夏の講習会が終わったばかりだというのに、受験生にとっては最後の詰めとなる冬季講習会の受付が10月1日から始まります。
今年の冬季講習会のポスターはデザイン科が担当しました。
ここのところデザイン科では、どんなものでも、どんな状態でも、それぞれのモチーフらしさを表現できるようになることを目標にいろいろなモチーフをいろいろな状況で描いています。このポスターの作品もこの流れの中から生まれた優秀作品のひとつです。
思いもよらない状態にもかかわらず的確に捉えられたマルスのプロポーションと量感や、適切に表現されたニットのタンクトップ、綿のハチマキ、石膏の材質感の違いなど、深い観察に裏打ちされた確かなデッサン力が伺える作品に仕上がっています。
しかし、特に着目してほしいところは別にあります。
戦いに勝利した後、川面に映る自分を見つめている姿。ともいわれている、原作ギリシアのアルカメネスの軍神マルス。その気高くも美しく、どこか憂いを含んだ顔の表現を見てください。
まるで視線までも感じることが出来るような気がしませんか••••••?。
すいどーばたは、芸大合格全国一位を誇る日本画科と彫刻科、実験と試行錯誤を重ねながら常に現在性を追い求めている油画科のファイン系を中心に、デザイン、工芸、建築、先端、映像、芸術学など様々な美術系が皆で切磋琢磨しながら将来の自分の可能性を求めそれぞれが指向する大学の合格を目指しています。
受験勉強という立場で作品を作る事は辛くて厳しいことがしばしばあります。
この辛さや厳しさを「受験だからしかたがない」という事情で乗り越えることもできます。
しかし、すいどーばたでは、受験を、作ることの根底にある「作る楽しさ」「出来上がる喜び」で乗り越えようとしています。だから皆、個人個人で受験の厳しさを真摯に受け入れながら制作を楽しんでいます。
こんなすいどーばたの普段の雰囲気は講習会もそのままです。講習会をどこに行くか迷っている初心者の人や、今の状況に少し閉塞感を感じている経験者の人、すいどーばたの講習会に来てみませんか。
作る楽しさを受験の合格につなげましょう!
2014年9月29日(月)〔学院から , デザイン・工芸科〕