芸術学科

C.K.さん(2024年 芸術学)

合格大学:
東京藝術大学 美術学部芸術学科

出身校:フェリス女学院高等学校

合格体験記を書くことができることを心より嬉しく思います。
2022年9月に芸術学科受験を決め、すいどーばた美術学院芸術学科の門を翌月叩きました。高校の時、何気なく見た赤本で試験問題数の少なさに驚いた事を覚えています。それから同学の油画科への受験など、紆余曲折の末に志望することとなりました。
当初は自分の学力の現実に直面しました。英語や世界史の基本的な知識すら無く、怪しげな受験系自己啓発に縋ったり、闇雲にまとめノートを書き散らしたり、今思えば無意味極まりない試行を繰り返すばかりでした。受験までの過程において、時間不足というよりも何より学習が習慣化している他の学生との差を埋めることは難しく、暗中模索の日々でした。このような現状にも先生方は優しく、背中を押して下さいました。しかし、共通テストでは目標得点にとどかず、2次試験では、文法が定着しないまま感覚で解いていた2次試験の英語が足を引っ張り、全体として合格ボーダーまで辿り着けませんでした。
このような1回目の受験でしたが、その中でも手応えは確かにありました。それが再度受験することを決めた原動力となり、2023年4月からの勉強は、英語は中学英語(be動詞)に、世界史は現代の国の配置にまで戻りました。小論文は模範解答を反復して読み、出題の要求に感覚を慣らしました。どの科目に比重を置くかを自分で考えながら勉強しました。(私の場合、小論文の書き直しよりも、英語と歴史の知識補填を優先しました。)芸学の2次試験は全て記述式であり、問題数が少なく1問が重いです。それゆえ全科目とも、草稿を綿密に練ることが不可欠です。また、草稿の習慣がつくと、記述を作る心理的負担が非常に減ります。草稿の有り難みは本番近くになって身に沁みますから絶対に書いて下さい。共通テスト対策と2次試験対策の両立が課題ではありましたが、実践に慣れていくことに変わりはないので平行しました。結果、共通テストでは、去年に比較するとかなり点数を上げることが、2次試験では、冷静に解答を埋めることができました。
どばたの芸学には、この大きく賑やかな美術予備校の中にありながら、ある意味それらしくない特有の雰囲気があります。日曜朝に登校すると、生徒がすでに何人か来てめいめいの単語帳や参考書を開いており、教室は静かです。ただ決して堅苦しい空間ではなく、先生が明るく丁寧に指導して下さるでしょう。人数もそれほど大所帯ではありませんから、各人の傾向を把握した緻密な添削が受けられるところが強い魅力と言えると思います。長くなりましたが、自分がここの芸学に出会えたことは、本当に良かったと思っています。

N.K.さん(2024年 芸術学)

合格大学:
東京藝術大学 美術学部芸術学科
慶應義塾大学 文学部

出身校:渋谷教育学園幕張高等学校 現役

私は高3の春から一年間、どばたにお世話になりました。
美術史や美学を学ぶのに、普通の大学の文学部か藝大の芸術学部のどちらがいいのかと迷ったのですが、より芸術に触れる機会が多い藝大という環境に身を置きたいと考えて、藝大受験を決めました。芸術に漠然とした興味はあるものの、具体的に何から手をつければいいのかわからなかった私にとって、どばたでの授業は頼れる指針のようなものでした。毎回の問題演習を通して藝大の傾向に慣れ、回数を重ねるごとに自分の芸術に対する考えを深めることができたように思います。受験本番では、今までの積み重ねを信じて胸を張って試験に挑むことができました。どばたで培った力をこれからの藝大での学びに生かしていけたらと思います。

S.M.さん(2024年 芸術学)

