※2026年は準備中です
K.Kさん
合格大学:武蔵野美術大学造形構想学部映像学科 (総合型前期クリエイション資質重視方式・進学)
出身校: 城西大学附属川越高校 現役
『映画100本観たら受かるよ』
高二の春に初めて参加した春季講習で、先生に「映画100本観たら受かるよ。笑」と言われたのがすべての始まりだった。先生の冗談のような一言で私はスイッチが入り、高校三年になるまでほぼ毎日映画を観続けた。最初は面白い、つまらないなどの単純な感想しか出てこなかった。しかし観る本数を重ねていくうちに、構図や画面の持つ意味や、音の重要性などに気付き、映像に対する造詣が深まっていった。気付けば100本は余裕で超えていた。
そして高三になり、本格的な受験対策が始まった。私は沢山映画を観た甲斐もあり、自分の表現したい映画像が明確に定まっていた。その為一般入試の勉強と並行し、クリエイション試験の準備にも力を注ぐ事が出来た。作品を作るにあたって、自分一人では解決できない壁に何度も直面した。ロケーションや音の在り方など、少し変えるだけで視聴者の受け取り方は大きく変化することに気付いた。先生に相談する度に参考資料や質感の近い作品を示してくれた。そして数ヶ月かけ、満足のいく作品が完成した。
一次審査を無事通過し、11月に二次審査の面接が行われた。聞かれたら答える内容など色々と用意したが、想像していたことはほとんど聞かれなかった。しかし高校二年から準備してきた蓄積があったからこそ、自分の好きな監督や表現したいことを冷静に分析して伝えることが出来た。
合格発表の日、震える手で画面を押すと、赤い合格の二文字が表示された。この二文字は自分一人の力だけでは掴み取れなかった。先生が一緒になり親身に考えてくれたおかげで掴み取ることが出来たと思う。
すいどーばたで得た経験と技術を糧に、自分が満足出来る映像をつくり続けていきたい。
M.Oさん
合格大学:武蔵野美術大学造形構想学部映像学科 (総合型前期クリエイション資質重視方式・進学)
出身校: 武蔵野大学高等学校
『It’s Not Easy but It’s Worth It』
私は約二年間どばたでお世話になりました。
現役時代、浪人という言葉にはかなり壁を感じていました。ですがいざ不合格という文字を見た時、悲しさよりも合格という二文字への執着が湧きました。どばたの先生方は浪人することに対して厳しくもポジティブなイメージを沸かせてくれます。もう一年頑張ってみるか曖昧な時、相談に乗ってもらえたおかげで浪人へ踏み切ることができました。そうして始まった浪人生活の中で、私は自分が本当にやりたいことと改めて向き合うことになりました。
作品を作ることの意味や、見た人にどう思わせたいのか。制作に対してより真剣に向き合い、作品制作に挑むこともできました。そこから自分自身との戦いがひたすらに続きました。私は「環世界」という理論からアニメーションを制作しました。マイペースに作業をする割には好きな事へのこだわりが強く、今回の制作でかなりその性格が足を引っ張りました。10秒進めては没にして、嫌になると一週間作業をしないなんてこともあり、毎回ドキドキしながら先生方に見せていました。先生方はたった数秒しか進んでいない時でもその数秒に感じていたモヤモヤを的確に言語化してくれ、それがすごく嬉しくて作業するモチベーションを保つことができました。
私の好きを殺さずアドバイスをくださる先生方は、制作に行き詰まるたびに私を正しい方向へ導いてくれました。一人では曖昧なまま抱えていた不安や迷いも、先生方の言葉によって輪郭を持ちはじめ、作品に向き合う姿勢そのものが変わっていきました。そうした日々の積み重ねの中で「合格したい」だけでなく「より良い作品をつくりたい」という意識へと自然に変わっていきました。結果だけを追っていた自分が、表現そのものに価値を見出せるようになったのは、どばたで過ごした時間があったからだと思います。
夢は願えば叶う。そんな簡単に人生は進みません。ですが、as long as you keep moving, even slowly, every step counts toward where you’re meant to be.その言葉の通り、一歩ずつでも進み続けた時間が、私をここまで連れてきてくれました。焦らなくて大丈夫です。進む速度は人それぞれでも、誠実に積み重ねた一歩は必ずあなたを前へ運んでくれます。どうか自分の歩みを信じて最後まで諦めずに挑んでください!
