こんにちは!基礎科油画コースです。
先週先々週は2週間かけて専門デッサンでした。
専門デッサンとは、各コース別にそれぞれ特色のある課題を行うデッサンです。
油画コースのモチーフはこれ。
色々なものを貼り付けた板の前に包帯を巻いたラボルトが鎮座しています。
今回のテーマは「奥を描く」です。
絵を始めたての頃に「奥を弱める」と教わることが多いです。
確かに奥を弱めることで回り込みや前後感を出すことも良くあり、限定した条件下ではそう考えた方が分かりやすいのですが、そうすると背景は「奥」ということで、なんとなく淡く塗ってしまい、絵が弱くなることが多々あります。
良い絵は奥が強いのです!(文責 橘)
強さにもいろいろありますが、まずは観察して描写することで強くしていきましょう!
そこでこのセット。
手前は白い物、奥は様々な色や質を持った強い物で出来ている「奥を描くしかない」セットです。
今日初めて木炭を使う生徒のために、油画科昼間部でも指導をしている沼田先生がデモンストレーションをしてくれました。
木炭の基本的な使い方からの話から(秘密のおすすめ道具あり!)、どうやったら形に見えるのかと言う話に発展し、いつの間にか全員で見入りました。
じっくりとエスキースをしてから始めました。
製作中。奥をしっかり描いています。
講評会。先生3人のゴージャスな講評です。
時間をかけてしっかりと描写し、画面の隅々まで意識した作品になりました!!
5日コースは時々月火2日間だけの課題をやります。
この時は、箱椅子を重ねた上に布をかけたモチーフを2セット用意しました。
いつもよりも部屋の空間を意識しやすく、パースを意識しつつも布のシワの美しい明暗を描くセットになっています。
奥のモチーフに注目して手前と奥の表現を変えています。布のシワを描いて床の平面性も描いています。これも「奥が強い」絵ですね。
2020年10月5日(月)〔基礎科〕