合格大学:
東京藝術大学 美術学部芸術学科

「私はとてつもないオペラになった。あらゆる存在が幸福の宿命を負っているのを悟った。行為は生きることではなく、精力をむだにする様式、苛立ちだ。道徳は脳髄の衰弱だ。
ひとそれぞれにいくつもの他の生が当然備わっているように見えた。この紳士は自分のしていることがわからない天使なのだ。あの家族はひと腹の犬の群れだ。何人もの前で、彼らの他の生の一つの瞬間とにぎやかに語り合った。——こうして私は一匹の豚を愛した。
狂気——ひとが隠し持っている狂気——の詭弁はどれひとつ忘れていない。残らず復唱することさえできる。からくりは握っているのだから。
私の健康は脅かされた。恐怖がやって来た。何日も途切れぬ眠りに落ち、目醒めても、世にも悲しい夢また夢を見つづけた。身罷るときは熟し、自らの弱さに導かれるままに、この世と、闇と旋風の国キンメリアとの境まで、苦難の道をたどって行った。
私は放浪し、脳髄に溜まった呪縛を祓わねばならなかった。私の穢れをきっと洗い清めてくれるはずだと愛してやまなかった海の上に、慰めの十字架が立つのが見えた。私は虹によって地獄に落とされていた。〈幸福〉は私の宿命、私の悔恨の種、私を蝕む蛆だった。私の生命はいつだって、力や美に捧げられるにはあまりに巨大なのだろう。
〈幸福〉よ! 死のように甘美なその歯が、雄鶏の鳴く時刻に——『朝まだき、キリストは来給へり』のときに——このうえなく暗鬱な都会で私に警告した。
——それも過ぎたことだ。今や私は美に挨拶ができる」。
(アルチュール・ランボー「錯乱Ⅱ 言葉の錬金術」より引用。一部表現を省略した。訳文は、粟津則雄・宇佐美斉・大島博光・金子光晴・小林秀雄・斎藤正二・佐藤朔・渋沢孝輔・鈴木信太郎・鈴木創士・鈴村和成・高橋彦明・中地義和・中村徳泰・平井啓之・堀口大學・松崎博臣・湯浅博雄の著作を参考にした。)

H.I.さん(2024年 芸術学)

合格大学:
東京藝術大学 美術学部芸術学科

出身校:開成高等高校

芸術学を志し美学美術史を学んでから、私が普段していた美術作品の制作と鑑賞の体験が大きく変化した。私自身も制作活動をしているが、以前は闇雲に他者との差異を出そうと、とにかくもがき苦しんでいた。その時、友人が読んでいたグリーンバーグの批評を借りて読み、私は歴史とは無縁でいられないとようやく理解した。そこから平面性やイリュージョンなどの美術の諸概念を学ぶにつれ、私の絵は落ち着きを取り戻した。どばたではその基礎を学んだ。
美術は現代美術であれ、過去から続く様々な複線の上にある。その一つである西洋の美術で、受験後に好きになったものが一つある。ルネサンス初期の画家ジョットによるスクロヴェーニ礼拝堂の壁画である。聖書の物語が描かれたこの絵の平面的な背景には青がふんだんに用いられ、まるで輝いているようにさえ感じられる。またこの絵はそれ以後の青とも異なる発色をしており、それらと比較すると一層感慨深くなる。
このように美学美術史は美術に行き詰った時に有効であり、現在にもつながる。その心持ちで4年間勉強したいと思う。

A.I.さん(2023年 芸術学)

合格大学:
東京藝術大学 美術学部芸術学科
上智大学 文学部英文学科
青山学院大学 文学部比較芸術学科

出身校:東京都立白鴎高等学校 現役

私は高校二年生の三月頃に芸大の芸術学科を知り、受験することを検討し始めました。ちょうど同じ頃に、すいどーばたで芸術学科の説明会が行われるとのことで、参加し、高校三年生の春から受講しました。
初めは、芸大の過去問や予想問題の解き方すらもよく分からず、一年間の準備で入試に間に合うのかと不安に思いましたが、すいどーばたに通って何度も繰り返しているうちに、少しずつ出題形式に慣れ、解答を書くことができるようになっていきました。同時進行で自分で行っていた共通テスト対策も芸大の試験に役立ちました。小論文は特に、一人で対策するのは難しいと思いますが、すいどーばたでは毎回丁寧に改善点を示した添削をしていただけたので、一年間でかなり書き方が上達したように思います。また、通常授業に加えて夏季講習や入試直前講習で集中的に取り組んだ期間があったことで、より合格に近づいたと感じました。
最終的には芸大と私立大学を数校、受験しました。個人的には、あまり多くの学校を受験せずに、芸大の試験に向けて直前の時間を使ったことが良かったと思います。

M.K.さん(2023年 芸術学)