T.Yさん
合格大学:多摩美術大学情報デザイン学科メディア芸術コース(総合型前期オンラインポートフォリオ・進学)
出身校:横須賀市立横須賀総合高等学校
『あなたの作品で勝ちましょう』
すいどーばたの映像科に通う一番の利点は、感覚テストの内容やポートフォリオに載せる作品の方向性について、講師と話し合えることだと思います。私の場合、日頃思っていることや最近感じたことなどを話し、そのディスカッションの中で思いついたことを織り交ぜながら形にしていきました。
作品を作る上で最も大切なことは、自身の思想や視点が入っていることだと考えます。芸術という分野で作品に優劣をつけなければいけないとき、正直スキルはそこまで関係してきません(デッサンを除いて)。抽象画に上手いも下手もありませんよね。それを測る物差しになるもの、作品として自立させる背骨になるもの、それがコンセプトです。どんな経緯や考えでその作品が出来上がっているのか、それらを一番に見られているのではないでしょうか。
自身の考えに裏打ちされていない作品は無価値です。なぜ主人公がその年齢なのか、なぜ舞台がそこなのか、なぜそんな出来事が起こるのかを、こじつけでもなんでもいいので説明できるようにしましょう。できなければ、すべて無価値です。美しいだけの作品や格好だけのクリエイターが好まれる時代は終わりました。
私自身、約半年間そうやって作品を作っていったからこそ、最後まで自分の作品を疑うことはありませんでした。
きっと、あなたが生身で体感して、脳が焼き切れるまで考えて絞り出したものが、一番美しかったりしますよ、多分。
N.Fさん
合格大学:武蔵野美術大学造形構想学部映像学科 (総合型後期ディレクション資質重視方式・進学)
出身校:ノートルダム清心高校 現役
『飛躍』
私は地方在住のため、高校三年生の春から講習会のオンライン受講を受講し始め、夏季講習などは現地に通っていました。9月からは通信教育生となり、ディレクション資質重視型で合格をいただくまでおよそ1年弱お世話になりました。
どばたは講習会の内容がとても充実しています。私のような地方の学生でも、講習会でかなり多くのことを学ぶことができました。映像実習やアニメーション実習のように、実践的な映像制作も学ぶことができるのもとても魅力的です。自分がどういうものを作りたいのか、何が好きなのかを理解して、自分の中の強い指針を作ることができました。地方の方には、講習の間だけでも現地に通うことをオススメします。周りの人の雰囲気を知り、他の作品を見る機会は本当に大切です。先生に直接作品を見ていただける機会は中々ありません。春や夏に周りの雰囲気を掴んで、以降通信教育を受講するという形もいいと思います。通信教育も通学生と同じくらい学べるように色々な配慮がされているので安心して受講できます。
総合型は夏季講習から対策をはじめました。ディレクション方式で受ける方には、1番最初の対策講座から受講することをかなり強く勧めます。この受験方式は本当に練習の数とスキルが比例します。授業内では入試に近い形で実践練習をしながら、毎回一人一人に丁寧なフィードバックを頂きました。自分の役割は何か、得意なことと苦手なことを分析しながら、いい作品を作るのにはどうすればいいのか探ることが大切です。私は試験の共同構想が全く上手くいかず、絶対に落ちたと思いましたが合格を頂けました。上手くいかなくても、自分の役割を把握して奮闘していれば、教授もちゃんと評価してくださるのだと思います。なんとなくの雰囲気に流されないように、信念を持って挑んでください。絶望を感じても最後まで決して諦めないでください。
どばたの先生方はよく生徒のことを見て下さっています。課題にも生徒にも親身になって向き合ってくださる方ばかりです。どばたを選んで本当に良かったと心から思います。上手くいかないこと、つらいこともたくさんあると思いますが、先生方と自分を信じて頑張ってください!
