基礎科 夏季講習「後期」専門課題優秀作品〜その1

基礎科です。
夏季講習会最後の週「後期」専門1課題目が終わりました。
各コースで良い作品が出ましたのでご紹介しましょう!

 

デザインコースでは、タコ糸を組み込んで「どうぶつ」のイメージで、水粘土による立体構成に取り組みました。

全体から細部まで並々ならぬこだわりを感じる、クオリティの高い作品です。クモの糸が綺麗ですね。

 

今にもロープを引きちぎってこちらに襲いかかってきそうな虎の様子が見事に表現できています。

 

 

うねるタコの触手と、ピンと張った糸の見え方の対比が格好良いですね。

 

繊維に引っかかる猫の爪の様子が想起されるような、共感性の高い作品です。

 

馬の勇ましさが伝わってきますね。手綱の完成度がとても高く、技術を感じます。

 

大胆にデフォルメしつつも猫特有の柔らかさをしっかりと引き出せていて、とてもかわいい作品です。

 

どの作品も、自分の着目した動物の”らしさ”や魅力に迫れていて素敵ですね。

タコ糸だからこそできるとても魅力的な作品がいっぱいでした。

 

 

 

油画コースは静物油彩作品です。

柔らかいタッチによる自然な空間が魅力的です。ビニールシートに覆われたモチーフの描写だけでなく、部屋の柱・梁や鏡に映る目立たない場所までしっかりと色のキワを決めて来れています。ツル植物は、画面の外界から(まで)続いているような配置にできると、よりキャンバスが大きく見える効果があるかなと思います。

 

手前のビニールの透け感が非常にリアリティを持ってつくれていて好感が持てます。モチーフの観察がとても丁寧です。卓上と台布で起こっている細かな現象を捉えるためにダークグレーのシンプルな背景も活きてきていますね。透け・映り込みなど、予備校で頻出の「現象」と呼ばれる儚いモチーフはモノのキワで起こっているんだということが如実にわかる力作だと思います。

 

場所場所による絵具の質感の差異が非常に魅力的です。オイルをしっかり使う絵具のタッチと画面に擦り込むようなタッチ、不透明でピタッと止めるところなど、様々な要素が相互関係によって豊かに見えてきます。「鏡の映り込み」へのアプローチも面白いですね。楽しみながら描けていることが伝わってきつつ、しっかり完成まで持って来れていると思います。

 

 

彫刻コースのジョルジョ模刻課題です

動きは少しおとなしいですが、表情や影など魅力的な形が増えてきました。

傾きや量、動きなどかなりジョルジョに近づけて来れました。

表情や色味にもより迫っていきたいです。

 

ジョルジョは彫刻科で模刻する石膏像の中でも動きや表情など難易度の高い石膏像です。

『模刻は足で作る』と言われるほど、常に離れてたくさん見比べて作ることがとても重要です。

いろんな角度からしっかりと観察して行きましょう!

 

 

デッサンコースでは石膏「カッパービーナス」を描きました。

この作品は描写の密度が濃く、画面から滲み出るエネルギーを感じます。

若干の形の狂いや立体感の弱さはありますが、画面全体の密度や込めた熱量が放つ良さが目立つ作品です。

今後が楽しみですね!

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いよいよ夏季講習会もあと1課題となりました。
明日の講評会の完成作品、スタッフ一同楽しみにしています!

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夏季休業のお知らせ

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2021年8月20日(金)〔基礎科