映像科

金・土・日コース 金・土曜日 17:30~20:30 日曜日 9:30~16:30
※終業日 2023年2月5日(日)

オンライン講座年2回(6・9~11月)

通信教育 映像

基礎 映像コース(対象:高校1・2年生以上)

学科

《授業時間を変更する場合があります。詳しくはこちらでご確認ください。》

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広がる世界に踏み出す準備を。

映像による表現は今、かつてない広がりを見せています。それは写真、映画、アニメーション、メディアアートといったジャンルのみでなく、映画館やテレビ、インターネット、ゲーム、美術館、公共空間にまで及ぶ、発表の場の広がりを含みます。
その中で活躍する人材を輩出するために、大学はそれぞれの特色を打ち出し、様々な入試形態でその資質を見ています。
すいどーばたの映像科では、多様化する入試に対応することを通じて「日常における観察に裏付けされた豊かな想像力」と「物事を多角的に捉える思考力」を身につけ、映像に携わる作家としての基礎を学ぶための教育を行ないます。

選べる授業スタイル

映像科では以下の3つの受講スタイルを推奨しています。

①金・土・日コース + 講習会
②金・土・日コース + オンライン講座(年2回)+ 講習会
③通信教育 + オンライン講座(年2回)+ 講習会

①は金土日コースと春・夏・冬季講習会と入試直前講座を組み合わせた基本となるスタイルです。
②は①に加え、ピンポイントに実技や推薦入試対策を強化する年二回開催の講座を加えたスタイルです。推薦対策など、入念な準備で受験に臨むことができます。
③は遠方在住、あるいはやむを得ない事情により通学ができない場合におすすめです。通信教育の詳細はこちらをご覧ください。
オンライン講座では、武蔵野美大映像学科の感覚テスト・クリエイション資質重視方式の他、多摩美大情報デザイン学科メディア芸術コースの対策を行います。

映像科のオンライン授業

Google Workspace(Googleの教育機関向けサービス)を使用し、一人ひとつのアカウントを発行し、通年で利用します。授業ではそのアカウントを使って、classroom、meet、driveといったGoogleのアプリケーションを使用し、オンライン通話での指導を受けながら制作します。講評はアトリエから中継配信するため、在籍する全生徒の作品の閲覧、講評が受けられます。カメラ、マイク付きのPC、タブレット、スマートフォンのいずれか(PC or タブレットを推奨)とwifi環境があればどなたでも受講できます。

どばた映像科の授業内容

すいどーばた美術学院映像科では「作ること」「思考すること」「観ること」を3つの柱として授業を行います。自身が将来的にやりたいこととの関係の中で受験対策を行うことでモチベーションを高く維持し、オリジナルな発想や思考法、表現方法を身に着けていくことができます。

イメージ表現

武蔵野美術大学映像学科の感覚テストなどの実技課題に対応した課題です。絵と文章を用いて、課題文から想起した映像イメージや企画を表現していきます。与えられたテーマを掘り下げ、自身の体感や経験と結びつけながら、映像作品としてのビジョンを固めていきます。

小論文

武蔵野美術大学映像学科、日本大学芸術学部、東京造形大学などで出題される小論文では、モチーフの観察や文章の読解を経て、テーマに従い600~800字での論文を書きます。出題された課題を普段の生活にフィードバックしながら観察力を高め、明解な文章を書くことを目指します。

デッサン

表現の基礎となる観察力を培うために、年数回カリキュラムに組み込んでいます。
人物や静物をモチーフとして、鉛筆での表現に慣れていきます。武蔵野美術大学映像学科、東京造形大学の入試ではデッサンを選択することができます。デッサン受験志望者には別途課題が出題されます。

作品研究

映画、アニメーション、現代美術…。世界は未だ見ぬ映像作品で溢れています。毎回のテーマに沿ってセレクトされた映像作品を鑑賞します。様々な映像制作の技法や作り手の個性に触れ、知識を深めつつ刺激を受けて感性を高めます。

映像実習 ・ 写真実習

写真作品やショートムービーなどの映像作品を制作し、基礎的な映像制作の過程を経験します。ここで作った作品や培った経験は普段の制作にフィードバックできるのみならず、各大学の推薦入試の対策としても活かすことができます。

