こんにちは、基礎科です!
先日行われた東京藝大の彫刻科と工芸科の紹介レクチャーのブログ第二弾です。
前回は彫刻科レクチャーの様子でしたが、今回は工芸科のレクチャーの様子を一部お届けします!
みなさんは工芸科の学生がどんなことを学んでいるか知っていますか!?
「工芸科って聞いたことあるけど、具体的にはどんなことをしているの?」
と疑問に思っている人も少なくないと思います。
工芸科とは、一つの素材を極めていく専攻だと個人的には思っています。
では、藝大の工芸科では具体的にどんな素材を学ぶことができるのか見ていきましょう!
現在、藝大工芸科では上記の8つの専攻に分かれており、それぞれの研究室で学生たちは日々素材と向き合って過ごしています。
「え!?いきなり専攻にわかれるの!?まだ自分の学びたい専攻なんで決まってないよー😭」という心配は無用です!
学部一年生の間にそれぞれの専攻の素材に触れることができる“ドサまわり”があります。
去年ドサまわりを経験した学生の作品を一部紹介します。
これはK先生の漆芸のドサまわりの作品です。
流石の模刻力です🍓🍰・・・!!!
こちらはH先生の木工のドサまわりの作品です。
座面も一から編んで作られているそうです!座ってみたくなる素敵な椅子ですね☺️
レクチャー内で紹介したたくさんの作品の中から一部を抜粋してのご紹介でした。
このように一年生のうちはいろんな専攻に触れつつ自分の学びたい素材を絞っていく期間になります。
そして二年生から選んだ専攻で素材を扱う基礎を学んでいきます!
筆者(M)の所属する鋳金専攻では、土間(どま)という広い空間があり、そこで鋳型(いがた:金属を流すための型)を制作し、“吹き”(金属を型に流し入れる工程のこと)を行なっています。
土間です。土での鋳型制作は子供の頃の砂遊びのようで楽しいです。
土に埋まっているのは鋳型です。(かわいいですよね✌︎)
こちらはもう吹き終わった状態で、よく見ると金属か冷えて固まっているのが分かるかと思います。
お次は木工専攻の様子です。
これはH先生が二年生の時に制作した木工で使用する道具です!(左上)
右の写真は制作中の道具箱がガチガチに固定されている・・・
完成した道具箱がこちら💖
道具だけでなく、道具箱まで作るとは・・・!驚きです!
そして、ガラス専攻二年生のK先生はキルンワーク(窯で型に入れたガラスを溶かす技法)やホットワーク(吹きガラス)の基本を学んでいます🐣
すごく綺麗ですね💙ずっと眺めていたくなります。
そしてこちらは鍛金専攻のS先生の制作風景。
鍛金専攻では金属板を金槌で叩いて絞っていく技法や、棒材を叩いて制作する鍛造の技法を学んだりします。
左はS先生が金属板を絞っているところです。大きい金槌で熱して熱くなった金属板を叩いています!
かっこよすぎる・・・!!!
右は金属を絞る時に使うあてがねの写真です。
S先生の卒業制作がこちら。
生き物たちの表情がキュートですね🐟🐁🦜
このように工芸科では素材を探求しながら制作できます!
少しでも興味を持ってもらえると嬉しいです。
実際のレクチャーでは、専攻ごとの話の他に工芸科で行われている行事などにも触れました。
現役藝大生の制作の様子を知ることができる貴重な時間になったと思います。
もっと工芸科について知りたい方は、藝大のホームページや藝大工芸科のインスタグラム等でもたくさんの制作風景が見られますので、一度覗いてみてはいかがでしょうか?
レクチャーにご協力いただいた皆様、ここまで読んでくださった皆様、ありがとうございました!
2024年5月27日(月)〔基礎科〕