合格大学:東京藝術大学 美術学部芸術学科

出身校:埼玉県立浦和第一女子高等学校

 2022年3月に芸大受験を決意し、すいどーばたにはその翌月の4月から約1年間お世話になりました。すいどーばたに通うことを決める前、他の予備校にも実際に足を運びましたが、学校内の雰囲気や学校周辺の環境、そして何より先生の雰囲気により、すいどーばたに即決しました。私がもしも中学生くらいの時にすいどーばたに出会っていたら、全然違う人生を選んでいただろうな...と思えるような、通うのがワクワクする場所、というのがすいどーばたの第一印象で、それは一年経った今でも変わっていません!
 社会人経験を経てからの受験再挑戦であったため、周りの受講生から浮いてしまうのではないか、仕事と受験勉強の両立は可能かどうかなど心配しましたが、その必要はまったくありませんでした。定期的に行われる面談においては、何に注力すべきかを丁寧にご指導いただきました。3回行われる芸大二次模試では、自分の実力を客観的に把握することができました。このような機会を通して、いつも明確な目的を持って勉強をすることができました。
 また、恥ずかしながら、私は自分の好きな芸術作品以外に対する知識がとても乏しい状態で受験勉強を始めました。しかし、受講生の方々の好きな作品や先生のお話に出てきた作品について調べることで、自分が知らなかった芸術作品にも多く触れることができ、視野を広げることができました。さらには、歴史の勉強が進んでいくにつれて、通史としての美術史の知識も増え、これまで自分が楽しんでいたよりもずっと深く美術を楽しめるようになりました。このような姿勢は自分1人では絶対に身に付かなかったと思いますし、芸大に入ってからも必要になってくると思います。すいどーばたに通って本当に良かったと感じています!
 受験勉強は苦しいものですが、すいどーばたで過ごした時間はとても楽しく、毎週ワクワクしながら通うことができました。これもひとえに、すいどーばたでお世話になった先生方、受講生の皆さんのおかげです。一年間本当にありがとうございました!

M.W.さん(2023年 芸術学)

合格大学:
東京藝術大学 美術学部芸術学科
早稲田大学 文学部
慶應義塾大学 文学部
青山学院大学 文学部比較芸術学科

出身校:東洋英和女学院高等部

 私は高校を卒業した三月、体験、春期講習からどばたに入学し丸一年間通いました。初回から緊張感を解きほぐすような先生の柔らかな物腰と口調に、ここでなら頑張れるかもとほっとしたのを覚えています。夏までは時間が経つのが長く、以降共通テストまでは駆け足で過ぎていったように感じました。現役時代は小論文のテーマ型が苦手で自信がないまま受験したので、今回は時間的にも余裕をもって準備するつもりでしたが、二月の初旬にまだ自分の使いたい作品が決まっておらず、実をいうとかなり焦りました。二月中旬には併願の私立の入試もあり、藝大入試の一週間前もまだ何かないかとあがいていました。ふと目にした展覧会の案内から、これだ!と直感し、入試前日の個別面談で先生に相談するというギリギリの攻防。そんなのんびりした私でも、先生方の手厚いフォローにより、最後の最後まで作品と向き合うことができ、本番では鉛筆が走り、結果がどうであれ悔いなしと思える受験でした。これから始まる大学生活も自分らしく自分のペースで乗り越えていけばいいという自信をくれたどばたの一年間でした。ありがとうございました。

M.N.さん(2023年 芸術学)