推薦入試対策

ポートフォリオ、ディスカッション、プレゼンテーション、小論文、面接など、志望する大学の入試に対応した対策を行います。

留学生入試対策

近年の競争率上昇に伴い、日本人と同レベルでの作品制作を目指した指導を行います。武蔵野美術大学映像学科、日本大学芸術学部、東京工芸大学などに対応します。

年間スケジュール

映像科2022年度スケジュール

学生作品

感覚テスト ¦ 作品解説

課題

下記の文章から想起する場所のイメージ、あるいは出来事のイメージを解答欄に絵と文章で表現しなさい。

そこからあそこまで
(2022年度武蔵野美術大学映像学科入試再現作品)

感覚テストのポイント

感覚テストは絵と言葉の組み合わせによって映像的なイメージを表現する課題です。ある眼差し(カメラ)によって映像における時間と空間を表現します。
起承転結を含んだ壮大な物語を想定する必要はなく、あるワンシーンを切り取り、そのイメージを具体的な形で伝えることが大事です。そのためにまずは、いつ/だれが/どこで/なにを/なぜ/どのようにしているのかといった設定を明確にします。
次に、その場に流れる音、風、匂いや温度などの体感を想像し、適切なアングルの絵と言葉で世界観を映像的に表現していくことがポイントです。
入試では近年短文が与えられます。課題の文章をどう解釈していくかということもまた重要になります。そこから思い出す自身の経験や、短文そのものを観察して定義付けをし、様々な角度から発想することが独自の作品につながります。

解説

A
感覚テスト

夕方、学生寮の自室でミレーの『落ち穂拾い』を模写している主人公は、絵の中の女性の背中が自分の母に似ていること、また自身の絵の中の背景の広がりに気づくことになります。そして絵を確認しようと後ろに下がったその瞬間に、描いていた絵の中の空間であり、同時に自分の故郷でもある畑の中に立っていることとなります。そこにいる母に駆け寄り言葉を交わし、そのまま畑の向こうの実家に母と並んで歩くというシーンで終わります。学生寮、ミレーの絵、自身の故郷という三つの異なる空間を「そこからあそこまで」という言葉を元に接続し、その間を見ること、あるいは描くことで繋いでいく。豊かな発想と卓越した表現力で、入試においても高い評価を得た作品です。

B
感覚テスト

自宅のベランダから遮光板を使って金星の太陽通過を見るというシチュエーションです。金星が太陽に接近する様を見るのと同時に、向かいのマンションで同じように空を眺めている男性の様子も捉えられています。肉眼で捉えることのできる隣人と、遮光板越しに知識から想像するしかない金星の軌道。それらが交互に描かれ、「そこ」と「あそこ」が明快に設定されていることがわかります。また、地球上で多くの人が同じように観察しているであろうことも示唆されており、数多の視線が一箇所に注がれていることも想像できます。地球から金星までの果てしない距離と、数時間の間に起こることを見つめる刹那的な時間の関係が魅力的な作品です。

C
感覚テスト

元々舞踏家であった祖母は現在車椅子に乗る生活を送っており、ある夕方に私がその車椅子を押して畦道を散歩しているシーンです。車椅子の行く先には、祖母は彼女が昔踊りに使って以来大事にしているという紙風船が風に吹かれています。不規則な動きで目の前を舞う紙風船と、車椅子の上でその動きに合わせて前に伸びたり、いっぱいに広げられたりする祖母の両腕。それらの動きは共鳴しているようであり、さながら舞踏のようであり、周囲に生える雑草や飛び立つ鳥たちの動きもその劇の演出であるかのようです。手の届かない紙風船を追いながら祖母の車椅子を押す数分間を描きながら、その状況自体をひとつの舞台と見立てた秀作です。

感覚テスト
感覚テスト 「徐々に近づいている」という文章から想起した場所や物語のイメージを絵と文章で表現しなさい。

イメージ表現 イメージ表現 「光が照らしている」上記の文から想起した場面のビジュアルを4枚描きなさい。また、各イメージに20文字以内のタイトルを添えなさい。

発想力
発想力「真夜中の光」という言葉から、作品や提案のアイデアを考え、紙面上に絵や文章を用いて描きなさい。

 デッサン
デッサン 配布したモチーフを描きなさい。構成と本数は自由。ただし一本は詳細に描くこと。(モチーフ: 薔薇・2022年度武蔵野美術大学映像学科合格作品)

