すいどーばた先端芸術表現科ゼミは今年度からリニューアルし、4月から開講しました。
1学期も終わりになりましたが、まずは先端芸術表現科とは何か、そしてすいどーばたの先端ゼミではどういった授業をするのか、ご紹介していきたいと思います。
先端芸術表現科は1999年4月に東京藝術大学に設置された、今年で開設15年目の現代美術を学ぶ新しい学科です。
- 皆さんは「現代美術」という用語を知っていますか?
現代美術とは従来の絵画、彫刻といった既存の美術のジャンルから逸脱し、変化していく社会やテクノロジーの中で新しい形、新しい概念を求めていく美術のことです。映像、写真、インスタレーション(空間全体を使ったアート)、アニメーション、文章、パフォーマンス、音、などあらゆる要素が作品を形作っていきます。
英語名ではコンテンポラリーアートと呼ばれていますが、
- コンテンポラリー(Contemporary)とは「時代を共にする」「現在の」という意味です。つまり「現在の美術」→「現代美術」というわけです。
現代美術は難しい・分からないといったイメージが強いかもしれませんが、同時代の美術と考えてみたら分かりやすいかもしれません。
しかし従来の日本の美術教育機関の中で現代美術を学べる所はほとんど無く、ファインアートに分類される伝統的な絵画科、彫刻科の中で現代美術作家が講師や教授をしている例がほとんどでした。そんな状況の中、専門的に現代美術を学ぶ機関として先端芸術表現科が開設されたのです。
すいどーばた美術学院ではこの先端芸術表現科の受験を前提とした先端芸術表現ゼミを開設しました。すいどーばた先端ゼミでは、先端芸術表現科の受験に留まらず、現代美術を学びたい人、今生きているこの同時代に、世界中でどのような表現が行われているのか知りたい人、自分にしかできない新しい作品を作ってみたい人などあらゆる人を募集しています。
- すいどーばたの講師は先端芸術表現科を卒業し現代美術の分野で活躍しているアーティスト達を中心に多彩なゲストを招聘し授業を展開します。
最前線で活躍しているアーティスト達から生の情報を聴き、刺激を受ける事、そして共に新しい芸術について考えていく事が先端ゼミの特色であり、醍醐味でもあります。
とはいっても実際にどんな授業をするのか?少し例をご紹介します。
いきなり自由な新しい表現といっても難しいのでまずは色々な表現素材に触れてもらいます。
具体的には一学期、写真、映像、立体、絵、パフォーマンス、ゲストによる現代美術レクチャーを体験し学びました。
初めて表現に触れる人も心配はいりません。ほとんどの人はこれらの表現メディアに初めて取り組みますが、一歩踏み出す勇気と積極的な姿勢さえあれば、形となり経験となり次の作品繋がっていきます。
簡単な説明になりましたが、少しでも興味がある人は見学や相談をいつでも受け付けています。
- ぜひ、新しい表現の世界覗いてみませんか??
次は豪華ゲストが集まる夏季講習の内容をご紹介します。
2014年7月9日(水)〔先端芸術〕