合格大学:
東京藝術大学 美術学部芸術学科
慶應義塾大学 文学部
青山学院大学 文学部比較芸術学科
立教大学 文学部
明治大学 文学部

出身校:雙葉高等学校

高校三年時、私は美術系の進路に興味はあったものの、受験先も方針も定まっていませんでした。受験勉強をせずなんとなく夏を過ごし、十月ごろに芸術学科の存在を知りました。芸術の歴史やアートの文脈だけでなく、芸術作品に通底する美や、芸術と社会との関わり合いについて探求する芸術学科がまさに自分の興味のある分野だと感じ、受験を決意しました。しかし、英語も歴史も小論文もちんぷんかんぷんで、急拵えかつ付け焼刃の知識では結局合格は叶わず、現役時はそのまま別の大学に進学することとなりました。転機となったのは大学二年次の後期休学でした。本来は体調を崩したための選択でしたが、時間ができたことであらためて自身の現状を見つめ直し、両親が勧めてくれたこともあり、再び芸術学科を受験することを決め、共通テスト後にすいどーばたの入試直前講座を受講しました。
講座では英語と歴史、小論文の対策を行いました。英語に関しては、単語集を中心に覚えつつ、なるべく内容を把握して訳することを心がけていました。意訳すべき部分と、なるべく元の文章を日本語で忠実に再現すべき部分の違いを意識しつつ解きました。また、間違えたり分からなかった単語や、よく出てくるけれど訳し方に迷う単語などを小さめのノートにまとめ、移動時間などに復習していました。世界史に関しては、草稿の組み立て方が上手くいかず先生に相談したところ、非常に丁寧にコツを教えてくださいました。それからは点数も比較的安定し、本番でも余裕をもって解くことができました。小論文については、もともと私は論理的な文章を書くのが苦手でしたが、毎日問題に立ち向かい、フィードバックを貰って反省し、再び問題を解くサイクルを約一ヶ月間繰り返すうちに、だんだんと自分なりのやり方のコツが掴めてきているように感じました。また、授業外で書いた小論文についても、先生方が時間を割いてくださり、丁寧に添削してくださいました。
このように、入試直前講座をやり切ったことで精神的にも余裕が生まれ、本番も淡々とこなすことができました。何よりもすいどーばたの先生方の真摯なご指導があったからこその合格だと、心から感じています。本当にありがとうございました。

R.O.さん(2023年 芸術学)

合格大学:
東京藝術大学 美術学部芸術学科

出身校:広島県 海田高等学校

 まさか私が合格体験記を書く事となるとは、合格発表当日まで思いもしていませんでした。人生何が起こるか分かりませんね。受験に関して、私は9割を目標にしていた共通テストで盛大にコケてしまい、大手予備校の判定ではD判定やE判定ばかりで半ば諦めモードでした。しかし、最後まではやり切ろうと決めていたため、身が入らずとも勉強し続けました。
 私は通信生でしたが、すいどーばた美術学院様には非常にお世話になりました。論理性や美術に関する事柄を書くためには、やはり専門の先生に添削して頂くことが一番の近道でしょう。そして重要なことは、添削された答案から自分自身に足りない要素を見つけ出して、次回までに穴埋めする事です。美大予備校に通っているとはいえ、特に通信の場合では基本自分自身で考えて攻略する必要性があります。添削された答案から、その中身を自分自身で細かく分析するのです。そしてそれをさらに掘り下げて、大学側が必要としている能力を自分の中で磨く事を怠らないことが重要だと考えます。私が芸術学科の二次試験で最も重要であると考える能力は論理力です。二次試験ではデッサン選択を除く全ての試験において日本語の論理力が求められる事となります。英文和訳に関しては、英文をただ訳すだけではなく前後の繋がりや一文の中の主語述語関係を意識する事が大切です。歴史記述に関しては、選択した用語の知識を散文的に書くのではなく、整然とした形で上から下にかけて相手にわかりやすいように示す能力が試されているように思えます。私自身全て200文字にも満たない文字数でしたが、論理性を優先したことが今考えると得点に繋がったように思えます。小論文はまさに論理という碁盤の上に駒を並べるような行為です。そこから逸脱しては言語として成り立たないこととなります。主語述語の関係や、冒頭の副詞の示し方など、文全体を通した論理性と一文の中の論理性の両方に注視する必要があります。簡単なようで奥が深い論理力を鍛えるには「書くこと」「添削してもらうこと」「自分に足りない能力を理解すること」そして「そもそも論理とは何かを理解すること」が大切なように思えます。
 長くなりましたが、結局1番大切なことは自分を疑わないことではないでしょうか。貴方の決意を貴方自身が疑わないこと。それが受験のみならず、夢に挑む人にとって大切な事だと私は思います。

R.H.さん(2023年 芸術学)

合格大学:筑波大学 芸術専門学群

出身校:茨城県立牛久高等学校 現役

 僕は夏季講習会からの参加でしたが、もっと早くから通っていればもっと楽だったと思います。美術をテーマにした小論文の書き方について初めは右も左も分からない状態でしたが、授業では毎回、他の生徒の主張を聞く機会があり、それが自分の想像力を高める刺激になりました。そのような授業を通して、次第に分かるようになっていきました。
 授業外では、何度も相談の機会を設けていただき、志望校に特化した対策を進めることができました。ポートフォリオを見ていただき、面接練習も行っていただきました。そのおかげで、安心して本番を迎えることができました。

中平 駿太郎さん(2022年 芸術学)

