こんにちは、基礎科です。
一学期最後の課題は石膏デッサンに取り組みました。
描き始めるにあたって、基本である構図やプロポーション、明暗のレクチャーを行いました。
描き出しで最初に考えるのは構図ですね。
画面に対し適切な大きさで入れましょう。
石膏デッサンの場合、頭部が画面のどの位置に入るかも注意が必要です。
適切な位置に収まっていないのに、無理やり構図を合わせようとすると、
全体のプロポーションに歪みが出てしまいます。
明暗・陰影についても話をしました。
陰影法は立体感を強調してくれます。
最初は細かく見ずに、明るい領域(光源の光が直接当たっている)、暗い領域(陰影)
ぐらいで見てあげましょう。
さらに暗い領域の中の、反射光も観察してあげると量感がでてきます。
顔の拡大写真を見ると、暗い領域の鼻の下面の中にも、
周囲からの反射が入ってうっすらと明るくなっているところがありますね。
ここを観察してあげることで鼻の高さ、立体感がぐっと出てきます。
今回は石膏「ブルータス」に取り組みます!
この像はルネッサンスの天才ミケランジェロの作品ですね。
頭部は本人、胸部コスチュームはお弟子さんによるものだそうです。
あまりに多忙だった師匠は、髪や耳を完成させないまま終えてしまったようです。
石膏デッサンにおける基本的な話をしてきました。
さて、どんな作品が出来上がったでしょうか?
いよいよ7月21日より基礎科の夏季講習会が始まります!
是非、今回のレクチャーを生かして、これからもデッサンに取り組んで下さい!