基礎科 2021春季講習会ターム2

基礎科です。

今日は春季講習会ターム2の2課題目最終日でした。

専攻コースでは専門課題に取り組みました。
(専門課題とは、各専攻コース独自の課題のことです。
主に油画コースは静物油彩、彫刻コースは粘土塑造、日本画コースは静物着彩、デザインコースと工芸コースは色彩や立体課題に取り組みます。すいどーばた基礎科では、高校1、2年生のうちから本格的な専門課題に取り組んでいくことができます。)

日本画コースの様子をご紹介をしましょう!
東京藝大の日本画専攻の入試は一次試験が鉛筆素描、二次試験が着彩写生です。
基礎科では、高校1、2年のうちから日本画志望の生徒は、鉛筆素描(鉛筆デッサン)は勿論、着彩写生にも取り組み始めます。
春季講習会では、初めて日本画コースの実技に取り組む生徒がいますので、東京藝大在籍中の学生講師がアトリエで皆と一緒にデモストをし、要所要所で解説をしています。
着彩のためのデッサンを時間をかけて(制作時間の半分近く!)しっかりするのも日本画専攻の特徴です。
デッサンがひと段落したらいよいよ彩色に入ります。

最終的な仕上がりのイメージに向かって色を重ねていくのですが、最初はどんな色から置いていくのか?

日本画専攻で使用する画材は透明水彩絵具です。
水で溶いて使いますが、どれくらいの濃度でどれくらいメリハリをつけていくのか? 直接制作を見れるとイメージが持てます。

最初から大事な決め所などは決めています。
混色の仕方なども参考になりますね!

写実的な画力をあげたい!上手くなりたい!という人に、日本画コースはオススメ!

まだ将来の専攻を決めていなくて迷っている人もいると思います。
基礎科の新学期からの平常授業で、そのような人はデッサンコースに所属しておくと専門課題期間に日本画コースに混ざって着彩写生を体験することができます。
当然、油画コースの油彩やデザインコースの平面構成など他の専攻コースの専門課題に参加することもできます。
受験生となる高校3年生になるまでに決めれるといいですね!

日本画コースだけでなく、何時ものようにビギナーコースやデッサンコースでもデモストがありましたよ!

モチーフそれぞれの固有色の差など参考になりますね!
生徒の仕上がった作品もカボチャにしっかり色が乗せられていました!


デッサンコースはチグリス大顔面石膏の入っている静物デッサンでした。
髭が複雑ですが、大きな量感や形態感、明暗などの組み立てや捉え方の参考になります。

春季講習会は残りはターム3の2日間のみとなりました。
引き続き集中して制作していきましょう!

2021年4月2日(金)〔基礎科