基礎科 冬季講習会後期の専門課題優秀作品(油画編)

こんにちは、油画コースです。
冬季講習後期、デッサンは石膏像(ゲタ)と手渡しモチーフ(ポリ袋)の組み合わせでした。

「モチーフを組み合わせてアトリエ風景を描きなさい」という課題です。

構成デッサンをやったことない生徒もいましたが、皆積極的に取り組み、良い作品が多数出ました!


ポリ袋に細かく穴を開けて覗くことにより、画面構成が複雑で面白くなっていますね。
石膏と袋で描き方を変えて、リアリティを出しつつ画面を見やすくしているのが良いですね。
完成度が高い作品です。


とても勢いのある作品ですね。
いろんな木炭の使い方をしていて、それが表現として面白く働いているのがとても良いと思います。
隅々まで手が入っていて完成度が高いデッサンですね。


画面を上下に分けて入れ替えるという発想が面白いですね。
上は描きかけの勢いを残して下はリアルに描くことで差をつけていることが絵を魅力的に見せています。
上部は左が空いていて下部は右が空いてるとか、おしゃれですよね


石膏を白黒二色に分けて描いたことにより、インパクトの強い画面になっています。
ポリ袋の表現を他と変えているなど描き方の工夫が格好良いですね。

冬季講習会最後の課題は静物油彩でした。
床に鏡が敷いてあり、その上に石膏(馬頭)やパイプ椅子などが置いてあります。

「3秒後に起こることを想定して描きなさい」という課題です。

前回のデッサンで慣れたのか、スムーズに色々な工夫を始めました。とても良い感じです!!


床の面積を広く入れた事や天井の一部を描くことで、部屋の広がりを感じさせる絵になっていますね。また、アトリエに水が入り込み、モチーフが水に沈んでいる発想も面白いです。さらに、水を表現するために水面の波紋をポイントポイントで描いているのもおしゃれですね。


絵の具の盛った質感や、黒の入り方が工夫されていて格好良い作品ですね!
椅子や布の写り込みの描き方がとても魅力的で見入ってしまいます。また、アヒルの向きによって目線が誘導されることや、赤い直方体に青や緑色がところどころに仕込まれていることもこの絵のポイントになっています。


アロエが電圧器につながっていて、見る側にコンセプトを考えさせるような絵ですね。描かれているモチーフの影がないことで不思議な雰囲気を作り上げていることも一つのポイントとなっています。


白いモチーフでありながらも色幅が豊かでとても綺麗です。絵の具の滑らかな表情や独特な色合いは作者の特性ですね。また、右端の赤い直方体の差し色や、キャンバスの地を残している工夫がとてもおしゃれです。


実物と鏡の写り込みの違いをうねうねした表情で描き分けているところが、とても魅力的です。
アロエやポットが線で描かれているルーズさもうねうねの表情と合っています。また、色合いが綺麗でとても見やすく、すっきりとした絵になっています。


構図が素晴らしいですね。馬の途切れた感じや奥の赤い直方体の入り方が魅力的です。また、馬や布に黄色い差し色があることで、白いモチーフでありながらも色を感じさせます。布の描写で用いている黒い線も絵の雰囲気に合っていてとてもシックです。


アルミボールに映り込んでいる石膏の馬がとてもリアルに見えて格好良い画面になっています。また馬の色味や、ボールを囲むピンク色が作品にポップな印象を与えています。アルミのボヤけた感じや、ざらついた質感も絵の具の乗せ方を工夫することで上手に描き分けられています。

冬季講習はこれで終了。
ここで経験したことを活かして、それぞれの理想に向かって邁進していきましょう!!

2022年1月9日(日)〔基礎科

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