映像科です。
今年度の夏季講習会は、すいどーばたのアトリエと自宅などでのオンラインの双方を組み合わせた新しい講習会の形になります。 現役生、浪人生、近距離、遠距離などを問わず、各自の予定やスタンスに応じて柔軟にスケジュールを設定することができます。ただ、コース設定が少しややこしいので少しでもわかりやすくするべく解説していきます。
今年度ベースとなるコースは夜間4コースになります。
・Ⅱ-Ⅳ期 夜間 実技対策総合 基礎・実践コース
小論文、デッサン、感覚テストと、武蔵野美術大学映像学科の対策を網羅的に揃えて います。II期とIII期の基礎コースでは、それぞれの科目で求められる要素を理解し表現の土台を作っていきます。夏からスタートの受験生、あるいは高校二年生にもおすすめです。IV期とV期では、その土台を踏まえてより実践的な課題にチャレンジし、最終的に模擬試験となるコンクールで現状の実力を把握します。
この4つのコースはアトリエとオンラインでの授業を同時に行います。Google Classroomでアトリエとオンラインそれぞれの生徒の作品を共有し、アトリエからの講評をwebカメラで配信することで、家にいながらリアルタイムで指導と講評を受けることができます。
II期とIII期、IV期とV期が基本的に一連のコースとなっており、可能な限りそれぞれ通しでの受講をお薦めします。
上記コースを基本とし、下記のコースを各々の予定や入試事情に沿って選択していきましょう。
まず、ムサビ映像学科の感覚テスト対策の2コースです。
・III期 OJA3 武蔵野美 感覚テスト イメージ強化コース オンライン
武蔵野美大入試の感覚テストを重点的に学ぶコースその1です。
感覚テストで表現するべき「映像的なイメージ」の中で最も重要なのが 「時間と空間を持つイメージ」であるということです。言うまでもなく映像は時間芸術であり、例えば 2 時間の映画の中でも一日のこと、一年のこと、一生のことなど様々な時間を表現することができます。また空間も同様で、一部屋で完結する密室劇や各地 を旅するロードムービーなど、その舞台は様々です。自由に時間と空間のスケールを設定し表現できることが映像の魅力のひとつ ですが、このコースではそれらを絵と文章という感覚テストの形式の中で実践し、「映像的なイメージ」の表現方法について学びます。
・V期 JA5 武蔵野美 感覚テスト ビジュアル強化コース
武蔵野美大入試の感覚テストを重点的に学ぶコースその2です。
感覚テストは文字通り「映像的な感覚」を見るテストです。カメラアン グル、カメラワーク、時間編集といった映像表現には欠かせない感覚を受験生のうちから身につけることができれば、どのような作品の内容であろうと柔軟に表現していくことができます。このコースでは感覚テストと実際にカメラを手にしてみる映像実習を組み合わせることで、相互の関係についてより体感的に学ぶことができます。また、色鉛筆やパステルなど映像科特有の画材に ついてのレクチャーも行い、各自の思い描く映像のビジュアルを、より自由に表現できるようになることを目指します。
次に、ムサビ、日芸などの小論文対策と、感覚テストの文章力強化のコースです。
・IV期 OJA4 武蔵野美 & 日芸 小論文・文章強化コース オンライン
武蔵美、日芸、東京造形と入試に小論文の課題はありますが、それぞれの出題傾向は微妙にニュアンスが異なります。しかし、課題のモチーフや文章、また普段の生活に対する「観察力」はどのような課題にとっても大事なものです。なぜなら、物や状況をどのように観測するのかということが発想のベースとなるからです。このコースではそういった「観察力」を問う課題を繰り返し、その人ならではの文章を書くことを目指します。また、2000 字の長文による文章表現では、感覚テストでも 重要な情景描写を中心に文章力の向上を図ります。
最後に、ムサビ映像学科推薦対策のコースです。
・VI期 JS6 夜間 武蔵野美大映像学科対策スペシャル 推薦対策コース
武蔵美映像学科には 11~12 月に総合型選抜、学校推薦型選抜、外国人留学生特別選抜が行われますが、このコースではそれらに 絞った対策を行います。
「クリエイション資質重視方式」に必要なポートフォリオ、プレゼン、面接、「ディレクション資質重視 方式」に必要な企画構想、プレゼン、ディスカッション、面接、「外国人留学生特別選抜」の感覚テスト、面接など、受講者に 応じて必要な対策を行います。また事前に提出する「自己推薦調書」の添削も行います。個別相談を行った上で各自のカリキュラムを決めていくので、安心して受講できます。
なお、オンライン授業について、online初夏講習会でもオンライン初めての生徒もいましたがスムーズに取り組めていました。一度始めてしまえば難なくこなせるのがオンライン授業の特徴でもありますね。未経験でも丁寧に導入していきます。
以上、受講の上で参考になれば幸いです!
2020年6月26日(金)〔映像〕