工芸科 2025 工芸科紹介ページ 2025年|2024年|2023年|2022年|2021年| ※2025年は準備中です 2024年はこちら> H.Sさん 合格大学: 東京藝術大学工芸科 『有意義に 自分のペースで』 2年前の夏初めて見た石膏像、平面・立体構成とは何なのか、何が良いとされているのか、どこまでいけば完成なのか、なにか質問したくても何から聞けばいいのか全く分からず、とりあえず周りの人の見様見真似でしばらく乗り越えていました。何かを掴みかけた感覚があったのは初めての年の入試直前、しかし何が作品を今までより少し良くみせた要因なのか分析する力はまだありませんでした。 次の年からKPTを勧められ、私はノートやメモを読んだり書いたりするよりも、見て身体で覚える方が得意だったのですが、ここは素直にやってみることにしました。その日の課題のことをまとめると思考が整理され、その後の課題で自然と活かされて身についてきたと感じることも増え、それが自信に繋がっていったのかなと今思い返しています。 講評で先生方が言ってくださることは講評後に改めて、指摘された箇所がなぜこうなってしまったのか、ではどうすればこの作品がより良くなるのか、など自分で考え直す力をつけるのに大切なことばかりでした。 今までのもやもやが少しずつクリアになっていき、だんだんと自分のやりたいことも反映させられる余裕が出来てくると、完成に向かっていくまでの道のりが面白いと感じるようになりました。 過去に自分が作ったものと同じような作品にはならないようにしていて、毎課題新鮮な目と思考で取り組むこと、それがどんな課題がきても対応出来るようになる力をつけていったと感じています。 自主練習はしていませんでしたが、授業時間内の一つ一つの課題が大事なトレーニングなので、そこに集中して実践・吸収するようにしていました。 本番が近づくともっと足りないところをやっておかねば、休みの日も何かしないとと詰め込みがちになりますが、今回は体力や精神面のコントロールをしながら怖がらずに休みをとるなど、共通テストも含めベストな状態で試験に臨むために逆算し、1年を通して落ち着いて計画的に過ごすことができたのではないかと思っています。技術面のみならず、この環境で得たことは大きかったと感じています。 もう1年どばたで学んでおいて良かったと思えた最後の1年でした。