こんばんは、基礎科です。
今回は先月行なわれた自由制作週間の日本画コース実技制作にクローズアップしたブログになります!
日本画とはなんぞや?という方も多いと思うので説明すると、
岩などを細かく砕いた「岩絵具」を動物の骨や皮などから作られる「膠(にかわ)」を糊として画面にくっつけるという、古来からの技法を用いた絵画です。
古典的な進めていく手順としては、
1. スケッチおよび資料集め(今回は動物がテーマなので各自描きたい動物)
2. 小下図(実際の画面に入る前にどういう絵にするか、複数の案をエスキース帳などに描き出す)
3. 大下図(実際の画面の大きさで下書きを描く)
4. 転写(大下図をパネルの上に乗せ、間に念紙という紙を挟んで上から線をなぞる。カーボン紙や大下図の裏に鉛筆の粉をつけたものでも代用できる)
5. 骨描き(本画に転写した線は薄く、上から絵具をかけるとすぐに消えてしまうので墨などで上から線をなぞる。人によっては陰影をつけたりします。)
6.絵の具で描いていく
という順番になります。
今回はSMサイズで描いていくのと、制作の時間も限られているので3、4の工程は省き、画面に直接鉛筆で描いて行きました。
まずは画面の準備。
パネルに和紙を糊で貼りこみます。
膠(にかわ)です。
膠は折って水でふやかし、瓶に入れ、水をはった電熱器で温めて液状にします。
膠を絵具としっかり練り合わせて描きます。
日本画は温度や湿度などに影響を受けることもありとても難しい絵画ですが、日本画絵具ならではの綺麗な色の風味があり、表面のマチエールなどでも色々とこだわることができます。
これから基礎科志望の方、日本画に興味のある方は来年も開催されるので是非チェックしてみてください!
2019年12月14日(土)〔基礎科 , 未分類〕