こんにちは基礎科です。
今回は、3つの課題作品を一挙ご紹介!
どれも白っぽいモチーフが多くて色をのせるのが大変だったかと思いますが、みなさん果敢にチャレンジしていましたね。
それでは早速1つ目の課題の優秀作品を見ていきましょう~
2日課題で時間が短く大変だったかと思いますが、皆さんよくかけていますね!
まずはこちらの作品。
画面左手から光が差し込んでいる状況がよく描写できていますね!
また、質感の描き分けもよくできています。
特に、手前のお皿の硬い雰囲気と、その下に敷いてある布の柔らかい質感がよく描けています…!
続いてはこちらの作品。
これも布がばっちり描写できていますね~
白いモチーフばかりですが、しっかりと影色が置けています!
影色の黒を置くことでグレーの色幅を増やすことができ、そのため布の描写がうまくいったのではないでしょうか。
お次はこちら。
画面左からの光の方向性を意識しながら、しっかりと描写ができていますね!
一番明るい面に対しての反射光の白さが適切でなので、光の状況がとてもきれいに見えますね…
お次は、布です!
石膏像の服のしわしわとはまた違った動きがありますね。
中に隠れているモチーフの形を想像しながら、布の起伏を丁寧に追っていきましょう!
こちらの作品は、しわの影色を一つ一つ観察できていて良いですね!
どうしても似たような色味になって立体感が伝わりづらい画面になりがちなのですが、しっかり描写できています。
これだけ描けたら楽しいだろうな…!うらやましい…!
続いてはこちら。
手前の立方体にかかった布が良いですね~!
立方体の表面からスッと伸びるシワがうまく観察できており、布の柔らかさなども感じることができます。
続いての課題は、パジャントに布が巻かれた課題です。
顔を描かなくていいからラッキー!という人と、もっと描きにくくなって最悪…という人と分かれそうなモチーフですね。
中の形を思い出しながら、観察をしていきましょう!
最初はこちらの作品。
石膏の明るい、暗い、反射光の大きな光の見え方が捉えられているので、遠目の印象がとても良いです!
こちらの作品も、大きな明暗を捉えつつ、布の細かいしわまで丁寧に追えています。
続いてはこちらの課題たち。
固有色の差や、質の差など、静物デッサンならではの気をつけるポイントがいっぱいあるモチーフですね!
全体の明暗や、置いてある位置を確認しながら描写していきましょう。
最初はこちら。
たくさんの種類の野菜が入っていましたが、それぞれの色味の差を意識して描写できていますね!
それに加え、それぞれの位置関係や奥行きも描けており、素晴らしいです!
続いてはこちら。
黒いテープの色味がしっかり置けているのに加え、背景まで丁寧にかけているのが良いです!
こちらの作品は、大きくトリミングして縦構図にまとめていますね。
その分野菜一つ一つが細かく観察できています!
1日という短い制作時間でしたが、大胆な構図をとることで見せたいポイントを絞ることができています。
モチーフ一個一個というより全体の塊としての量感の力強さが魅力ですね!
白黒のモチーフですが、メスシリンダーの透過現象が質感を含めポイントになっていますね
短い限られた制作時間の中で、モチーフの個の説明というよりは、台の上に置かれたモチーフ全体の状況を優先的に客観的にバランス良く表現しています。
デザイン系の入試などでは、このような進め方、優先順序は良いと思います。
こちらの作品は逆光の感じがとてもよく伝わりますね!
紙袋の影色がしっかりと置けていてとっても良いです。
こちらは固有色の差が出せていて良いです!
葉っぱに対しての卵の白さなど、本物と同じ色の差が出せているのではないでしょうか。
こちらの作品は手前奥の書き分けが良くできていますね!
手前に置いてあるアボカドのガサガサした質感が細かく描写されているお陰で、ビーカーに隠れた卵との距離感を感じることができます。
ここからは、同じモチーフですが油画コース生の作品です。
生徒自身が用意した資料をもとにモチーフの置かれた場所の設定をイメージして描いてもらいました。
想像で描いた部分があるにも関わらず、光の当たり方やモチーフ同士の空間の取り方が自然で、とても完成度の高い作品が出来上がりました。
描きたいイメージや狙いが明確に現れている作品は強く見えますね!
状況を作り込みながらとても自然な描写ができています。皆さん木炭の質感のコントロールが上達してきたと思います。これからも思い思いに絵作りを楽しんでもらいたいです!
さて、いかがでしたか?
どの作品も観察を怠らず丁寧な描写ができていましたね!
だんだんと寒い日も増えてきましたが、みなさん体調に気をつけて頑張っていきましょうね~
2021年10月18日(月)〔基礎科〕