基礎科 年に一度の大イベント石膏デッサンコンクール

今週の基礎科は一年に一度の特別プログラム、全コース全クラス合同(ビギナー・土曜クラス以外)で石膏デッサンコンクールでした。

美術予備校におけるコンクールは、入試実技の模擬試験の様なものです。生徒全員が同じモチーフを同じ制作時間でデッサンし、講師たちが採点し順位や評価がつきます。受験科へ進むと頻繁にコンクールがありますが、試験する緊張感や先生がいない空間で制作を進める空気感を基礎科のうちも体験、そして現状の自分の実力の確認をすることができます。

制作時間が終了後、全専攻コース22名の基礎科講師が集結して採点会。
なかなか年間通してもこれだけのスタッフが一堂に会することはないので、ゴージャス賑やかです!

ざっくりと全員で上位〜下位と振り分けて、そこから各自が持っている持ち点を良いと思うデッサンに投票、採点終了後点数で順位が決まり、同点はそこから先生たちの多数決で決められていきます。

採点後、講評会場に生徒のみんなも集合して全体講評会です。
各科ごとの視点の違いを説明したのち上位者4名のデッサンをみんなの前で講評しました。
良いところ、もう少し頑張りたいところ、上位者でもしっかりと講評します。

それでは上位作品を紹介しましょう!1位から4位までを順番に紹介します。

普段の癖を抑えて冷静にモチーフを表現した内容が評価ポイントになり1位!

しかーしまだまだいけるねって伸び代の話も。だってそう受験科へ向けての今ですからね!1位ですけどもっと高みを目指しましょう!

2位はとにかく目の前の像を描く!という視点が伝わってくる、という横田先生のコメント通り集中力を感じる一枚でした。

3位はこちら、受験生とも戦えるかも?!て落ち着いたトータルの仕事ぶりが評価されてこの順位に。

本人もブルータスの形についてリサーチをして臨んだとのことで、いい評価に結びついてよかったですね!

4位は奥村先生からただ冷静にモチーフを観察して描くだけでなく、ダンディーなブルータス像に食らいついていく熱量を感じる内容が良いと思った、

とのコメントが印象的でした。

 

というわけで以上になります!

今回のコンクールはおそらくみんな初めての経験だったと思います。指導がなく、順位が出て、という空気はシビアなものを感じて緊張した、結果に落ち込んだ、

みたいな人もいるかと思いますがなんとことはないです、いつもみんなは自分との戦いに身を投じていてそれが試験に近い形で今回行われただけ、だし、

順位や点数も今の、今回の結果に過ぎません。こういう日々も積み重ねてみんなの実力がどんどん目に見えて伝わっていくので、

ポジティブに捉えてまた明日から、頑張っていきましょうー!

2019年10月27日(日)〔基礎科