こんにちは、日本画科です
11/11.12はすいどーばた日本画科の全国公開コンクールでした。
課題は着彩写生の1人1卓モチーフです。
参加人数は140名でした。
ご参加いただいた皆様ありがとうございました!
<コンクール課題の出題意図>
東京藝術大学の過去の試験問題を参考に、構成能力を問う課題作りを心がけました。
分かりやすく中心となりそうなモチーフは設けず、解釈の幅が広がるようにしました。
モチーフの組み合わせや役割を考えて構成しつつ、全体の印象が合わせられているかが
評価の基準となるよう出題させていただきました。
コンクール上位作品をご紹介します。
<講師からの総評①>
今回のモチーフの初見で、これは構成するのが難しいという印象を受けました。
ですから皆さんもかなり苦労したのではないかと思います。
いつものようにモチーフをセッティングするとつまらなくなってしまったり
見せ場が散漫になってしまいそうですので
モチーフの組み合わせや扱い方にいろいろな可能性を考える必要がありました。
仕上がってきた作品群を見ると、やはり画面に抑揚がなかったり見せ場が不在であったり空間構成が弱くて
いつもの描写力を適切に発揮できていないのだろうなという作品が多かったように思います。
静物着彩課題において質感の描きわけであったり
色の美しい響き合いや空間表現というものは絶対に必要な条件ですが
それらの土台となる画面構成についても、考えて考えて考え続けてほしいと思います。
<講師からの総評②>
公開コンクールにご参加いただき、ありがとうございました。そしてお疲れ様でした。
普段と異なる環境下での制作ですと、実力を発揮することが難しい方が多いと思います。
焦ると技術を伝えるだけの独りよがりな絵になりがちです。
緊張する場でも自分が描きたいものを平面に表現するにはどうすれば良いのか、それは巧みを凝らすより
定期的に絵から離れるとか、彩色に移る際に髪を結ぶなど自分なりのルーティンを作る事で解決してしまったりします。
いつも見守ってくださる先生方は皆さんの得手不得手を把握してらっしゃいます。
共に模索し第一志望に合格しましょう。
順位に一喜一憂するだけでなく、できた事・できなかった事をしっかり認識して
入試までに、さらなる飛躍を目指しましょう!
冬季講習ではその飛躍をサポートいたします!
また一月から始まる入試直前講座では本年度最後のコンクールである
芸大模試が行われます ふるってご参加ください!