近岡 咲 さん(2011年 学科/土曜講習)
東京
都立小石川高等学校 現役
合格大学:
武蔵野美術大学 工芸工業デザイン学科
日本大学芸術学部 デザイン学科 インダストリアルデザインコース
「第二の学校」
私は高校3年生になって受験生になると、実技のことももちろんですが、まったく手をつけていなかった学科のことが不安になってきました。でも私は家で1人で勉強できるタイプではなかったので、夜間部の先生方の進めもあり、土曜の学科講習をとることにしました。
土曜学科は週に1回、しかも夜間部の前時間帯に約2時間だけだったので、負担になることなく学科対策を進めることができました。学科の授業では、今までの武蔵美や多摩美の試験問題を分析して、試験と同じような形式の問題だけを解いていたので、効率よく勉強出来たと思います。また授業中に大学別の傾向や対策ポイントも丁寧に教えてくださったので、家で勉強するときも何をやったらいいのかと戸惑うことはありませんでした。それに、私は土曜学科のおかげである程度は学科対策が出来ていたので、夏季講習や冬季講習などは実技のみに集中することが出来たのも、受験生活を振り返ってみても、自分的にはとても大きかったと思います。
武蔵美や多摩美は4割は学科試験で合否を判定するので、学科は合格を大きく左右すると思います。学科の試験問題はくせはあるものの、レベルはそんなに高いものではないので、ちゃんと対策をすれば誰でもそれなりに点数がとれるはずです。しっかりと効率よく対策をするには、やはり学科の先生の話を聞くのが一番だと思います。少なくとも私は学科をとっていなければ、どういった勉強をすればいいのかもわからなかったし、本番で手ごたえがあるほど学科が出来るようにはならなかったと思います。美大受験は実技だけではありません。実技もやりながら学科の勉強もしっかりとやることが、合格に繋がると思います。
香坂 はるひ さん(2011年 学科)
東京
私立桐朋女子高等学校 現役
合格大学:
多摩美術大学 グラフィックデザイン学科
「学科を味方に」
テキストと授業がとても役に立ちました。普通の過去問をやるのではなく、過去問の中から、さらに頻出の問題を徹底的にやったり、先生がしっかりと美大系入試の特徴や傾向、コツを分かりやすく教えてくださるので、学科に対する不安や悩みが和らぎました。私は、あまり勉強は得意ではありませんでしたが、基礎コースと発展コースに分かれているので、授業に置いていかれたりということは全くなく、個々人のペースに合わせた勉強ができました。
合格のためには、もちろん実技の技術も必要ですが、学科もそれと同じくらい大事です。2つの間でがんじがらめになる人も多いですが、いかに実技の足を引っ張ることなく学科をがんばれるかが勝負だと思います。せっかく実技が上手くても、学科が足りなくて、というのはとても勿体ないことです。百パーセントの実技で勝負するためを思えば、自然とやる気が湧いてきました。やれば確実にやった分だけ点数になるのが学科です。学科を敵に回すのではなく、味方にすることで、可能性がぐんと広がったのだと思います。