こんばんは基礎科です。今週は石膏デッサン、ジョルジョを描きました。
この石膏像は顔面の表情に特徴があり、印象を合わせていくのに繊細さが要求される像です。生徒のみなさんも顔面の表情、印象を合わせるにはなかなか苦戦していました。
そんなジョルジョに基礎科講師、K先生が挑みます。
これが1時間半くらいの状態です。
基礎科の先生は頻繁にデモンストレーションを行ってくれるのですが、それぞれタイプがあります。構築的に進めていくタイプの先生、感覚的に進めていく先生、早めから勝負をかける先生、慎重に進めていく先生といるのですが、このK先生は私の分析では感覚的かつ、超前半勝負をかけてくるタイプです。
この位置のジョルジョを描いたことがある方はわかると思うのですが、1時間半前後でここまで印象に迫れるのは、驚愕のレベルです。眼球も含め、何の躊躇もなく、バシバシ顔面のポイントを決めていきます。空間的な鉛筆の調子の強弱や顔の側面の捉え方も的確で、これを短時間で同時進行で描けるのは、頭で考えるというより、身体的反射に近い感覚ですべての作業をおこなっているからなのかな〜と分析しています。私も受験の実技に長く関わっていますが、この短時間でこのレベルのデッサンを描ける描き手はあまり記憶にありません。
まだはじめて間もない生徒もいる基礎科ですが、そこで超ハイレベルの実技を目にしておくことで今後の実技の伸びも変わってくるのではないかと思っています。環境を活かしてレベルアップしていきましょう!
2017年1月13日(金)〔基礎科〕