こんにちは、基礎科です。
今日は先日の月火クラスの課題を紹介します。
ホワイト、グレー、ブラック、三色の不透明描画材で石膏デッサンをしました。一般的に石膏デッサンでは、消すことが可能な描画材で、形を直しながら細部まで描写していきます。それに対して、今回は消すことが難しい(ホワイトで多少の修正は可能)で描きました。
月火クラス先生に、出題の意図を聞くと、
・部分ではなくモチーフ全体を大きくみる。
・どの部分を描いている時も他の場所との関係を意識する。
・あえて細部の描写がしづらい描画材を用いて細部を明暗で区切って見る。
・光と形がつくる大きな印象を大事に描く。
とのことでした。
これらのポイント、実はそのまま石膏デッサン全般に当てはまるポイントなのです。アプローチに少し変化をつけて、重要な部分を自然に意識してもらう、そんな課題でした。とはいっても、難易度は高い課題ですので、画面サイズを小さめにして画面全体の把握をしやすくしました。初日に先生によるデモンストレーションも行い、具体的なイメージを持ってもらいました。
約二時間の先生によるデモンストレーション作品です。色数を絞ってもしっかりとモチーフの印象、光線の状況など伝わってきます。絵筆のかすれを表現に取りこんでいるあたり、ニクいですね。
そしてこちらは生徒作品。
モリエールの持つ神経質そうな印象、左からの光線の状況などしっかりとつかんだ上に、背景にも意欲的に取り組んだ作品です。
引き続き、楽しみながら力を伸ばしていける課題を用意していきます。お楽しみに。
2015年10月27日(火)〔基礎科〕