こんばんは、基礎科です。
先週、基礎科ではリンゴと紙テープの構成素描を描いてみました。
非常にシンプルなモチーフです。皆さんものを描いていく力はついてきているので、一つ課題を持って取り組みました。
その課題とは「平面との接点」
配布されたモチーフはリンゴと紙テープですが、描くにあたって「リンゴと紙テープと白い平面」と考えて、特にその白い平面との接点、そこから生まれる影にフォーカスして描いてみようと、簡単にレクチャーしました。
↑この辺をしっかり追い込もう!とiPadを用いてレクチャー。
接点を意識して観察することで、それらで結ばれる平面が安定します。また接点からの距離と影の強弱を観察し、表現することでモチーフと平面の間に生まれる小さな空間を描くことができます。画面の余白を平面と考えることで、描いていない余白も空間表現の一翼を担っていることを感じてもらえれば…
欲張りですが、そんなことをこの課題にはこめて出題、課題導入をさせて頂きました。
そして完成した作品がこちら。どちらも高校2年生の作品で、制作は五時間半です。
見事に期待に応え、いや期待を大きく超える作品が出ました!
紙テープの手前と奥を見事に描き分け空間も伝えてくる作品、
作者の狙いと表現がマッチした力作が沢山出て、嬉しく思います。
良い作品はすぐに掲示出来るように基礎科健闘作品展示スペースも作りました。
元気に、真剣に実技に取り組み、上達する楽しさを学べる場に出来ればと思っています。
2015年6月8日(月)〔基礎科〕