建築科 2021 全国公開実技コンクール 実施要項

すいどーばた美術学院 建築科 2021年度 全国公開実技コンクールのお知らせ

【 もくじ 】
1. コンクールの趣旨
2. 実施概要と申込期限
3.「アトリエ受験方式」の受験条件の詳細
4.「アトリエ受験方式」の進行と持ち物
5.「リモート受験方式」の受験条件の詳細
6.「リモート受験方式」の進行と準備品

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【 コンクールの趣旨 】

「全国公開実技コンクール」とは、在籍予備校に拘らず、広範囲の受験生を対象とした実技模試、特に、芸術系・美術系大学の入学試験を想定した模擬試験のことです。
すいどーばた美術学院建築科は、毎年一回、東京藝術大学美術学部建築科の志願者を対象とした全国公開実技コンクール(以下、「コンクール」と略記)を開催しています。
今年度のコンクールは 10月31日(日)と 11月3日(水・祝)に行います。
実施科目は、藝大建築科の二次試験に設けられている「総合表現」と「空間構成」の2科目です。
藝大ではほとんどの科が二段階選抜を設けていますが、建築科は二段階選抜をおこなっていません。
そのため、出願者全員が「総合表現」と「空間構成」の両方を受験します。

当学院建築科は、ことし、コンクールの開催時期を早め、制作時間を実際の入試よりも長くとることにしました。
ここに意味があります。
以下、今回のコンクールの特徴について説明します。

一般に、藝大建築科を想定したコンクールは、共通テスト対策に影響しない範囲でできるだけ遅い時期に開催しようとします。
というのは、藝大建築科の志願者に現役生が多いためです。
現役生の多くは、高校3年になってから実技のトレーニングを始めます。
結果、自分の技術に自信が持てないまま、秋〜冬の季節を迎えることになります。
大学受験予備校は、少しでも技能を高めた状態でコンクールを受けさせたいと考え、実施時期を遅くしてきました(当学院建築科も、例年は11月中旬〜12月初旬に実施していました)。
しかし、近年の藝大建築科の合格/不合格の境界ラインは、美術造形技能の巧拙とは、ほとんど関係がありません。
じつは、「絵が上手くない人」でも合格でき、「絵が上手い人」も不合格になることがあり得る、という入試内容に移行しています(実際、2021年度入試の合格者は、現役生9名、1浪6名で、2浪以上の志願者は一人も合格していません)。
ですから、美術造形技能の巧拙を問うような内容のコンクールを実施しても、あまり意味がないのです。
そこで、当学院建築科は、思い切って、本当の意味で受験生の役に立つかたちのコンクール内容に変えることにしました。

入試では、「総合表現」を7時間15分で、「空間構成」を3時間で実施します。
このうち、特に「総合表現」は、未完成者が少なくないというなかなか過剰な作業量を要求される科目です。
本番四か月以上前に規定時間でコンクールを実施すれば、ほぼ全員が未完成となり、結果、「自分がどれだけ出来ないか」を思い知らされることになります。
そうした自覚をもつことはもちろん大事ですが、そのようなコンクールに参加しても、自分の長所や可能性に気づくことはできません。
また、デッサン技能などに自信のある浪人生は、短距離走のような様相のコンクールに勝って「自分は現役生に優っている」という自信を持つかもしれません。
それはそれで気分のよいものですが、実際の入試評価とは違った優越感を味わった結果、過剰な自信を抱えたまま本番の準備に入っていく者も現れることでしょう。
そうしたコンクールに参加しても、自分の欠点に気づくことはできません。

対して、今回のコンクールは、「総合表現」に9時間、「空間構成」に4時間を割り当てています。
実際の試験よりも長い時間をかけて本気で制作することで、「いま自分にはどれだけのことが出来るか」を試すことができます。
当学院建築科は、「出来ないこと」を自覚させるコンクールよりも、受験生それぞれが「出来ること」をやり切ってみせるコンクールの方が有意義なのではないか、と考えました。
このコンクールは、秋のうちに何を考え、その後それぞれの受験生が何に注力するべきかをしっかりと学ぶことのできる、「参加者全員にとって意味のあるコンクール」なのです。

