F.Rさん
合格大学:
東京藝術大学工芸科
多摩美術大学工芸科
出身校:浦和学院高等学校
『私の目標』
その頃は地方の予備校にいて、私大対策をしていたのですが、高3の夏期終わりに芸大コースに変更しました。理由は芸大コースの方がレベルが高くなるので私大系も補えるのではないかと考えたからです。その時は藝大は記念受験をする予定でした。でも芸大コースで課題をこなしていくうちに自分も藝大を目指したいと思い
第一志望を変えました。試験日まで半年の時により高い技術レベルになる為に予備校をすいどーばたに変えました。生徒、講師、参考作品の数がとても多く自分は一気に技術力が上がりました。おかげで現役生の時1次試験は通ることが出来ましたが最終的に合格とはなりませんでした。そして悩んだ末一浪することにしました。浪人してからは技術力は上がるものの、良い作品を生むのに苦労しました。そんな時に授業で自由に作品を作る機会がありました、そこで受験課題とは違う自分の作品性を見つけることが出来ました。そして一浪の1次試験は通過でき最終合格出来ました。自分が藝大に入れたのはより高い目標を持って日々研究してきたからかと考えています。
H.Sさん
合格大学:
東京藝術大学工芸科
『有意義に 自分のペースで』
次の年からKPTを勧められ、私はノートやメモを読んだり書いたりするよりも、見て身体で覚える方が得意だったのですが、ここは素直にやってみることにしました。その日の課題のことをまとめると思考が整理され、その後の課題で自然と活かされて身についてきたと感じることも増え、それが自信に繋がっていったのかなと今思い返しています。
講評で先生方が言ってくださることは講評後に改めて、指摘された箇所がなぜこうなってしまったのか、ではどうすればこの作品がより良くなるのか、など自分で考え直す力をつけるのに大切なことばかりでした。
今までのもやもやが少しずつクリアになっていき、だんだんと自分のやりたいことも反映させられる余裕が出来てくると、完成に向かっていくまでの道のりが面白いと感じるようになりました。
過去に自分が作ったものと同じような作品にはならないようにしていて、毎課題新鮮な目と思考で取り組むこと、それがどんな課題がきても対応出来るようになる力をつけていったと感じています。
自主練習はしていませんでしたが、授業時間内の一つ一つの課題が大事なトレーニングなので、そこに集中して実践・吸収するようにしていました。
本番が近づくともっと足りないところをやっておかねば、休みの日も何かしないとと詰め込みがちになりますが、今回は体力や精神面のコントロールをしながら怖がらずに休みをとるなど、共通テストも含めベストな状態で試験に臨むために逆算し、1年を通して落ち着いて計画的に過ごすことができたのではないかと思っています。技術面のみならず、この環境で得たことは大きかったと感じています。
もう1年どばたで学んでおいて良かったと思えた最後の1年でした。
O.Mさん
合格大学:
東京藝術大学工芸科
出身校:東邦高等学校
『ネガティブ期間』
一浪までは地元の予備校、二浪から上京しどばたに通い始めました。
私は、自分の事や作品の事になるととことんネガティブで人に頼る事も苦手でした。年末から体調もメンタルも一気に崩してしまい、なにも手付かずで週2いければいい方、、そんな感じでした。ちょうどその時、藝大の卒業・修了展がありました。そこで、私が藝大を目指すきっかけとなった方と初めてお会いできました。その方とお話するうちに、改めて藝大への憧れを再確認出来ました!
また、作品へのこだわりも強まったと思います。どんなモチーフでも「かわいい!」「綺麗!!」と思えるところをひとつでも多く探すようにしました。そして色が好きなので、それが1番魅力的に見える構成や配色を考え、自分の作品も少しずつポジティブに思えるようになりました!
この浪人の期間、辛いことの方が多かったですが
体調崩した時に思い切って沢山の期間パーッと休んだ事が今となっては自分を客観的に見るきっかけになっていたのかなと思います。
切羽詰まって真面目に考えすぎて、少しわがままになることが足りていなかったんだと思います!