匿名さん
合格大学:武蔵野美術大学造形構想学部映像学科 (総合型後期ディレクション資質重視方式・進学)
出身校:A高校 現役
『観察と吸収』
私は高校3年生の9月に武蔵野美術大学を受験しようと決めました。後期総合型選抜ディレクション資質重視方式での受験を望んでいたのですが、構想力テストへの不安感が強く何か対策ができないか調べていました。そこで見つけたのがどばたでした。善は急げということで、すぐに10月〜12月の秋季講座に通うことを決めました。
講座では、実際の試験をもとに作られた課題に取り組みました。本番試験を終えてから振り返ると、実に有用なものだったと実感させられました。時間内に構想するという緊張感への免疫がついたことや、発想力を鍛えられたことが本番で非常に役立ちました。
また、面白い発想をする生徒が集まっている環境も理想的でした。私は初回の講座では面白い構想ができませんでした。自分は面白い考えを持っている人間だと信じていたため悔しかったです。上達のためには手本を見ることが大切だと考え、次の講座からは、他の方の面白い案を観察しました。課題での発表を終えた後で、下書きをこっそり拝見して面白い案が出るまでのプロセスを知りました。よく観察し、よく吸収することで少しずつ自分の考えをうまく課題に対して提示できるようになっていきました。また、先生方に積極的にアドバイスをいただきながら発表のクオリティを上げていきました。回数を重ねるにつれて、他の方から褒めていただくことも増え、自分はやはり面白い考えを持っている人間なのだと大きな自信に繋がりました。もちろん、自分の力を過信することはあまり好ましくないですが、構想力テストの内容には発表が含まれているため、自信は非常に大切です。振り返ってみても、やはり面白い案を出す方はもれなく自信に満ち溢れていました。
単に模擬課題を行うだけでなく、整った環境の中に身を置くことで構想力を育みました。よく観察し、よく吸収することは構想力テスト以外でも輝く力です。普段は通り過ぎていた景色を意識することで、街が普段よりも美しく見えたりします。私はどばたでの経験はいつまでも活きていくと感じています。
I.Sさん
合格大学:武蔵野美術大学 造形構想学部 映像学科(一般選抜・進学)
東京造形大学 造形学部 デザイン学科 映画・映像専攻領域、写真専攻領域
出身校:東京都立石神井高等学校 現役
『充実した環境の中で発揮された力』
高校1年生の春、初めてすいどーばた美術学院映像科の春季講習会に参加しました。そこで映像科の課題に触れ、映像表現の面白さを知ったことがきっかけとなり、3年生から映像科に入学しました。講師の方々はとても相談しやすい雰囲気があって、安心できました。現役大学生で講師をされている方も多く、制作のことや受験のことについても気軽に話ができました。
どばた映像科の良いところは、変に緊張感を感じさせないところだと思います。アトリエは落ち着いた雰囲気で、リラックスしながら作品制作に集中できる環境でした。そうした空気感のおかげで、自分らしく制作に向き合うことができました。私自身、しばらくは評価が思うように伸びず、停滞していると感じる時期がありました。しかし、11月に行われた全国公開実技コンクールで点数が大きく伸びたことが、自信を持つきっかけになりました。周りには早い段階で結果を出している人も多く、自分の成長の遅さに焦りを感じることもありました。それでも、先生方の指導とアトリエの環境のおかげで、後半になって少しずつ実力を伸ばすことができました。
冬季講習や入試直前講座では、それまで積み重ねてきたことが一気につながる感覚があり、それまで以上に手応えを感じられるようになりました。評価に一喜一憂するのではなく、その時に出せる最大限の力を発揮することを意識して、毎回の課題に取り組みました。
入試前日の夜、先生からかけていただいた言葉が不安な心を勇気づけてくれました。「これまで上手くいかなかったことは気にしなくていい。大丈夫。」その言葉を何度も思い返しながら眠りについたことを覚えています。すいどーばた美術学院映像科で学んだことは、大学入学後にも活きてくるものばかりだと思います。制作に向き合う姿勢や考え方を教えていただきました。どばた映像科で受験期を過ごせたことを、本当に良かったと感じています。
K.Yさん
合格大学:武蔵野美術大学 造形構想学部映像学科 (一般選抜・進学)