今年度、当学院建築科には19名の藝大志願者が在籍しています(2021年9月11日現在)。
当学院の高度な指導内容に喰らいついて来た「地力のある」受験生とともにこのコンクールに参加し、藝大入試で実際に行われている評価基準について深く学び、今後の入試準備に役立てていただけたら幸いです。
全国の藝大建築科志願者のみなさん、ぜひ、奮ってご参加ください。

【 実施概要と申込期限 】

・実施日程:10月31日(日)および 11月3日(水・祝)の二日間
・実施科目:「総合表現」および「空間構成」(申し込みについては二科目がセットになっています。一方のみの申し込みはできません)

・アトリエ受験方式の実施会場  :当学院の校舎で実施します。使用するアトリエは、当日、当学院正面エントランス付近に掲示されます。
・アトリエ受験方式の受験条件  :高校3年生以上(以下に詳細を記載)
・アトリエ受験方式の定員    :28名(先着順です。状況によっては定員枠を増やす可能性があります)
・アトリエ受験方式の申し込み期日:10月29日(金)18:30
(注)10月15日(金)までにお申し込みを完了した方に限り、10月31日または11月3日のいずれか一方の日をリモート受験方式に切り替えることが可能です。切り替え期限は10月15日(金)18:30です。ご注意ください。

・リモート受験方式の実施会場  :ご自宅等からインターネットを利用して受験していただきます。
・リモート受験方式の受験条件  :高校1年生以上(以下に詳細を記載)
・リモート受験方式の定員    :(定員は特に設定しておりません)
・リモート受験方式の申し込み期限:10月15日(金)18:30

【「アトリエ受験方式」の受験条件の詳細 】

・東京藝術大学美術学部建築科 令和4年度入試(2022年3月実施予定)の受験資格を持つ方(私費留学生入試や帰国子女入試を利用する方もお申し込みできます)

【「アトリエ受験方式」の進行と持ち物 】

10月31日(日)の進行:
・10:00 開場
・10:30「総合表現」試験開始
・13:30〜14:15 休憩(アトリエ内飲食可, 私語厳禁)
・14:15「総合表現」試験再開
・17:15〜18:00 休憩(アトリエ内飲食可, 私語厳禁)
・18:00「総合表現」試験再開
・21:00「総合表現」試験終了, 作品設営が終わった者から会場退出

10月31日(日)の持ち物:
・鉛筆(描画用)
・色鉛筆(描画用)
・消し具(練り消しゴム・プラスチック消しゴム)
・ティッシュペーパーや羽根ぼうき(製図用ブラシ可)など、デッサン関連用具一式
・鋼尺60cm[貸与可]
・鋼尺30cm[貸与可]
・スコヤ
・三角定規(30cm程度 1組)
・カッターナイフ、替刃、折れ刃入れ(サークルカッター等の一定の図形を切るためのカッターは不可)
・はさみ
・接着剤[貸与可]
・マスキングテープ[貸与可]
・両面テープ[貸与可]
・定着液
・時計
・食事(学院の近くにスーパーマーケットとコンビニエンスストアがあります)

11月3日(水・祝)の進行:
・10:00 開場(10月31日とは別のアトリエを使います)
・10:30「空間構成」試験開始
・14:30「空間構成」試験終了, 作品設営が終わった者から会場退出
・14:30〜15:30 休憩(10月31日で使ったアトリエ内で飲食可, 採点後の「総合表現」作品の閲覧可)
・15:30「空間構成」講評会開始
・17:00頃「空間構成」講評会終了 〜 休憩
・18:00「総合表現」講評会開始
・21:00「総合表現」講評会終了 〜 表彰式

11月3日(水・祝)の持ち物:
・鉛筆(描画用)
・消し具(練り消しゴム・プラスチック消しゴム)
・ティッシュペーパーや羽根ぼうき(製図用ブラシ可)など、デッサン関連用具一式
・三角定規(30cm程度 1組)
・カッターナイフ・替刃・折れ刃入れ(サークルカッター等の一定の図形を切るためのカッターは不可)
・定着液
・時計
・食事(学院の近くにスーパーマーケットとコンビニエンスストアがあります)

【「リモート受験方式」の受験条件の詳細 】

・東京藝術大学美術学部建築科の受験を予定している高校1年生以上の学齢の方
・スマートフォンまたはタブレット、あるいはカメラ・マイク・スピーカーのついたパソコンを所有している方
・通信量の制限を気にしなくてもよい通信環境がある方
・ビデオミーティングサービス(Zoom)の利用経験がある方(お手元で画面共有機能をお使いいただく場合があります)
・藝大受験に必要な道具をお持ちの方(「リモート受験方式」の進行と準備品 に記載された物のすべてをご自分で用意していただく必要があります)