人生でこんなにただがむしゃらに絵を描くだけの期間なんて今後ないと思うのでとてもいい経験になりました。
沢山の先生方や友達にとてもお世話になりました。感謝の気持ちでいっぱいです!そしてなによりたっくさん心配をかけてしまった家族、いつも傍で見守ってくれて支えてくれてありがとう!
T.Yさん
合格大学:
東京藝術大学工芸科
出身校:磯辺高校
『3年間の受験日記』
Sさん
合格大学:
東京藝術大学工芸科
出身校:取手松陽高校
『自分の癖と観察と戦う浪人時代』
特にデッサンは1番苦悩してました。 何故ならあからさまに形の狂いや色の調整、全体感の狂いが分かりやすく画面に出るからです。 私のくせは形を省略してしまうというものでデッサンとはかなり相性が悪かったです。 改善のきっかけになったのは一浪の公開コンクールで最下位を取ったことです。当時結果を見た時普通に辞めることもよぎりました、でもまた逃げてしまったらまた中途半端で終わってしまうと思い、1から学ぶつもりで描き方、観察の仕方を変え少しずつ変われた気がします。
私は下にいたからこその粘り強さみたいなものは二浪では自分の強みになり、より限界を越えられた気がしました。
最後にこれから受験する人に大切にして欲しいことがあります。作品への愛は誰よりもあると自身の持てる作品を作って欲しいです。それさえあれば絶対に相手に伝わると思います。
他人と比べたり評価に一喜一憂するのではなく作品制作を楽しんでください。
K.Oさん
合格大学:
東京藝術大学工芸科
出身校:巣鴨高校
『今まで落ちたのは必然だった、と受かった今は思う』
今自分が思っている、予備校浪人ではなく仮面浪人で受かった理由を書きたいなと思います。
自分は二浪まで予備校にいて私大に入り一年を過ごし受かりました。予備校では、毎日評価にさらされる、好きなことってなんなんだ、何をすれば全体にいけるか、参考作品を死ぬほど見る、出来る限りの分析をする、似たような課題の時に参考作品の構図を真似してみる。そんな日々を過ごしていました。
その結果藝大に落ち続けました。
私大に入り制作をする時受験のセオリーや今まで見た参考作品の真似事なんて出来ませんでした。鉛筆、アクリルガッシュ、粘土で答えるわけじゃないので当たり前です。そうなった時何を作ればいいのかわからなくなり、悩んだ末
じゃあ作りたいと思ったモノ片っ端から作っちゃえ。
こういうふうに考え始めました。そしたら自分がどんなモノが好きなのかが少しづつわかるようになり始め、好きなものなんて世の中に溢れるじゃんって気づき始めました。そして入試直前にすいどーばた(予備校)へ戻りました。好きなように考え好きなモノを思いつき次第書けばいい、エスキースも書かない受験のセオリーも何もかも全て忘れる、落書きを書くような気持ちで作っていました。今思えば美術の道に行こうと思った初心は好きなモノを作りたい、楽しそうだからだったなと思います。
強い口調になってしまうかもしれないですが、予備校の先生の言うことを聞くために絵を始めたわけじゃありません。受験のセオリーに従うためでもありません。好きなモノを作るために始めたんです。それを思い出せたからこそ自分は藝大に受かったんだと思います。
これこそが今の自分が思う、予備校浪人の時に落ち続け仮面浪人で受かった理由、合格体験記だと思います。
過去の自分に似た心境の人が、初心を思い出して欲しいと心から願っています。
Y.Wさん
合格大学:
東京藝術大学工芸科
出身校:大宮光陵高校
『自分を知ること』
浪人生活で最初にぶつかった壁は、 "自分らしさとは何なのか"でした。
いかに人と違う特殊なことができるかを重視していた制作では評価が伴わず、悩み、苦しい時期がありました。
ひたすらに自問自答し制作を重ねていくうち、純粋にモチーフの美しさを称え表現しようと制作しているとき、自分の作品に腑に落ちた感覚になり、見える世界の霧が晴れ、解像度が上がった気持ちになりました。
