こんにちは。映像科です。
ゴールデンウィーク明けの5月7日から2週間に渡って写真ワークショップを行います。
このワークショップは一人一冊の写真集を作ることをゴールとし、写真を表現のツールとして使うことを実践します。
まずカメラの基本的な使い方から、写真集という媒体を通じて知る写真作品や編集についてのレクチャーを受け、ゲスト講師の写真家・Ryu IKa氏のトークを挟んで実際の制作を行います。
Ryu Ika氏は内モンゴル出身で武蔵野美大映像学科を卒業。2019年に写真の若手登竜門1_wallでグランプリを獲得、2020年に個展開催、2021年には国内の出版社から2冊の写真集が同時発売されるなど、飛ぶ鳥落とす勢いで注目を集める写真家です。
Ryu氏はそういった活動の中、自身の手で写真集 (zine) を作り、書店や展示会場で販売を行っています。写真集というとハードカバーの立派な書籍を想像しがちですが、現在は多くの若手作家で自主出版を手掛けており、それらの本は凝った作りのものから中綴じのシンプルなものまで様々です。それらは作家としての活動を展開していくために、また作家自身の実験のための媒体としても用いられています。
ワークショップでは自身の作品制作の過程についてはもちろん、作品に合わせた造本を講師やRyu氏と共に考え、写真作品を作ることについて学んでいきます。
この写真ワークショップは映像科、先端芸術表現科以外のすいどーばた美術学院学内生であればどの科に在籍していても受講可能です。参加希望の方は映像科までメールを送ってください。
スケジュール (予定) |
2021年
5月
7日 (金) 映像、先端講師による写真集についてのレクチャー、GW中に撮ったものの講評
8日 (土) Ryu Ika氏による自作や活動についてのレクチャー
9日 (日) 撮影、中間講評
10~13日 撮影 (各自)
14日 (金) 作品プリントを持参、編集作業
15日 (土) 編集、製本
16日 (日) AM : 編集、製本 PM :講評会
用意するもの |
カメラ (デジタルカメラ、フィルムカメラなどなんでも)、記録メディア(カードやフィルム)、バッテリー、三脚などの撮影補助器具(必要であれば)、製本に必要な道具等については講師と相談して各自購入
ゲスト講師 |
Ryu Ika
内モンゴル自治区生まれ
東京在住
2020 武蔵野美術大学映像学科卒業
現在、パリ国立高等美術学校在学中
受賞
2019 第21回写真「1_WALL」グランプリ
2019 T3 Photo Festival Tokyo ベストポートフォリオ賞
2018 第18回写真「1_WALL」審査員奨励賞(姫野希美選)
コレクション
清里フォトアートミュージアム ヤング・ボートフォリオ(2018、2019)
個展
2020 第21回写真「1_WALL」グランプリ受賞者個展「The second seeing」、ガーディアンガーデン、東京
2019「いのちを授けるならば」、ふげん社、東京
2019「Puzzle Mapping」、AMAC Projects、パリ
主なグループ展
2020 「PARCO Opens New Dimension」(P.O.N.D)、PARCO MUSEUM TOKYO
2020 「人が消えた街」チェコセンター、東京
2020 「Culture Centre in flotsam books 」、フロットサムブックス、東京
2020 「コロナの春」、ふげん社、東京
2019 第21回写真「1_WALL」展、ガーディアンガーデン、東京
2018 Photo Saint-Germain、パリ
出版物
「The Second Seeing」(2021 赤々舎)、「Mémos」(2021 Newfave)、
「Big Brother is Watching you」(2020) 、「A part of u/me」(2020)、 「A part of u/ me vol.2」(2020)、
「Theregeneration of second seeing」(2020)、 「Through」(2019)、「Sacrifice」(2019)、「腸」(2018)、など
2020 年からアーティストコレクティブ「Culture Centre」のメンバーとしても活動
2019年の写真ワークショップの様子。作家を招いてのレクチャーです。
撮影してきた写真をもとに編集、造本について考えます。
中にはこんなユニークな形の本もありました。
ゲスト講師RYU IKA氏の作品。パワフルです。
RYU IKA氏。スニーカーが眩しい。
他科からの募集はアトリエが定員に達し次第締め切りとさせていただきます。興味のある方はお早めに!
2021年4月23日(金)〔映像〕