小論文
小論文 配布したモチーフを観察し、文章によって描写しなさい。
(600字、モチーフ: 薔薇・2022年度武蔵野美術大学映像学科合格作品)

写真実習 写真実習 レクチャーを踏まえ各自のテーマに基づき写真集を作りなさい。

映像実習
映像実習 スマホやタブレット端末を使用し「魅力的な動き」をテーマに撮影、編集しなさい。

春季講習会&1学期

まず、映像に多く触れ、楽しみながら理解を深めることから始めます。自分の撮影した素材を編集して写真集を作る写真実習、映像の基礎的な仕組みや技術を学ぶ映像実習、多様な表現方法を知る作品研究など、イメーシ表現、文章、デッサンといった実技の基礎と並行して映像表現について学びます。

夏季講習会

夏季講習では表現のベースとなる力を身に付けることを目指します。映像実習をカリキュラムに取り入れ、実際の映像表現と受験対策として行うイメージ表現や小論文との関係を学びます。その過程で自身が作りたい映像作品のイメージを模索しながら、課題制作にフィードバックしていくことを繰り返し行います。また、文章やビジュアル表現に特化したコースで表現の基礎力を身に付けます。

2学期・冬季講習会

徐々に実践的な課題へとシフトしていきます。そのなかで、「なに」を「どう」表現するのかという、自身のテーマと方法論を探ります。公開コンクールや合格者座談会、武蔵野美大教授による講評会などのイベントを経験することで、受験に対するモチベーションを高めていきます。

入試直前講座

これまでの基礎を土台に、ひとつの成果を上げることを目的としたカリキュラムを経験します。感覚テスト、小論文、デッサンなど、高いレベルの作品作りをするための柔軟な発想力と思考法、描写力を身につけます。各志望校に合わせ、バリエーションに富んだ課題を繰り返し、万全の準備で入試に向かいます。

推薦入試対策

各大学の推薦入試対策を1学期、あるいは夏季講習会から継続して行います。ポートフォリオ制作に向けた作品作り、プレゼンやディスカッションの練習、文章や面接対策など、推薦入試に必要なあらゆる指導を行います。

オンライン授業

年2回のオンライン講座と、各講習会においてもオンライン授業で受講することが可能です。
講習会では、アトリエと同じ課題を同じ時間で制作し、ミーティングアプリを用いたリモートによる指導が受けられます。
講評はアトリエからの配信によって行うため、受講生全員の作品とそれに対するアドバイスを聞くことができ、アトリエと近い雰囲気の中で受けることができます。

選べる授業スタイル

映像科では以下の3つの受講スタイルを推奨しています。

①金・土・日コース + 講習会
②金・土・日コース + オンライン講座(年2回)+ 講習会
③通信教育 + オンライン講座(年2回)+ 講習会

①は金土日コースと春・夏・冬季講習会と入試直前講座を組み合わせた基本となるスタイルです。
②は①に加え、ピンポイントに実技や推薦入試対策を強化する年二回開催の講座を加えたスタイルです。推薦対策など、入念な準備で受験に臨むことができます。
③は遠方在住、あるいはやむを得ない事情により通学ができない場合におすすめです。通信教育の詳細はこちらをご覧ください。
オンライン講座では、武蔵野美大映像学科の感覚テスト・クリエイション資質重視方式の他、多摩美大情報デザイン学科メディア芸術コースの対策を行います。

映像科のオンライン授業

Google Workspace(Googleの教育機関向けサービス)を使用し、一人ひとつのアカウントを発行し、通年で利用します。授業ではそのアカウントを使って、classroom、meet、driveといったGoogleのアプリケーションを使用し、オンライン通話での指導を受けながら制作します。講評はアトリエから中継配信するため、在籍する全生徒の作品の閲覧、講評が受けられます。カメラ、マイク付きのPC、タブレット、スマートフォンのいずれか(PC or タブレットを推奨)とwifi環境があればどなたでも受講できます。

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