人体へのアプローチ

こんにちは!彫刻科です。

今日は人体デッサンについての話です。冬季講習会中に人体デッサンのカリキュラムがあり、その指導資料が面白かったので紹介します。

人体はどの科でも扱う題材ですが、彫刻科では立っていることや人体の組み立てなどに注目してデッサンをします。立像が多いことや、足先から頭まで全身を構図におさめて描くのことが多いのもそのためです。

その人体デッサンのカリキュラムの中で、指導用につくってくれたのがこちら。少し折れてしまっていて恐縮です。

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筋肉のつながり、腰の傾きなどが解説されています。

この資料、実は元のデッサンがありまして、こちらのデッサンになります。逆光の光線状態が美しい、スケール感のあるデッサンです。このデッサンにトレーシングペーパーをかけて、輪郭と必要部分を描き込んだのが上の資料です。
要素を絞り込むとわかりやすくなりますね。
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こんなバージョンもありました。こちらは面の構成、ねじれなどを解説しています。足の組み立てなどは大変わかりやすいです。

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こちらの元デッサンがこちら。向かって左、重心のかかった立脚の入り方など良く観察されたデッサンです。

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ほんの少しのきっかけで観察の幅が一気に変化するのがデッサンの面白いところだと思います。皆さんも色々なアプローチを試してみてください。

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2014年1月10日(金)〔彫刻科