基礎科 日本画コース 着彩優秀作品

真っ青な空、秋ですね!基礎科日本画コースです。

普段の着彩課題では、先生が用意したモチーフを描いてもらっていますが、、、今回は!生徒一人一人に「自分のお気に入りの物」を持ってきて貰い、レモンと組み合わせて細密着彩しました。

沢山のモチーフを時間内に描きあげる力はもちろん必要ですが、一つのモチーフをどれだけリアルに描けるかも、とっっても大事です!自分の思い入れがあるものを時間かけて描くことで、普段よりもこだわりを持ち突っ込んで描けたのではないでしょうか?

素敵な作品が沢山生まれたので紹介していきます!

 

使い込まれてぼろぼろになってしまった辞典を、描きどころにフォーカスして魅力的に描いています。カバーの厚紙がほつれてぽそぽそになっている様子や、手垢で少し汚れた表紙がとってもリアルですね〜!レタリングも頑張りました!そして、実はめちゃくちゃ難しい、レモンの微妙な立体、色味や質感もとても良いですね。夏の成長が全面に出た一枚になったのではないでしょうか。

 

カエルが二匹いるのがおわかりでしょうか?なんて可愛いんだ!!きのこの置物を実際に生えているようにしたり、カエルのぬいぐるみにれもんを抱えさせたりと、愛らしい世界観のある絵に仕上げました。細い筆を巧みに使用して、毛並みの柔らかい質感を出すとともに、大きなグラデーションを作り柔らかい光に包まれている様子も出しています。

 

 

この作品もぬいぐるみですが、先ほどの絵とはまた違った良さがありますね〜。作者のうさちゃんへの愛情が伝わってきます!部分によって違うほつれ方をした毛並みを再現するのに苦労していたようですが、その微妙な質感が上手く出ていると思います。普段のモチーフでもこのくらいのこだわりが持てるといいですね!

 

こちらは硬質なモチーフの組み合わせです。絵の具の厚みをしっかりと出し、普段よりも実感のある描写ができでいます!既製品はしっかりと形を合わせたいところですが、、はさみの形、綺麗ですね〜!立てかけたことによって出来た影を丁寧に追うことで状況感も出ています。缶の側面の模様やレタリングが、しっかりと暗さの中にあるように描けているのが素晴らしいですね!

 

ワンちゃんのお腹の反射光、ぐっとくる〜!かなり小さいモチーフでしたが、より細かいところを観察する目を養うには、とても良かったのではないでしょうか。レモンの艶っぽさとワンちゃんや石のツヤ感が、上手く描き分けられています。反射する物に入るハイライトや映り込みを、しっかりとその形まで観察して描いているのでとてもリアルになりましたね!

 

この作品は、絵の具の厚みや描き込みはまだ少ないかもしれませんが、日本画らしい線の美しさや、色の自然さは他に負けていません!ぬいぐるみのフェルトっぽい布の質感もよく出ています。レモンも、丁寧に観察していることがよくわかりますね、、、!まずは観察、モチーフによりそうことが1番大事だと思います!

 

ここで最後に恐竜だーー!トリケラトプス!腹を押したら鳴くやつですか?レモン上手い!反射光の色がさわやかで、酸っぱいのが伝わってきますね。恐竜の足元を見てください。影に実感があってとても良いですね。恐竜の色味にも素直な観察眼を感じます!

 

〜番外編〜

5日クラスの生徒は月、火曜日にも授業があるので、成長スピードも早いです。そしてそこでも細密着彩をしました!「美味しそうに描きなさい」という課題文でしたが、どうだったでしょうか、、、?

デニッシュのさくっとした食感が上手に描かれています!これは美味しそうですね!!食べ物を美味しそうに描くコツは、絵の具の彩度に気をつけることだと思います。

今回は私物の細密着彩ということでしたが、普段の着彩でも今回のように愛情を込めて、こだわりを持ってモチーフと向き合えると良いですね!寒くなってきたので風邪をひかないように、また感染症対策もしっかり続けて頑張っていきましょう!

 

2021年10月10日(日)〔基礎科