愛知県
中京大学附属中京高等学校

合格大学:
東京藝術大学 美術学部芸術学科

 私は25歳で藝大受験に挑戦しました。準備期間は1年だけ、と決めて臨んだ2回目の大学受験でした。
 センター試験は共通テストへと名前が変わっただけでなく、問題形式もだいぶ変わっていたので対策に苦労しました。2次試験も、昔たくさん勉強したはずの世界史の知識はほとんど頭に残っておらず、英語も藝大入試特有の長文問題に初めは戸惑いました。小論文に至っては0からのスタートでした。趣味で美術館にはよく行っていましたが、作品を徹底的に観察し、見たことや感じたことを文章で表現することの難しさを痛感しました。
 時には焦り、時にはあきらめかけた約1年間の受験生生活でしたが、振り返ってみるととても充実していたと感じます。毎回の授業ではほかの受講生たちの様々な考え方に触れることができ、視野が広がりました。また具体的な論述のテクニックや役に立つ知識が豊富に盛り込まれた授業はわかりやすく、また非常にレベルの高いものでした。何よりも受講していてとても楽しかったです。単なる受験勉強を超えた一生ものの教養が身に付きました。提出した課題への添削や数回行われる模試の詳細な分析は自分の現在地を把握し、足りない箇所を確認するのに最適でした。
 何の準備もなく飛び込んだ自分を温かく受け入れ、指導してくださった先生方や一緒に学んだ受講生の皆さんには本当に感謝しております。本当にありがとうございました。

S. S.さん(2022年 芸術学)

埼玉県
県立春日部女子高等学校 現役

合格大学:
東京藝術大学 美術学部芸術学科
青山学院大学 文学部比較芸術学科

 私は高三になってから受験対策を始めました。すいどーばたには、初め夏期講習に通い、9月からは通信講座、入試直前講習でお世話になりました。
 私が藝大の芸術学科の受験を決めたのは高三の5月ごろでした。元々大学を一般入試で受験する気もなければ勉強を頑張っていた訳でもなかったため、周囲に藝大を目指したいと言っても相手にされないだろうと思っていました。夏休みに入るまでは、高校の小論文担当の先生、美術の先生にも話せずにいました。しかし先生に話すと真剣に取り合ってくださり、目指すなら少なくとも小論文は予備校に行った方がいいと教えていただきました。そこで、すいどーばたの夏期講習で小論文の対策を始めました。美術の知識がなく自分は手遅れなのではないかと不安でしたが、すいどーばたの先生は私のような生徒にも優しく対応してくださいました。授業では議論を通して他の生徒の方の考えや関心のある作品を知ることができました。美術の知識が少なかった私はそうして出会った作品を調べることでその知識を深めることができました。
 藝大の受験を決めた当初、どのような対策をすれば良いのかが分からず心配でしたが、すいどーばたでそれを知ることができました。このような頼ることのできる場所があることは私にとっては救いになりました。他の生徒の方とは関わりすぎず離れすぎず、勉強する場所としてとても心地よかったです。美大ではない一般大学の小論文対策にも応じてくださり、その大学にも合格することができました。
 夏期講習に飛び込むまでは焦りが募るばかりで毎日不安で泣いていましたが、すいどーばたに通い始めてからは前向きに考えられるようになりました。私が初めて藝大を口にした時、「いいじゃん!」と言ってくれた友人、話を真剣に聞いてくださった高校の先生方、優しく的確な指導をしてくださったすいどーばたの先生、文句一つ言わず応援してくれた両親に心から感謝します。

佐々木 珠穂さん(2022年 芸術学)