モチーフの美しさを自分の目や感性のフィルターを通して誠実に表現すればよいことを本当に理解するに至ってからは、自分の感動を画面に表せるようになり、評価も伴うようになりました。
ここに至るまでに、うまくいかずに足掻いた経験が何よりも自分を強くしてくれたと思っています。
私を理解し的確に指導してくださった先生方、制作環境を整えてくださった助手の方々、成長し合った友達、どんな時も信じ励ましてくれた家族の存在があったからこそ、次のステージに進むことができたと思います。本当にありがとうございます。
N.Sさん
合格大学:
東京藝術大学工芸科
出身校:東京都立板橋高等学校
『すべての人に感謝を込めて 』
私は東京藝術大学に合格するのに10年かかってしまいました。笑
現役1浪はデザイン科を受験し、2浪からは工芸科を受験しました。
何年もすいどーばたに通い、2浪の時には環境を変え、他の予備校にも通いました。
誰よりも浪人数を重ねた自分は、誰よりも不合格の辛さを知っています。そして誰よりも合格の嬉しさを知っています。
浪人の辛さも、美術と自分と向き合う事の苦しさも、そしてそれらを乗り越えた先に見える素晴らしい景色も。
すいどーばたで様々な人と出会い、様々な作品に出会い、創造し、たくさんの経験を重ね、弱く未熟な自分を変え続け、一歩ずつ進み続け、私は合格を手にすることが出来ました。
すいどーばたで出会った先生方、事務の方々、友達、家族、すべての人々がこの10年自分を支え続けてくれました。
言葉では伝えきれないほどの感謝の気持ちでいっぱいです。
すいどーばたで過ごした時間が、学んだ全てが今の自分を形作っています。
1人の人間として成長させてくれて、美術の素晴らしさを教えてくれて、本当にありがとうございました。
ようやく自分が望んだスタート地点に立つことができました。
すいどーばたの皆様、
自分と関わってくれたすべての人々へ、
心から感謝を込めて。
ありがとうございました。
E.Mさん
合格大学:
東京藝術大学工芸科
出身校:千葉日本大学第一高校
『人は一生成長期!! 』
体育教師の両親を持つ私。幼い頃からスポーツをやっていたのに高校3年生の春、美大受験を始める。
最初は藝大受験するつもりはなく、私大行けたらいいな〜くらいにしか考えていなかった。
「勉強苦手なら藝大目指しちゃえば?」そんな今思えば無責任な一言で謎にやる気になった私は藝大受験をスタート。現実は甘くなく浪人生や先生は神にしか見えない、自分はどの課題も下段。毎日人と比べて辛くてしんどかった。結果は現役1次落ち。まあそうですよね。
1浪は受験期の中で1番努力して1番寝てない年。家でデッサンや描写練してて寝るのは深夜2時、3時。今思えばアホですね。そんな体力もうありません。でも同級生の上手い人と自分を比べて落ち込み、毎日泣いてました。1次は合格したものの2次の立体のパプリカがチャイムと同時にポトッと落ち、終了。
病み散らかした私が環境を変えたいと来たのがすいどーばたでした。2浪目は正直超楽しかったです。時間が一瞬で過ぎました。デッサンは超苦手だけどたまにBくらい、平面立体はBかC゚。普通に受かれんじゃんって思ってました。まあ結果は1次落ち。大好きなジョルジョで。
もう最後にしようと決めた、3浪目。沢山サボってごめんなさい。でも授業行くより休みの日は心に有意義な時間にする決めてました。程よく描いて楽しく描いてよく寝てよく遊んでまた描いてそんな日々。私にはこのくらいのが合っていたのかもしれない。3回も藝大落ちて自信を失っていた中での最後の1年間は長かったけれど、恩師に支えられ、大好きな仲間に支えられ、試験本番ではもうこれ以上できない!ってほどやりきることが出来ました。
絵が上手くなる以上にメンタルをコントロールすることが難しかったけど、合格した今はそんな事がどうでもいいくらい嬉しいです!!大変お世話になりました!!