こんにちは、基礎科です。
デッサンを描く時には、必ず奥行きの話が出てきます。
今回はその奥行きの重要な要素である遠近法「パース(透視図法)」についてのレクチャーを行いました。
透視図法といえばやはり有名なのは、巨匠レオナルド・ダ・ヴィンチ『最後の晩餐』です!
一点透視図法によるこの作品、イエス様の背後の奥行き感がすごいですね。
ルネッサンスで透視図法は絵画に取り入れられるようになりました。直線はすべて消失点へと収束し距離によって狭まることに。それ以降、遠近法によって一つの統一された世界・場面を表現できるようになりました。
ジョヴァンニ・バッティスタ・ピラネージ(18世紀イタリア)の作品。こちらは2点透視図法によるものです。この作家は建築家でもありローマの古代遺跡を描いた細密版画シリーズが有名です。
簡単に歴史をたどり巨匠作品を見た後、後半は現実的なデッサンを描く上での話に移行。
注意事項をわかりやすく記したプリントも配布しました。
円柱の楕円を描く上での補助線の取り方の説明をしています。どんな状況(たとえ床に転がっていても)でも、
「楕円の短軸(円柱の中心軸)に対して楕円の長軸は直交で!」
このレクチャーを踏まえて、工業製品モチーフの静物デッサンに取り組みました。
2016年5月30日(月)〔基礎科〕