基礎科 2022春季講習_中期 デッサン優秀作品

こんにちは、基礎科です。

今日はビギナーデッサンコースでは松ぼっくりと紙袋、他のコースではガッタメラータを描きました。

アトリエの様子をお届けします。

 

 

まずは道具の説明から。。。

 

 

デッサンの経験が少ない学生や描き出しが不安な学生に向けて描き出しのデモンストレーション

 

 

ビギナーデッサンコースでも同じくデモンストレーションをしています。

密を避けつつ、見やすいようにモニターも設置しています。

明暗、反射光。。。

 

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今日も優秀作品を数点紹介します。

 

ガッタメラータ

見上げるような作者の目線や光源の向きなど、デッサンから石膏の置かれている状況がきちんと伝わって来ます。

構図は小さめですが、台座周りの空間も丁寧に光と影を見ていて石膏自体が小さく見えることもなく画面に収まっています。

 

奥から手前に光が来ている逆光位置で影の幅が広く描くのが難しい位置ですが、反射光や影などの絶妙な色の切り替わりがとても綺麗に描けていますね。

顔もガッタメラータの特徴をよく捉えています。

 


蝋でできた石膏の描写が細かくされてよく作り込まれた絵です。消しの作業で描かれた炎と煙に描写も魅力的ですね!

 

木炭紙よりも空間が広く拡がって見えます。描写も的確で細かい陰影を隅々まで追えています。

 

場の空気感がよく伝わってくる絵です。手前中奥の空間構成がしっかりとされているので、丁寧な描写がより魅力的に見えてきます。

 

無限に続く奥まった空間が面白く構成されています!モチーフのパースがとても上手く設定されているのが画面に安定感を与えています。

 

画面に貼られたちぎった顔パーツが面白いですね!木炭の綺麗な色がよく表現されています。

 

丁寧な描写がとても魅力的な絵です!形どりは少しずれているところもありますが、シンプルに見せたいところを見せようという意識が明快でとても良いデッサンだと思います。

 

◯ビギナーデッサンコース

「紙袋と松ぼっくり」

構成が工夫されていて、前後奥行きのあるデッサンになっていますね。
松ぼっくりと紙袋の重なりもコツコツと描き分けています。

 

紙袋の皺や切り口の表情、松ぼっくりまでじっくり描き込まれていてとても見応えのあるデッサンですね。
全て描き切る姿勢が素晴らしいです。

 

一見無骨ですが、松ぼっくりの重みや袋のざっくりとした表情が見る側によく伝わってくる、密度のあるデッサンです。
奥から手前の光源状況もよく表現されています。

 

机に落ちる影や紙袋の裏の文字などこのデッサンも見どころが多いですね。
色幅も無理なくゆったりと自然な色味で描けていて魅力的な画面になっています。

 

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デッサンは客観性が特に重要な課題です。

人の目は同じものを見続けるとどんどん慣れてしまい、形の狂いにも気が付かなくなってしまいます。

定期的に席から立ち上がり、周りの人のデッサンを見たり遠くから自分のデッサンを観察してみましょう。

 

分からないことや制作の疑問など、今のうちに沢山質問して出来るだけ多くのものを持ち帰ってください。

春季講習会ターム2も残り1日ですが、最後まで気を抜かずに頑張りましょう!

2022年4月1日(金)〔基礎科 , 未分類