基礎科 専門課題の優秀作品紹介+スタッフ展示案内

こんにちは!基礎科です。

今日はこの間もお知らせした専門課題の優秀作品を紹介します!

(専門課題とは、各専攻コース独自の課題のことです。)
油画コースは静物油彩、彫刻コースは粘土塑造、日本画コースは静物着彩、デザインコースと工芸コースは色彩に取り組んでいます。すいどーばた基礎科では、高校1、2年生のうちから本格的な専門課題に取り組んでいくことができます。

まずは油画コースから!

続いては日本画コース。基礎科の中で一番ジャッジの厳しい日本画コースですが、みんな1年間の取り組みが実ってきていい作品がたくさん出ました!

彫刻コースは『「愛」をテーマに塑像をしなさい」という課題。

普段の具体的なモチーフを作るのとは違い自分で何を作るか考えないといけない想定課題です。

そんななか平日クラスはなんと全員が手を扱った塑像作品を制作。偶然の一致ですがこの年齢だからこその共鳴とかもあるんでしょうか、見ていて興味深いものがありました。

それぞれに手の扱い方も違うのでその点でも面白く、作品のコンセプトを本人たちに話してもらいつつ講評も行っていく時間になりました。

講師も参加して作ったりしました!いろんなバリエーションをみんなで見ることができたかと思います。

上が笹野井先生で下が浅井先生。

そして先週くまのぬいぐるみを模写する課題に取り組んだデザインと工芸コースはくまをモチーフの一つに平面課題に取り組みました!

↑がデザインコース、↓が工芸コースからの優秀作品です。

そしてビギナーコースからも!

「喜」か「怒」の感情を選び自画像を描きなさいという課題です。

面白いアイデア・・・!

みんないい密度で制作できていましたー!💮

 

そして展覧会情報、

今回は彫刻コースの笹野井先生参加の展示から。展示企画者の吉野さんはどばたの助手さんとして基礎科の我々もお世話になっています!

嘔吐学vol.1「ユー体、後ケイ」

日時:3/11(水)-3/22(日) 13:00-19:00

入場無料・会期中無休
会場:WALLA (東京都小平市仲町615-29)

facebookページ

[企画]吉野俊太郎
[メインヴィジュアル]カワイハルナ
[テキスト提供]渡辺瑞帆

「嘔吐学」とは、二人展の連続企画です。
本企画ではそれぞれお声がけする2名に、制約付きの展示空間における二人展に挑んでいただきます。

「嘔吐学」というタイトルは、展示者や展示物ではないものから展示自体が干渉されていく様子を不快なもの=ノイズNoiseとして捉えたところから発展し、決定しました。Noiseとは一説では、古ギリシャ語のNausia(船の-病)などの「船酔い」を意味する言葉が由来であると考えられており、現在の「吐き気」の英表現Nauseaへとも関係する言葉です。
サルトルは著作『嘔吐(La Nausées)』の中で、主人公ロカンタンのあらゆるものへの吐き気の苦悩を描写しますが、これは個の唯我を脅かす客体の存在に、無限に嫌悪感を抱き、嘔吐として表現してしまうという話にも解釈できるだろうと考え、本展示における展示者や展示物などにとっても同様に、ある「吐き気」を抱き続けながらの展示体験になるだろうと推測しています。

今回の第一回での条件は「作品のある展示室に入れない」というもの。会期中の鑑賞者は窓から、あるいは、展示室に隣接する和室から、柵を越えられないかたちで、作品を鑑賞するという事態になります。絵画作品であれば近づいて観ることができなくなるかもしれないし、彫刻であれば後ろにまで回り込んで観ることができなくなるかもしれない。これらの制約を事前に知らせたうえで、笹野井もも・村松大毅の両名に二人展を展開していただきます。

(吉野俊太郎)

2020年2月23日(日)〔基礎科 , 展覧会のお知らせ