【「リモート受験方式」の進行と準備品 】

1)コンクールのお申し込み
10月15日(金)18:30までに コンクールのお申し込み を完了してください。
以降のご連絡はすべてメールにて行います(確実に連絡の取れるメールアドレスをご用意ください。携帯電話キャリアのメールは、受信拒否が設定されていることがありますので、ご注意ください)。
お申し込み後、当学院建築科からメールが届きます。
メールの中に「リモート受験方式」の登録に関するご案内が記載されています。

2)リモート受験方式の登録
受信メールを確認し、10月15日(金)23:59までに リモート受験方式の登録 を完了してください。
リモート受験方式のご登録後、当学院建築科からメールが届きます。

3)Zoom の参加情報の獲得
受信メールを確認してください。
メールの中に、ZoomのミーティングIDとパスコードが記載されていますので、大切に保存しておいてください。
可能でしたら、コンクール当日までに、Zoomの接続テストを行ってみてください。

4)「総合表現」の進行:
コンクール前日、10月30日(土)までに宅配便が届きます。
お届けされた箱の中に、問題・解答用紙・草案用紙・造形素材などが入っています。
前日までに作業台を用意し、ビデオミーティングの準備をしておいてください。
10月31日(日)10:00になりましたら、ビデオミーティングに参加してください。

「総合表現」の準備品:
・鉛筆(描画用)
・色鉛筆(描画用)
・消し具(練り消しゴム・プラスチック消しゴム)
・ティッシュペーパーや羽根ぼうき(製図用ブラシ可)など、デッサン関連用具一式
・鋼尺60cm
・鋼尺30cm
・スコヤ
・三角定規(30cm程度 1組)
・カッターナイフ、替刃、折れ刃入れ(サークルカッター等の一定の図形を切るためのカッターは不可)
・はさみ
・接着剤
・マスキングテープ
・両面テープ
・時計

10月31日(日)のタイムスケジュール:
・10:00 ビデオミーティング開始
・10:30「総合表現」試験開始
・13:30〜14:15 休憩
・14:15「総合表現」試験再開
・17:15〜18:00 休憩
・18:00「総合表現」試験再開
・21:00「総合表現」試験終了。作品撮影を行い、指定されたクラウドに画像をアップロードする。試験監督者がアップロードされたファイルを確認したのち、ビデオミーティング終了。

5)「空間構成」の進行:
コンクール前日、11月2日(火)までに宅配便が届きます。
お届けされた箱の中に、問題・解答用紙・草案用紙などが入っています。
前日までに作業台を用意し、ビデオミーティングの準備をしておいてください。
11月3日(水・祝)10:00になりましたら、ビデオミーティングに参加してください。

「空間構成」の準備品
・鉛筆(描画用)
・消し具(練り消しゴム・プラスチック消しゴム)
・ティッシュペーパーや羽根ぼうき(製図用ブラシ可)など、デッサン関連用具一式
・三角定規(30cm程度 1組)
・カッターナイフ・替刃・折れ刃入れ(サークルカッター等の一定の図形を切るためのカッターは不可)
・時計

11月3日(水・祝)前半のタイムスケジュール:
・10:00 ビデオミーティング開始
・10:30「空間構成」試験開始
・14:30「空間構成」試験終了。作品撮影を行い、指定されたクラウドに画像をアップロードする。試験監督者がアップロードされたファイルを確認したのち、一旦、ビデオミーティング終了。

6)講評会の進行:
11月3日(水・祝)後半のタイムスケジュール:
・15:00 ビデオミーティング再開
・15:30「空間構成」講評会開始
・17:00頃「空間構成」講評会終了 〜 休憩
・18:00「総合表現」講評会開始
・21:00「総合表現」講評会終了 〜 表彰式

【 もくじ 】
1. コンクールの趣旨
2. 実施概要と申込期限
3.「アトリエ受験方式」の受験条件の詳細
4.「アトリエ受験方式」の進行と持ち物
5.「リモート受験方式」の受験条件の詳細
6.「リモート受験方式」の進行と準備品

パンフレットのダウンロード ↓
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2021年9月21日(火)〔建築科