映像科

金・土17:30 - 20:30

日曜日9:30 - 16:30(対象:高校3年生以上)※終業日 2020年2月2日(日)

通信教育 映像

基礎 映像コース(対象:高校1・2年生以上)

学科

金・土17:30 - 20:30

日曜日9:30 - 16:30(対象:高校3年生以上)※終業日 2020年2月2日(日)

基礎科 映像コース(対象:高校1・2年生以上)

通信教育科 映像専攻

学科

広がる世界に踏み出す準備を。

映像による表現は今、かつてない広がりを見せています。それは写真、映画、アニメーション、メディアアートといったジャンルのみでなく、映画館やテレビ、インターネット、ゲーム、美術館、公共空間にまで及ぶ、発表の場の広がりを含みます。
その中で活躍する人材を輩出するために、大学はそれぞれの特色を打ち出し、様々な入試形態でその資質を見ています。
すいどーばた美術学院映像科では、多様化する入試に対応することを通じて「日常における観察に裏付けされた豊かな想像力」と「物事を多角的に捉える思考力」を身につけ、映像に携わる作家としての基礎を学ぶための教育を行ないます。

 

細分化する映像のジャンルと発表の場の関係

選べる授業スタイル

映像科では以下の3つの受講スタイルを推奨しています。

①金土日コース + 講習会
②金土日コース + オンライン講座 (年2回) + 講習会
③通信教育 + オンライン講座 (年2回) + 講習会

①は金土日コースと春・夏・冬季講習会と入試直前講座を組み合わせた基本となるスタイルです。②は①に加え、ピンポイントに実技を強化する年二回開催予定のオンライン講座を加えたスタイルです。入念な準備で受験に臨むことができます。③は遠方在住、あるいはやむを得ない事情により通学ができない場合におすすめです。通信教育の詳細はこちらをご覧ください。

映像科のオンライン授業

Google Workspace(Googleの教育機関向けサービス)を使用し、一人ひとつのアカウントを発行し、通年で利用します。授業ではそのアカウントを使って、classroom、meet、driveといったGoogleのアプリケーションを使用し、オンライン通話での指導を受けながら制作します。講評はアトリエから中継配信するため、在籍する全生徒の作品の閲覧、講評が受けられます。カメラ、マイク付きのPC、タブレット、スマートフォンのいずれか(PC or タブレットを推奨)とwifi環境があればどなたでも受講できます。

授業内容

イメージ表現

武蔵野美術大学映像学科の感覚テストなどの実技課題に対応した課題です。絵と文章を用いて、課題文から想起した映像イメージや企画を表現していきます。与えられたテーマを掘り下げ、自身の体感や経験と結びつけながら、映像作品としてのビジョンを固めていきます。

イメージ表現

小論文

武蔵野美術大学映像学科、日本大学芸術学部、東京造形大学などで出題される小論文では、モチーフの観察や文章の読解を経て、テーマに従い600~800字での論文を書きます。出題された課題を普段の生活にフィードバックしながら観察力を高め、明解な文章を書くことを目指します。

小論文

デッサン

表現の基礎となる観察力を培うために、年数回カリキュラムに組み込んでいます。
人物や静物をモチーフとして、鉛筆での表現に慣れていきます。武蔵野美術大学映像学科、東京造形大学の入試ではデッサンを選択することができます。デッサン受験志望者には別途課題が出題されます。

作品研究

映画、アニメーション、現代美術…。世界は未だ見ぬ映像作品で溢れています。毎回のテーマに沿ってセレクトされた映像作品を鑑賞します。様々な映像制作の技法や作り手の個性に触れ、知識を深めつつ刺激を受けて感性を高めます。

作品研究

映像実習

写真作品やショートムービーなどの映像作品を制作し、基礎的な映像制作の過程を経験します。ここで作った作品や培った経験は、各大学の推薦入試の対策としても役立ちます。

映像実習

推薦入試対策

ポートフォリオ、ディスカッション、プレゼンテーション、小論文、面接など、志望する大学の入試に対応した対策を行います。

留学生入試対策

近年の競争率上昇に伴い、日本人と同レベルでの作品制作を目指した指導を行います。武蔵野美術大学映像学科、日本大学芸術学部、東京工芸大学などに対応します。

年間スケジュール

映像科2020年度スケジュール

春季講習会&1学期

まず、映像に多く触れ、楽しみながら理解を深めることから始めます。自分の撮影した素材を編集して写真集を作る写真実習、映像の基礎的な仕組みや技術を学ぶ映像実習、多様な表現方法を知る作品研究など、イメーシ表現、文章、デッサンといった実技の基礎と並行して映像表現について学びます。

夏季講習会

夏季講習では表現のベースとなる力を身に付けることを目指します。映像実習をカリキュラムに取り入れ、実際の映像表現と受験対策として行うイメージ表現や小論文との関係を学びます。その過程で自身が作りたい映像作品のイメージを模索しながら、課題制作にフィードバックしていくことを繰り返し行います。また、文章やビジュアル表現に特化したコースで表現の基礎力を身に付けます。

2学期・冬季講習会

徐々に実践的な課題へとシフトしていきます。そのなかで、「なに」を「どう」表現するのかという、自身のテーマと方法論を探ります。公開コンクールや合格者座談会、武蔵野美大教授による講評会などのイベントを経験することで、受験に対するモチベーションを高めていきます。

入試直前講座

これまでの基礎を土台に、ひとつの成果を上げることを目的としたカリキュラムを経験します。感覚テスト、小論文、デッサンなど、高いレベルの作品作りをするための柔軟な発想力と思考法、描写力を身につけます。各志望校に合わせ、バリエーションに富んだ課題を繰り返し、万全の準備で入試に向かいます。

