基礎科ですっ!
基礎科の5日クラスは、3日クラスにプラス2日間登校することで、より深くデッサンの知識技術を習得することができるクラスです。
モチーフのバラエティやデッサンの種類も幅を広げて取り組むことができるので、より広い方向からデッサン力を上げてくれます。
週5日予備校に通うので、体力的には大変な面もありますが、
そのぶん美術にどっぷりと浸かった生活が送れます。🛀
今月は、立て続けて2枚連続でグリザイユ描画を行いました。
☝️グリザイユとは、カラーの絵を完成させるために、まずはカラーの絵を白黒変換した状態(モノクローム)で描き、その後にカラーを足して描いていく絵画手法のことで、元は西洋絵画の古典技法で す。語源のグリザイユ(仏:Grisaille, Gris)は灰色(グレー)を意味します。
普段馴染みのあるデッサンでは、白い紙に黒い描画用具で描いていきますよね。白い紙は、つまり光の高度が100%で一番眩しい状態。そこに鉛筆や木炭で陰影を描き入れ、ある程度画面に暗い色がついてきたら、そこから練りゴムで陰色を拭い再度光を調整・描き入れる、という工程を踏み、絵の中に【白・黒・グレー】を塗り分けて仕上げていくのが一般的です。
それに対して今回のグリザイユ描画課題は、紙が既にグレー(中間色)であるところに、光(白)と陰影(黒)を塗り入れていきます。そうすることで、完成時の色調のイメージをしやすくなったり、“光を描く”という意識を明確に持つトレーニングになります。
絵を描く=影を描く ではない。ということに気が付くのです。
1課題目、グリザイユ描画で描く自画像。
そして、2課題目のグリザイユは、空間デッサンに挑戦しました。
アトリエを飛び出して校舎内を取材。どこを描いても🙆♀️
吹き抜けが高くて結構絵になる5号館入り口。
写真では見切れていますが、壁の高いところに石膏レリーフが飾ってあったりします。
3階の天井が高いアトリエ。無機質に並ぶ白い長テーブルの空間もかっこよくなりそう。
こちらは講評会の様子をチラリ。
2作連続でグリザイユ描画に取り組むことで、白いハイライトの効果的な使い方・地のグレーのうまい残し方など、画材を適材適所使いこなす力もついてきました。
では、グリザイユ描画の2課題目で上がってきた、空間デッサンの作品をご紹介します。
色彩の的確さが見事です❗️👏
特にドアの色は、紙のグレー地をそのまま残しているにも関わらず、完璧にドアの色に変化しています。
手前のゴチャついた荷物の向こう側に、人が階段を登っていく様子を描いた一枚。
奥に目がいくように、あえて調子(濃い色)を奥に持ってきいます。巧みな視線誘導ですねGOOD!!!!
基礎科では、全コースで初めて実技を取り組む方や初心者に向けて丁寧に画材説明含めた導入を行なっています。
興味はあるのに実技未経験で及び腰になってしまっている方、迷っている方、二学期から新たな一歩を踏み出してみませんか?
↓ 詳しくは下記よりご覧ください!
2024年10月28日(月)〔基礎科〕