出身校:城西大学付属高等学校 現役
『つくる実感でスタートする』
どばたは、生徒それぞれを一人の作家として見てくれます。授業で生徒たちの作品が講評される際、先生は「あなたは繊細な文章の雰囲気、空気感を出せるからそれを伸ばしていこう」「あなたはこの作家のこの作品を観てみたらいいよ」というように、個々にある長所、魅力、作家性、伸ばしていくべきところ、課題に答える上で改善できるであろうところを見つけ、それに応じたヒントをくれます。
授業と課題制作を繰り返し、それで得たヒントを積み重ねていくことで、生徒たちは自分にしか創り出すことのできない世界観やオリジナルの表現方法を開拓していきます。それは美大受験において合格に近づく大きな一歩であり、また生徒本人がクリエイティブな活動をする上でやりがいを感じる、作家としての第一歩でもあると思います。どばたの講評で先生が教えてくれる課題の答え方の他にも、このような個々に寄り添った教え方をしてくれるのがどばたのいいところです。
私は、6月からどばたの通常授業と各時期ごとの講習を受講しました。どばたに入学してから夏頃にかけては、つくるとは何なのか、そもそも映像とは何なのかを見つめることのできる授業、課題が多かった印象があります。「空間、時間、視点」という3つのワードを軸に、自分の好きな映像、作りたい映像を固めていきます。この時期に、私は初めて映像を観る側から制作する側への意識の転換を体験しました。グループになってひとつの実写の映像を制作するという映像実習の授業がありました。はじめて自分が考えて描き出す脚本、はじめて立ち上げる三脚、はじめて触るカメラ、はじめてする演技、はじめて協力して作り上げる映像作品。ワクワクする気持ちと、まだ分かりきっていない映像をつくることへの不安が入り混じっては、それが同じグループの仲間との会話に溶けていきました。完成した作品は、まだ音声のズレや気になる箇所が所々あり、改善の余地があると感じたものの、映像ってこんなにも自分たちの色になるんだ、と嬉しくなりました。
そのように、映像を自分がつくる側であることの意識がこの時期に土台として組み立てられ、その後の入試に直接的に繋がる課題への取り組みがより重みを増します。どばたは単純に試験へ直結する授業をする予備校というよりも、もっと根本的に映像と向き合うことからスタートします。言ってしまえば、これこそが美大の映像学科の試験で最も意識すべきポイントだと思います。それはそもそもの、つくることへの自分自身の意識であり、その意識を固めていけるのがどばたという場所です。
Y.Sさん
合格大学:武蔵野美術大学 造形構想学科 映像学科 (一般選抜・進学)
多摩美術大学 情報デザイン学科 メディア芸術
出身校:松山女子高校 現役
『良さに近づくために』
どばたに入ってから何枚もの感覚テストを制作した。特に通い始めた当初の感覚テストには作品とは呼べないようなものが多くある。それが変わったのは先生から受けた指導が大きな一因であるが、私の中ではもう一つ。それは、どばたに通う他の生徒や、参考のために残された作品を見る機会があったことだ。講評の前後で他の生徒の作品、暇があれば参考作品を見る。私はただそれを楽しんでいたこともある。しかし、それらから良しとされるのがどのような要素であるかとか、逆に先生がその作品に対して言った改善点を考え、自分にも当てはめてみるだとか。そんなことをしたのも変化の要因であった。
受験に向かう最中で何度も迷走し、自分でも面白くないと思うものを幾つも生み出した。とはいえ、どばたには先生がいる。偏った映像への興味でどばたに通っていた私に、先生は私が好きそうな映画を勧めてくれた。それをきっかけに家でも映画を見るようになり、好きだと言えるような作品に、これが描きたいのだと思える要素を見ることができた。また、どのような発想をしても先生方はその作品を良くしようと、様々に考え、共有してくれる。それは、身体感覚やその場の状況などカメラでは捉えられないものもある。そしてそれらを実践した時、自分の作品が驚くほど良く見えるようになるのだ。
どばたに通い、先生方と話をしてじっくりと作品を見る。打ち解けた雰囲気の中で、試験に使えるような作品の引き出しを作る。そうして、試験当日は良かった作品をリメイクする形で、落ち着いて作品を制作することができた。
