こんにちは、基礎科です。
基礎科担当の指導スタッフは、各個人でも制作や作家活動を行っています。
そんなスタッフの自己紹介・制作紹介を兼ねたミニゼミを時折開催しています。
第2回目は、油画コース担当の橘貴紀(たちばな たかとし)先生によるゼミを行いました!
橘貴紀先生は、先日開催された六本木・国立新美術館での日洋会展や日展に出品されている油彩の画家です。
ゼミは、浪人の頃に一番影響を受けた作家、
「アルベルト・ジャコメッティ」の話から始まりました。
アルベルト・ジャコメッティはスイス出身の20世紀を代表する彫刻家です。
長く引き伸ばされた人物彫刻が有名ですね。
絵画作品もたくさん残されています。
当時、矢内原伊作による『ジャコメッティとともに』も、愛読していたそうです。
そんな橘青年、受験時代の作品。
油画科の受験生が、彫刻家から一番影響を受けたというのは意外でした!
そして大学生になった橘青年が次に影響を受けた作家がいます。
舟越桂さんです。現代の日本を代表する木彫による彫刻家です。
人物という共通テーマに惹かれたのかもしれませんね。
そして卒業後から今に至るまでの作品を紹介してくださいました。
人物だけでなく猫や犬も登場!
か、かわいぃ…
ヘッドホンが大好きだという橘先生。
ヘッドホンをしている人物画も沢山描かれています。
こんなにも作品に可愛い猫ちゃん登場するのに、実は橘先生、猫アレルギーなんだとか。。
自画像でしょうか、先生に似ていますね!
最近描かれれた作品の工程も見せてくださいました!
後半で急に男性の身長を高く修正しています。
背景も工程でどんどん変化していっていますね。
油絵の具は、タフで懐の深い画材なのが分かります!
絵画専門でも彫刻作品からインスピレーションを受けたり、
ジャンルを超えて幅広い作品を勉強することの大切さがわかります。
短い時間でしたが橘貴紀先生の油彩作品、作品世界を垣間みることができました!
次はどなたが登場しますでしょうか?お楽しみに!
2016年7月9日(土)〔基礎科〕