズもカッコ良いです!!

 

◯油画コース

モチーフ台の下の様子を豊かな絵の具、色彩で表現した作品。アヒル一つ一つの筆致の付け方や大胆な構図が巧みです。絵の具を取り、付けることを繰り返すうちに、絵に深みがでてきます。

 

モチーフの「映る」という現象を抽出し再構成したレベルの高い作品です。水たまりの描写もよく観察しうまく描けています。アヒルの配置にもっと工夫が見られるといいですね。

 

暗い物陰の中の描写がよくできています。佇む謎の男性も魅力的ですね!中心部にある主役の花も美しい光で描けています。この調子!

 

◯日本画コース


花周りの空間が綺麗ですね!全体を包み込む暖かな世界観が魅力的な作品です。

 


バラが本当に綺麗に描けていますね!ガラス器の透明感もGood! 空間感も美しいです。

◯デッサンコース

画面全体の仕事のバランスが良い作品です。それぞれの固有色の差、黒ビニール袋にしっかりと調子を乗せることができています。

 

黒ビニール袋のシワなど丁寧に観察できていますね、ブリキのバケツの現象(映り込み)も鈍く光るブリキの質感を感じてGood!

大胆な構図で迫力があります。なんといっても黒ビニール袋の丁寧な観察に基づく描写がとっても魅力的!

 

◯ビギナーデッサンコース

全体をつつむ空間が出ているGood!

床周りが丁寧に描写されていて、この世界に入り込めそうな空間があります。

美味しそうに描けていますね!色が見えてきそうなデッサンです。

 


個々の野菜たちに迫る描写がいいですね!

カボチャの存在感が良いですね!

布感が出ていて、カボチャとの対比がGood!

 

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基礎科の2022新年度は、4月10日よりスタートします。

 

基礎科 -高校1・2年生対象-

 

🌸🌸🌸この春からスタートを切ってみませんか?🌸🌸🌸

2022年4月4日(月)〔基礎科