こんにちは!油画科です!
GWが明けて、昼間部では通常課題とは異なる様々なゼミが始まっています。
普段であればデッサンは1日描き、油彩は2or3日描きで仕上げるのですが、より沢山の経験を積んでもらうため、ゼミでは画材やサイズ、制作日数を大幅に変更しながら進めています。
こちらは「絵画の理論で描く」ゼミ。
ぺらの紙に空間を錯覚させて描くには、ただモチーフを正確に“写す”だけでは表現できません。このゼミでは、その辺りの空間性・立体感を理論的に調整しつつ描写するゼミです。
こちらは「モシャ(模写)バイン〜名画に学ぶ古典技法実習〜」ゼミ。
巨匠ハンス・ホルバインの絵画を、古典技法のプロセスで再現模写してみようというもの。油絵と一口に言っても、現在は様々な表現方法や描き方がありますが、あえて古典的な制作過程を学び、そこから改めて普段の自身の制作方法を見つめ直してみようというもの。
同じものを模写しているのに、少しづつ手癖で個々の味わいが出るのがおもしろいものです。こういった自由の無い課題のほうが、返って個性が見つけられやすいものですね。
こちらは「私の理論」ゼミ。
上記2つのゼミは皆で同じことをするのに対して、こちらは個々で伸び伸びと手を動かすゼミです。
絵作りは、誰かの理論に自分をはめるのではなく、自分だけの理論があればそれでいい!という考えからスタートしたゼミ。どんどん手を自由に動かして、まず描いてから考えてみよう。大喜利ドローイング、マチエル研究パーティー、100コマ漫画など、課題もユニークです。
1年間の前半でたくさんの作品や経験に触れなければ、後半で自分の作品作りをしていくにも世界が狭くなってしまいます。一枚でも多く描いて、見て、触れて、栄養をいっぱい吸収して、冬に大きな花を咲かせてくれることを願っています!!!
2021年5月20日(木)〔油画科〕