東京
武蔵野大学附属千代田高等学院

合格大学:
東京藝術大学 美術学部芸術学科

 私が受験期で一番苦労したことは、共通テスト対策でした。特に英語と国語は時間が足りなくて、なかなか点数が伸びませんでした。基礎をもっと早い時期に完璧にして、共通テストの演習を何度も繰り返せばよかったなと今は思います。
 芸大の受験対策は、直前講習までに基礎を完璧にすることが大事だと思います。英語は、構文を覚えて、問題を解くことを繰り返しました。和訳する際のポイントは、構文を正しく把握した上で分かりやすい日本語訳を当てることです。分かりやすい日本語を当てることはなかなか難しいので、まずは直訳してから訳語を検討するのが良いと思います。歴史は、教科書を勉強の基盤にすることをおすすめします。1カ月で教科書を読み切る、これを4月から2月まで繰り返しました。最初は読み切るのに時間がかかりますので、2カ月で1周のペースでも良いと思います。読むときのポイントは、①声に出して読むこと、②内容(人物名など)を覚えること、③流れ(背景・経過・結果)を意識すること、④同時代の他の地域の出来事との結びつきを意識すること、⑤教科書の記述方法・語彙を真似ることです。③・④・⑤は、最初のうちは難しいと思いますが、何度も読むうちにできるようになります。英語・歴史の両方について言えることですが、とにかく繰り返すことが何よりも重要です。自分がたてた計画は必ずズレていきますが、その都度柔軟に対応して勉強を続けてください。そして試験本番は、自分が一番勉強してきたんだ‼、という強気な姿勢で挑んでください。応援しています。

湯本 はなさん(2021年 芸術学)

東京
都立国際高等学校 現役

合格大学:
東京藝術大学 美術学部芸術学科

 私がどばたにお世話になったのは、高三の夏頃からでした。様々な予備校がある中でどばたを選んだ理由は、単純に家から一番近かったからでした。しかし、今ではどばたを選んで良かったと実感しています。
どばたに通い始めた当初、私は筑波大学を志望しており、小論文の講座を受講していました。通常授業では、藝大対策の問題に加え、筑波に特有の文章読解型の問題を個別に用意してくださり、実践的な問題に慣れることができました。また、私は元々美術に全く明るくなかったのですが、先生がわかりやすく解説してくださったことで、美学や美術史の知識を身につけることができました。
 11月頃に筑波大学の公募推薦入試を受験したのですが不合格となり、そのままなんとなく筑波を受ける予定で、共通テストでは5教科6科目で受験しました。結果、教科ごとの得点差がかなり大きくなってしまったため、3教科で受験することができる藝大に出願しました。その時点で藝大2次の学科の対策は一切しておらず、直前講習に通い約一ヶ月間ひたすら問題演習に取り組みました。初めは手も足も出なかったのですが、質の高い問題を繰り返し解き、完成度の高い解答例に触れ、時には授業時間外にも関わらず、先生に基礎的なことから解説していただいたことで、少しずつ問題が解けるようになっていったことが楽しかったです。諦めそうになることもありましたが、先生が最後まで励ましてくださったおかげで、なんとか合格することができました。
 どばたは少人数ですが、だからこそ授業の質が高く、親身な指導が実現できているのだと思います。さらに、授業中には周りの生徒の意見を聞く機会が多々あり、ただ試験の得点を伸ばすだけでなく、自分の視野を広げることもできました。受験生の皆さんは、ぜひ一度どばたに足を運んでみてください!

矢澤 耕介さん(2020年 芸術学)

埼玉
県立大宮光陵高等学校 現役

合格大学:
東京藝術大学 美術学部芸術学科
早稲田大学 文学部
早稲田大学 文化構想学部
慶應義塾大学 文学部

 私は高三の一学期からどばたに通い始め、夏期講習や直前講習にもお世話になりました。
藝大芸術学科の入試は形式や出題の傾向が独特で、問題を解くうえで「慣れる」ということが非常に大事になってくると思います。学科に関して、私はこの一年間どばたに通い、コンスタントに演習問題をこなすことでこれらの問題の形式に慣れ、安定して高い点数を取ることができるようになりました。石膏デッサンや小論文に関しても同じことが言えると思います。また、定期的に行われる個人面談では、先生がそれぞれの生徒に対して丁寧に学習のアドバイスをしてくださります。私は普段はセンター試験や私大の対策を自宅で行い、そこで得た知識を入試の傾向に合わせて活用する方法を学ぶ場としてどばたを利用していました。同じ進路を希望する同年代の人達と一緒に勉強をするということも、普段一人で受験勉強をしていた私にはとても新鮮に感じられ、楽しかったです。
 藝大芸術学科の入試は一見とても難しく見えますが、教科書に載っているような基本的な知識や文法をしっかりと身につけたうえで、少しのコツをつかめば問題なく対処できるようになります。藝大に合格したということに満足して終わらずに、これからも貪欲に学び続けていきたいと思います。

加藤 舜 さん(2019年 芸術学)

