基礎科 5日クラス デッサン_いい構図ってなに?

こんにちは基礎科5日クラスです。5日クラスは基礎科のクラスの中でも、最も制作時間の多いコースです。
週の前半は、主にデッサンについて様々な観点から考えることを学び、制作をしています。

 

もうすぐ梅雨の季節ですね〜☔️今回は、これから出番の多くなる傘をさすエアー人?をモチーフにしてみました。

昨年まで油画科昼間部で浪人生を指導、今年度より基礎科担当になったF先生が導入のレクチャー!

 

課題初日は、構図の選び方について説明。「何となく描きました・・・汗」とならないように、まずはモチーフの中の描きたい場所・表情・状況など、描く狙いを明確にすること。

“なにを描きたいか?”、ではなく“どう描きたいか?”が大切です。(何を描きたいか?は課題にモチーフがある以上、選べませんよね)

白シャツを白く美しく描きたい。傘とシャツの距離感を描きたい。ビニール越しとクリアに見える世界の差を描きたい。出されたモチーフの佇まいを描きたい。etc…

そういった狙いを表現するにはどうトリミングするのが最善なのか。必ずしも、モチーフ全体を収めれば良いというわけではありません。

狙いが伝わる構図を、スケッチブックでエスキースしていきます。

構図が決まったら、慎重に形を測り描き入れていきます。

 

 

完成!!!⛱

ビニール傘の向こうに少し曇りがかりながら見えるパイプ椅子とシャツが良い感じです!

画面四隅の小さな空間は、3箇所は濃い色面にすることでビニール傘の透明感を演出しており、左下の一箇所はしっかりと白シャツの表情を描写することによってビニール越しの世界との対比を明確にしています。

 

パースや骨格、質感をしっかり描写する基礎力はもちろん大切ですが、その基礎力を使って一体何を描きたいのか。今回の課題は、基礎力の一歩向こう側にチャレンジする内容でしたね。

2023年6月8日(木)〔基礎科