推薦入試対策

各大学の推薦入試対策を1学期、あるいは夏季講習会から継続して行います。ポートフォリオ制作に向けた作品作り、プレゼンやディスカッションの練習、文章や面接対策など、推薦入試に必要なあらゆる指導を行います。

オンライン授業

年2回のオンライン講座と、各講習会においてもオンライン授業で受講することが可能です。
講習会では、アトリエと同じ課題を同じ時間で制作し、ミーティングアプリを用いたリモートによる指導が受けられます。
講評はアトリエからの配信によって行うため、受講生全員の作品とそれに対するアドバイスを聞くことができ、アトリエと近い雰囲気の中で受けることができます。

学生作品

感覚テスト ¦ 作品解説

課題

下記の文章から想起する場所のイメージ、あるいは出来事のイメージを解答欄に絵と文章で表現しなさい。

その先は
(2020年度武蔵野美術大学映像学科入試再現作品)

感覚テストのポイント

感覚テストは絵と言葉の組み合わせによって映像的なイメージを表現する課題です。ある眼差し(カメラ)によって映像における時間と空間を表現します。
起承転結を含んだ壮大な物語を想定する必要はなく、あるワンシーンを切り取り、そのイメージを具体的な形で伝えることが大事です。そのためにまずは、いつ/だれが/どこで/なにを/なぜ/どのようにしているのかといった設定を明確にします。
次に、その場に流れる音、風、匂いや温度などの体感を想像し、適切なアングルの絵と言葉で世界観を映像的に表現していくことがポイントです。
近年の入試では短文が与えられます。課題の文章をどう解釈していくかということもまた重要になります。そこから思い出す自身の経験や、短文そのものを観察して定義付けをし、様々な角度から発想することが独自の作品につながります。

解説

A
感覚テスト

 

Aの作品は夕方に差し掛かる時間に、田んぼに囲まれた道を飼い犬を連れながら歩くというシチュエーションです。頭上を飛んでいる渡り鳥である都鳥の群れを見上げる二人。しかし、犬は老犬で白内障を患っており「本当は何を見ているのか」分かりません。前半はそのように私と犬の描写が描かれますが、後半では風に揺れる犬の金色の毛、脇を流れる小川の水の音、電柱とまっすぐな道、太陽と月の光、田園地帯に広がる上空の鳥たちの鳴き声、と空間の情景描写が続きます。何を捉えているのか不確かな犬の視線と、その先に拡がる空間が、上空から俯瞰したビジュアルイメージによって表現されています。そのイメージは魚眼レンズを通したような円環を描くことで、生と死の循環する世界観が描き出されています。

B
感覚テスト

 

Bの作品は朝までの積雪により屋根の潰れた牛舎の前に立ち尽くす人物を、中空から捉えたビジュアルが印象的です。雪は叙情的に扱われがちなモチーフですが、ここではその暴力性に着目しています。全体的に白い画面の中、屋根の波材のディテールと、その下の闇とも言える黒が目を引きます。文章では、前半に父の昼食であるおにぎりの入った巾着を手に牛舎へ向かって一面の雪の中を歩くシーンが描かれます。中央の空白を挟んだ後半では、ひしゃげた柱やきしむ金属音、牛の呻き声など、牛舎の闇の中の光景が生々しく描かれ、それらを前に一歩を踏み出さんとする人物の心境がそこに投影されています。白と黒の対比、あるいは文章による克明な情景描写によって、緊張感の漂う状況を映像的に表現しています。

C
感覚テスト

 

Cの作品は鉄塔とそこから伸びる電線を、自宅の窓から眺めている状況が描かれています。この作品は「その先は」というテーマに対して複数の事象によって回答しています。まず第一段落の「冬が終ったあたたかい春」に大きな鳥が電線にあたってしまったらしいという母の言葉が書かれています。続く二段落目の冒頭で蝉の声が聞こえていることから季節が夏に変わったことがわかります。そこから主人公が見る双眼鏡越しに地平線まで続く鉄塔と電線の描写を挟み、主人公にとっての近景である家の軒下から祖父の吸う煙草の煙に視点が移行します。ラストは肉眼で再度窓の外の光景を眺め、遥か遠くまでその視線を伸ばします。季節と視点の遠近の移行を、鉄塔と電線が占める窓というフレームの中で情景豊かに描いています。

感覚テスト
デッサン 配布されたモチーフを観察して自由に描写しなさい。
(モチーフ:ホネガイ・2020年度武蔵野美術大学映像学科合格作品)

感覚テスト 小論文 配布したモチーフを観察し、文章によって描写しなさい。
(600字、モチーフ:ホネガイ・2020年度武蔵野美術大学映像学科合格作品)

感覚テスト 写真実習 各自のテーマに基づき写真作品を作りなさい。

感覚テスト
感覚テスト 画面の三分の一を任意の色で塗りつぶしなさい。その行為や出来
た画面から想像した場所や出来事のイメージを、絵と文章で表現しなさい。

感覚テスト
感覚テスト 「間に身を置いて」上記の文章から想像した場所や出来事のイ
メージを絵と文章で表現しなさい。

感覚テスト
感覚テスト 「はっきりと照らし出されている」上記の文章から想像した場所や
出来事のイメージを絵と文章で表現しなさい。

感覚テスト
映像実習 スマホやタブレット端末を使用し「魅力的な動き」をテーマに撮影、編集しなさい。