こんにちは、基礎科です。
3月26日より始まりました春季講習会、最初の課題は全コースデッサンでした。
早速、良い作品が出ましたのでご紹介しましょう!
◯ビギナーデッサンコース
実技未経験者や初心者向けの入門コースです。
与えられたモチーフを机上に自分で配置し、B3サイズの画用紙に鉛筆でデッサンをしました。
シンプルな課題ですが、質感や形態感、空間、固有色など、基礎力につながる様々な要素が含まれています。
布巾の縁の観察がとても良いですね!質感や厚みなど ”らしさ” を感じます。
トマトにしっかりと固有色がのせられたことによって画面に豊かな色幅が出ています。
画面全体の手の入り方のバランスが良く、とっても丁寧に描かれています。モチーフそれぞれの質感や固有色の差などよく観察されています。
缶に映り込みにこちら側の景色を感じたり、、
トマトの実像とブリキ缶の映り込んだ虚像の差が魅力的ですね。映り込みの観察は当然、金属の質感表現にも繋がります。
描き出しから空間を感じる捉え方ができていました!炭の淡い色味もとても綺麗で今後自分の武器になると思います。
もう一歩、顔が似せられると尚良しです!
制作後半、違和感に反応して修正してきた姿勢、とても良かったです!
陰の暗い色幅が増えたことで形が豊富になり柔らかい印象が掴めました。この調子でどんどん形に迫れると良いですね!
逆光による石膏像の見え方(明暗のメリハリある光側、ゆったりと光が回り込んでくる影側・反射光側)が良いですね、画面全体で見れています。
この作品も光側、影側の見え方の差のメリハリが良いですね、光側のヘルメットや服の表情などしっかり表現しています。
天井を描くことや、見上げる構図によって空間が広く表現されている作品です。光と影の明暗を上手に描き分けられていてとても見やすいです。
背景を模様のように歪ませることで、他の作品にはない不思議な空間が出来上がっています。石膏も丁寧に描かれていて、物質感が上手に表現されています。
光の印象が美しく静かな雰囲気のある作品ですね。石膏は細かい所まで観察し描かれていることでリアリティがあります。また、壁のムラや傷も丁寧に描かれているクオリティの高い作品です。
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春季講習会はこの後も2期(3/30〜4/2)、3期(4/3〜4)と続きます。
これからのお申し込みでも参加することができます!
この春からスタートを切ってみませんか?
2022年3月29日(火)〔基礎科〕