こんにちは、基礎科デザインコース・工芸コースです。
いよいよ2022年度最後の立体構成課題となりました。
受験科はこの時期、主要私立美大入試が終わり藝大入試直前!今が一番の山場です。
その緊張感が伝わってか基礎生も集中して制作しています!!!
基礎科では3学期入学生やビギナーデッサン、デッサンコースから移籍し初めての立体課題となる生徒も少なくありません。そのため最終課題ではありますが、いつもの様に水粘土の扱い方、用具説明、基本的な技術をデモスト交えて導入レクチャーをしました!
基礎科デザインコース・工芸コースです。
今年度最後の立体課題ですが、初めて取り組む生徒のために基本作業のレクチャーとデモストしてます! pic.twitter.com/L4O9vfPUBs— すいどーばた美術学院 (@suidobata_info) February 19, 2023
受験科夜間部に上がっても役に立てて下さいね!
焦る必要はありません、着実にステップアップしていきましょう。
それでは生徒優秀作品をご紹介しましょう!
今回の課題は、「支給されたモチーフ「生姜」と任意の形体を組み合わせて立体構成しなさい」です。
それでは一点ずつ見ていきましょう!
切り取られた断片のようなフォルムに抽象化した面と生姜の具象表現を、同じ粘土ながら質や色も変化をつけることで対比をつけています。空間構成も意識された大きく見える良作です。
生姜の地下茎独特の形態を空間的に再構築、立体作品化しています。観察なくてはこのようなフォルムは出てきませんね
手前側の徹底して作り込まれた具象表現のリアリティと奥側(写真には見えませんが)の抽象化された曲面による構成の対比が効いています。土中を延びていく地下茎の生命感も感じますね。
生姜の地下茎が成長していくイメージをデフォルメした量感豊かな抽象形体と徐々に具象表現化していく先端の対比が良いですね、全体のフォルムも目を引きます。
日常生活の中で生姜は卸して使うことの多い食材です。単なるフォルムの面白さのみで造形するということではなく、そこをコンセプトにしたところが良いですね。
スパッとカットしたような平面や局面と生姜の具象表現を対比、それらを組み合わせ空間に立ち上げる構成がうまくいった作品です。
生姜の地下茎ならではの独特な形の要素を抽出したことで、とてもユニークで他には見ない独特のフォルムの立体作品になっています。観者にいろいろな連想をさせますね。
生姜の形体を抽象化したフォルムと具象表現の断面の対比をつけつつ、形のリズム・変化などを意識して全体のフォルムをまとめています。
象徴的な大きな三角の形と、生姜地下茎の成長点の様な突起物を時系列的に並べた独特のスケール感の作品です
地下茎独特の分岐する形の面白さを、空間構成や量バランスなど踏まえて造形化しています。
分岐した地下茎がそれぞれ天を目指すように、この作品も重い粘土による造形物ではあるが、軽やかに宙に向かって伸び上がっていく様が伝わってくる
______
いよいよ、2022年度の基礎科の授業も残りわずかとなりました。
デザインコース・工芸コース最後の課題はデッサンになります。意味のある一枚にしていきましょう!
______
基礎科は3月5日をもって2022年度全クラスの授業が終業となります。
春季講習会は3月26日から始まります。
23年度、新高校1年・2年生の皆さんは基礎科のコースにご参加ください。
新高校3年生の皆さんは、春季講習会から受験生となるので受験科である各専攻科の受講となります。
これから美大受験勉強を始めたい!という未経験者や初心者の皆様、3月19日に「春季体験入学」を開催します。専門性の高い各科講師陣が、実技指導は勿論、芸大美大受験進路相談の面談も行います。また保護者様向け藝大美大進学説明会も同時開催致します。是非ご参加ください!
ーーーーーー
2023年 基礎科の新年度始業
4月9日(日曜)より各クラス順次スタートします。
高校1年生のみんなは引き続き基礎科で実力をつけていきましょう!