行き詰まったり、何が良いものだか自分でもわからなくなることがあるだろう。私はそれでなんだかんだとサボってしまうことがあったが、それでも先生と自分を信じて入試まで頑張ってください。呑気な言葉ですが、突然良くなることが感覚テストにはあります。
S.Sさん
合格大学:武蔵野美術大学 造形構想学部 映像学科 (一般選抜・進学)
出身校:東京科学大学附属科学技術高等学校 現役
『着実に近づく』
本格的に武蔵美の映像学科を目指そうと決めたのは、高校3年になって暫く経った頃だった。すいどーばたでの授業もすでに始まっていて、手遅れではないかという不安もあった。しかし、先生との面談を経て、今からでもここでなら目指せるという希望が生まれた。入試時に求められる技術や感性を、ただそれに向けて向上させるに留まらない。ここではそうしたものに対し、きちんと魅力を知り、身につけることができる。本質的に美大に近づいていける。そう感じて入校を決意した。
夏までは実習が多く、秋から冬にかけ、段階的に本番の試験への対策主体へと移り変わっていく。実習やそこでの共同作業は楽しいだけでなく、着実に入試への布石となっていく。秋からは回を重ねるごとに自分や、周囲の生徒一人一人の作品のアイデンティティが少しずつ確立されていった。この間、常に武蔵美現役生を含む講師の方々にアドバイスを求めることができ、とても心強い。アイデアの改善だけでなく、自分の構想をより理想に近づけるためにまず何を考えるべきか、更には適した資料のインプットなど、最も必要なものを教われる。
なので逆に、すいどーばたにいる時以外の時間の使い方も重要になる。自力でできる学科、語彙の学習。また本を読むなど、これらのことはやればやるほど確実に有利になる。またこうした前提知識、持ち寄れるものを増やすことで、受けられるアドバイスの内容はより有意義なものになっていく。
入試直前になってくると、作品を見るだけで誰が作ったものかわかる程に各々のスタイルが定まり、自分に適したやり方を見つけていく。
特に直前一ヶ月の追い込みは非常に大きなものだったと感じる。
何より互いに高め合える仲間がいたからこそ、最後までやり切ることができた。
ここでの経験は、入学後も役立っていくはずだ。
T.Kさん
合格大学:武蔵野美術大学 造形構想学部 映像学科 (一般選抜・進学)
武蔵野美術大学造形学部デザイン情報学科
出身校:都立駒場高校 現役
『対話の力』
高校3年生の春、わたしはすいどーばた美術学院の映像科金土日コースに入りました。以前から武蔵野美術大学の映像学科には興味を抱いていたものの、なかなか自分から行動に移すことができず、当初は試験内容すらおぼつかない状態からのスタートでした。
本格的に受験対策に身が入ったのは、夏の講習会からです。実習を重ねる中で作品を作る喜びを知り、夏の終わりにはコンクールで1位を獲れるほど調子が上がっていました。しかし、季節が秋へと移り変わる頃、私生活での乱れも重なり、わたしは停滞期へと入ってしまいました。
たまに調子が良く、公開コンクールで首位を獲ることがあっても、心の中の悶々とした霧が晴れることはない。いくら作品を作っても、自分の評価に納得がいかない。手応えを掴めないまま、共通テストが終わり、1月の終わりまでそんな状況が続きました。入試直前講座まで続いたこの停滞期は、精神的に非常に苦しい時期でした。
それでも僕が一度も休まずに作品を作り続けられたのは、一重に「対話」のお陰であると確信しています。
映像実習を経て仲良くなった友人や、親身になってくれる講師との対話は、作品をブラッシュアップさせるための手段である以上に、純粋に楽しい時間でした。この楽しさこそがどばたへと足を運ぶ理由となり、評価が低くても作品を作り続けるための気力を生んでくれたのです。作品の制作を重ねる中で、わたしはいつの間にか課題に答える能力を得ていました。対話の力によって、作品を諦めることなく作り続けたことで得たものでした。こうして2月の頭に何かをコツを掴んだわたしは、迎えた本番でもかつての停滞期は消え、どばたで培った力で緊張することなく本番を乗り切ることができました。
受験を振り返って思うのは、一人で画面に向き合うだけが良い作品を作るのに繋がるわけではないということです。これから受験を迎える皆さんにも、結果が出ず苦しい時こそ、周囲との言葉のやり取りを大切にして欲しいと思います。どばたで仲間や講師と交わす言葉が、つらい受験期を乗り越えるための力となるはずです。