三重
県立伊勢高校 現役

合格大学:
東京藝術大学 美術学部芸術学科
青山学院大学 文学部比較芸術学科
明治学院大学 文学部芸術学科

 どばたには夏季講習と直前講習でお世話になりました。芸大の芸術学科を志したものの、地方の普通科高校に通っていたために芸大の入試に関する情報がほとんど得られず途方にくれていた私はどばたの夏季講習で芸大の入試がどのようなものであるかを知り、自分の実力不足を痛感しました。しかし実践的な読解方法や美学的な内容をも含んだ英語の講義や、より大局的な視点を与えてくれた歴史の講義、ほかの人の考えを聞くことができたり、自分では気づけない論理の穴を指摘していただいたりした小論文の講義などを通して自分の課題を明らかにすることができ、以後の勉強の励みになりました。
 直前講習では実践的な問題に取り組みながら良い答案をつくる訓練ができました。特に小論文の講義を通して「エッセー」のような文章から脱却し「小論文」を書けるようになったことは大きな自信となりました。また比較的少人数であったため指導もきめ細やかで気になったことはすぐに質問できたので受験前の不安な気持ちを和らげることができました。
 どばたでは「入試テクニック」はもちろん、論理的な文章を書く力といった一生ものの実力を養うことができました。大学でもどばたで身につけた力を武器に頑張っていきたいと思います。

清水 彩結 さん(2018年 芸術学)

埼玉
私立栄東高等学校 現役

合格大学:
東京芸術大学 美術学部芸術学科
慶應義塾大学 文学部
青山学院大学 文学部比較芸術学科

 芸術学科の小論文では芸術とは何か、美とは何かについて問う問題が多く出題されます。普通に生活していて、そのようなことを深く考える人は稀でしょう。美術に関心を持ち芸術学科を志す人もその例外ではないはずです。自分が好きな分野を新しい視点から見つめ直すどばたでの小論文の授業は、単調で辛い受験勉強の中、瑞々しい発見に満ちていました。この経験を生かす実り多い大学生活にしていきたいです。

向山 舞 さん(2017年 芸術学)

東京
都立新宿高校 現役

合格大学:
東京芸術大学 美術学部芸術学科

 私が芸大の芸学で学びたいと考えるようになったのは、高2の終わり頃からです。そして高3からどばたに通い始めました。もともと他の予備校に通うつもりだったのですが、体験入学での先生の「ワクワクしてほしい」という言葉が心に響き、どばたに通うことに決めました。
 どばたの授業では学問の奥深さやおもしろさを知ることができ、本当にワクワクしました。画集の絵を楽しそうに説明する先生の姿が印象に残っています。
どばたは少人数で1人1人のサポートが行き届いており、先生方は優しく親身に相談に乗ってくださいます。このような環境で楽しく勉強できたことで、自分の能力をのびのびと高めることができたように思います。
 また、授業中には他の人の意見を聞く機会が多くあります。様々な考え方や感性にふれることができ、自分の考えに固執しがちな私の視野を広げてくれました。
 うまくいかず辛い時期もありましたが、どばたで過ごした1年は楽しく有意義なものでした。どばたの先生方、ともに勉強に励んだみなさん、本当にお世話になりました。ありがとうございました!

澤村 花 さん(2016年 芸術学)

千葉
県立東葛飾高校 現役

合格大学:
東京芸術大学 美術学部芸術学科

「どばたの魅力」

 こんにちは。これからどばたに通うことを考えているみなさんに、どばたの魅力を、私のどばたでの生活を踏まえてお伝えしたいと思います。私は高3の春からどばたに通い始めました。普通の予備校はもちろん、美大でも実技系に比べれば遅いほうです。ですが、芸学ではまず基礎学力が大切になるので、それまでは学校の勉強に集中してよかったと思っています。どばたには週1回、日曜日に通っていましたが、しっかり復習をすること、疑問を残さないことを心がけていました。授業内容が濃いので、復習は大変でしたが、楽しく勉強することができました。どばたの芸学は生徒数が少ない分、先生から細やかな指導をしていただけます。授業の質も高く、和気あいあいとしつつもたくさんの知識を吸収することができます。また、先生方全員が優しく、些細な質問や相談にも親身になって応えてくださいます。私はとにかくどばたの雰囲気が好きで、先生方も大好きだったので、いつもどばたに行くのがとても楽しみでした。穏やかで、勉強するにはぴったりの環境です。ぜひ、どばたに通うことをお勧めします!